The Church of Our Lady of the Assumption, Santa Maria, Philippines, サンタ・マリア教会、サンタ・マリア、フィリピン(1)
ルソン島の北西部に位置する南イロコス州(Ilocos Sur)のサンタ・マリアにあるThe Church of Our Lady of the Assumption、サンタ・マリア教会(Santa Maria Church)とも呼ばれています。サンタ・マリアは、南イロコス州の州都ビガンから車で40分程の距離にある人口約3万人程の町です。マニラからは、飛行機で北イロコス州の州都ラオアグ空港へ行き、車で約2時間半かかります。マニラから長距離バスや車でも行くことができますが、7~8時間かかるそうです。
ルソン島の北西部は、南シナ海に面しており、古くから交易が盛んだったようです。スペインが入植した頃、16世紀後半より礼拝堂があったそうです。18世紀後半より会堂が建築され、教会は聖母マリア、聖母の被昇天に捧げられています。聖母の被昇天とは聖母マリアの霊魂も肉体もともに天に上げられたという教義だそうです。建築様式はバロックスタイル。フィリピンのバロック様式教会群(Baroque Churches of the Philippines)としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている教会の一つです。
バス停でおりると丘の上に教会が見えます。
教会へ向かう石造りの大きな階段がよい雰囲気です。階段は85段程あるそうです。
階段からの眺め。緑溢れる町並みが広がっています。
階段を登りきると、レンガ造りの細長い会堂と独立した4層の鐘楼があります。
両側の太い円柱、曲線形状の上部が特徴的です。レンガがよい風合いです。
階段の反対側から会堂を臨みます。会堂正面に修道院の建物があり、壁のような構造物でつながっています。
会堂の中へ。会堂の長さは約100m、幅は約23メートルと細長く、柱がなく、白色を基調とし、装飾も少ない作りです。左右の壁にモニターが設置されています。
正面に三つの祭壇があります。白地に青と金色の3色が清らかな印象。
正面の祭壇の中央に聖母像が設置されています。祭壇があるスペースは広さがあるようで、両側にも聖像が見えます。
左側の祭壇。正面の祭壇とは異なる照明が施され、美しいですね。
右側の祭壇。
会堂後方。
素朴なステンドグラスや天使像があり、やさしい雰囲気です。
会堂入り口。
会堂の外へ。会堂の壁を支える分厚いバットレスが10以上あります。中央辺りにあるバットレスには階段があり、屋根に登れるようになっています。
会堂を一周することができます。会堂の前方部分。いろいろな造作がされています。
反対側へ。日陰のため見づらいですが、こちらも壁を支えるバットレスがあります。会堂の入り口の鐘楼が見えます。
会堂と同じように鐘楼も強い存在感があります。19世紀に造られたそうですが、かなりの年月を感じます。
バットレスに木の上の聖母像が描かれています。フィリピンの他の教会と同じような聖母像の消失と再現の言い伝えがあるそうです。
教会の敷地からの眺望。周りには目立つ建物や高い構築物が見られず、昔とあまり変わらない眺めなのではないでしょうか。
階段から町並みを見下ろします。トライシクルや人出が出てきました。
2018年3月訪問。
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