「おもしろい」の種類

最近知り合った友達に、おっさんずラブをおすすめされた。

曰く、「とてもおもしろいから見て!」とのニュアンスだった。

早速1話を見てみた。

私の感想は「?!」だった。

先に言っておくと、最終的には褒めます。


ツッコミどころが多すぎて、「なんでここがこの流れに…??」「なんでこの人はここでこの行動を…???」とたくさんの「なんで」が行き交いながら見ていたのだが、ひと晩置いたらふと気付いた。

これはこんなに深く考えて見るものではないのでは?

ここ最近考えすぎだった私の頭。この行動原理は、こうしてしまう心理は、と。

そんなもの抜きにして、このドラマは勢いで見るものなんだ!!

そう思うと腑に落ちた。そして急に、単純に楽しめるようになった。

おっさんずラブ、めちゃくちゃおもしろいです。
田中圭さんの表現力も素晴らしい。これは春田のファンにならざるを得ない。


と、話を戻すと、私はこのドラマをおすすめしてもらったとき、「おもしろい」の種類を間違えて受け止っていたんだということに思い至った。

おもしろ‐い【面白い】《形》

1.
魅力ある物事に心が明るみ、目の前がぱっとひらけて晴ればれした状態だ。
  「あの余興は―・かった」

心が引かれて興味深い。
  「一ひねりした―表現」

こっけいだ。おかしい。
 「―顔をして笑わせる」

私が想像していた「おもしろい」は「心が引かれて興味深い」の方の「おもしろい」だった。

なのでそのつもりで挑み、予想とはややちぐはぐな内容にたくさんの疑問符が生まれたのだ。


友達が伝えたかった「おもしろい」は「こっけいだ。おかしい。」の方の「おもしろい」だったのだろう。

その意味であれば大正解だ。

この2つでも全くニュアンスが違ってくるんだなあ、と実感した出来事だった。

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