内緒の関係 しょう奥様のストーリー③
今日のしょうさんはセーラーカラーのガーリーなトップスに、ゆったりと長いタイトスカートを履いている。
いわゆる清楚系コーデと呼ばれる類の服装だ。
街中をこんな人が歩いていたら、思わず目線が引き付けられてしまうことだろう。
その清らかな雰囲気にすれ違うだけで癒されそうだ。
だが、俺にそれを渡してくれたことからもわかるように、しょうさんは決してただ清楚なだけの存在ではない。
そのことはいまこの場では俺だけが知っているのだ。
何も知らずに行き交う人々に対し、謎の優越感を覚えてしまう。
「とりあえず、移動始めようか」
俺はリモコンを握った手をポケットに突っ込みながら、そう言った。
するとしょうさんは、少しだけ目を見開き、眉尻を下げてむくれてみせる。
「動かしてくれへんのぉ……?」
上目遣いはずるい。いくらでも言うことを利いてあげたくなってしまう。
俺はなんとかその欲求を堪え、彼女を促して歩き出す。
「楽しみはこれからだよ。ほら、行こう」
そうすると、彼女は私の腕を取り、その体を大胆に摺り寄せて来た。
早く動かして欲しい、と目が口以上に語っている。
いかにも清楚な若奥様にしか見えない彼女だが、その実――性欲求がとても強いのだ。
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