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【不動産投資】給水ポンプが壊れます!えっ?!事実と数字に基づいた賃貸経営を心がける

プロローグ

賃貸経営では、実にいろいろなことが起こります。
なれてくると、発生するトラブルを未然に防ぐべく対策・運用を行います。
しかし、トラブルの心配事をすべて未然に防ぐためにコストをかけることは、費用対効果が高いとは言えません。
効率的・効果的な対策や準備にはやり方や考え方があります。

先日こんなことがありました

管理会社から吸水ポンプのパイプ径が適切でなく、並列運転時に異常動作・故障・断水の『恐れ』があるという点検結果が届き、連絡もありました。パイプ径を適切に直す修繕をしたほうが良いというのが管理会社の提案でした。
その報告を聞いた私の感想としては、報告内容自体は大変ありがたいと思いつつ、でも、
✅故障してないよね?
✅給水ポンプを交換する前も、寿命以上に稼働してくれたよね?
✅通常ポンプは単独運転を切り替えながら動くが、並列運転になる確率や状況は?
✅並列運転になったときに、故障や断水する確率は?
様々な疑問が出てきました。
ですので、給水ポンプを取り付けてくれた業者に状況を説明し、技術的な見解を聞きました。
結果として、給水ポンプを見積もったときの水理計算を教えてくれて、現世帯数と居住人数から、並列運転になることは現実的にはなく、パイプ更新は可能でしたが、ほぼ実施する意味はないとの回答でした。
さらに、私は以下の質問をしました。
✅ポンプ異常や並列運転が発生したことは定期点検で把握できるか?
✅水理計算で見積もった利用水量の容量は『最大』か『平均』か?
回答は、定期点検で、ポンプの異常は察知可能で、水理計算は各世帯の出水口全てから出水したときを想定するとの回答でした。
『んじゃ、ほぼ、並列運転しないじゃん』
が私の解釈でした。

顛末

管理会社には、以下の方針を伝えました。
✅パイプ更新工事は行わない
✅ポンプ異常が発生したり、実際に断水が発生したら、パイプ更新を考える
✅水理計算の結果、ポンプが並列運転になる確率は非常に低い
✅ポンプが並列運転になった場合においても、必ず異常が発生するわけではない

まとめ

結果的に、パイプ更新工事の手配をする手間や費用を抑えることができ、通常の運用の中で、状況を注視し、実際に不具合が発生した場合に対処すれば十分間に合うし、被害も最小限に抑えられるという事になりました。
パイプ工事をしてしまっていたら、無駄な出費(経済的にも時間的にも)をしているところ、事実と数値根拠に基づいた判断ができ、より効果的な対策と方針が適用できた結果になりました。

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