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さゆり奥様ストーリー【2】

こんな行き遅れのわたしだが、今まで彼女がいなかった訳ではない。50数年の人生の中で、数人の女性とは恋愛関係になったことがある。
これが少ないかどうかはわからないが、どれもわたしは真剣に交際していた。結婚を考えた女性までいたが、結局すべて私がフラれる形で終わってしまった。
原因はわかっている。私の会社は出張が多い。その分給料に反映されるのだが、彼女を会う時間などは少なくなってしまう。
一時期は同じ都内済みにもかかわらず、遠距離恋愛ほどの時間しか取れないこともあった。
女というのは、定期的に会って子宮を突き上げられないと気が済まない生き物のようで、いつもほかの男に浮気され、女は私の元から離れて行ってしまった。
一度など、間男とのセックスを収めた映像を見せられてこともあった。
頭の悪そうな、だがあそこだけはデカい色黒の屈強な男に激しく疲れ、獣のように喘ぎながら激しく潮と尿をまき散らす彼女を見て、私は心が折れた。
その晩は映像を見ながら、自分の竿を激しくしごいた。悲しいかな、そのときの射精は人生で一番気持ちのイイものだった。
そんな経験がトラウマになり、また会社での立場が上がっていくほど時間も無くなってしまい、私の周りからは女っ気がさらに遠のいてしまったのだ。

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