内緒の関係かすみ奥様のストーリー➁
「はじめましてっ。きょ、今日はご指名ありがとうございますっ」
指定の待ち合わせ場所に現れた彼女は、どことなく緊張、いや、人見知りしているように思えた。
変に最初から馴れ馴れしくても態度に困るから、そういう適度な距離感はむしろ好ましい。
なるべく穏やかな態度を意識して挨拶を返しながら、私はかすみさんの様子を窺う。
(それにしても、これは……)
手足はモデルかと思うくらいすらりと細長く、均整の取れたバランスを見せている。
だからといって、不健康なほど細いのかといえば――まったくそんなことはなかった。
なにせそのバストは可愛らしいデザインの服の上からでもわかるくらいに、素晴らしいボディラインを作っていたからだ。
少し強張ってはいるが、顔立ちは可愛らしい系で、見ていてとても和む雰囲気を醸し出していた。
実に私好みの、素晴らしい女性だ。
(選んだんだから当然とはいえ……これはちょっと想像以上だったな)
サイトのプロフィールには、確か二十五と書かれていた。
正直、そこまで期待はしていなかったのだ。写真やプロフィールは実に素晴らしかったが、実物はそこまでではないだろうと思っていた。
それが実際に逢ってみれば、想像以上の女性が目の前に立っている。
(しかし、ほんとに若いな……娘と同じくらいか……?)
そんな娘でもおかしくない相手と、これから『そういう』触れ合いをするのだ。
久々に興奮して自分の股間が固くなるのを感じた。
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