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教員採用試験 勉強法 その②

教員採用試験の勉強法について、
まずは筆記試験対策からお伝えします。
今回は、教職教養と一般科目についてです。

1.教職教養

教職教養の筆記試験で問われるのは、主に以下の内容です。
自治体により、選択式/論述式など、回答方式が異なるので、過去問をよく調べてください。

【主な試験内容】
・教育原理
・教育心理学
・教育史(西洋/日本)
・教育法規
・学習指導要領
・教育答申/教育時事/自治体の政策等

【おすすめ教材・サイト】
・きょうさい対策ブログ
・東京アカデミー七賢出版/『教員採用試験対策』参考書(2冊)&問題集(1冊)
・文科省ホームページ

◎学習全般について

教採は1次から最終試験にかけて対策しなければならないことが多いので、2〜3年間などよっぽど時間がない限り、全てを完璧に網羅しようとする勉強は、労力的にもあまりおすすめできません。

頻出なものとそうでないもの、つまり、重点的に対策すべきものとそうでないものを見極めていくことが大切です。

答申・時事・政策以外の内容についての勉強は、
『きょうさい対策ブログ』を利用することを強くおすすめします。

「おまとめプリント」という教材に、教育原理・心理学・教育史・法規などの内容が、体系的かつ濃密に詰まっているので、短時間で効率的に教職教養の要点を掴むことができます。
プリントとリンクしたYouTube動画を観ると、学習効果が上がると思います。

私は、1週間でおまとめプリントをさらう→東京アカデミーの教職教養の問題集を解く→足りない知識を東京アカデミーの参考書で補う、というサイクルで学習を進めました。
問題集は、3周しました。


◎苦戦した科目:教育法規

教育法規は覚えることが多すぎるので、以下の法令だけ丸暗記しました。
その他にも重要な法令は沢山あるので、丸暗記はせずとも、キーワードを出題されたら答えられる程度には問題集で対策しましょう。

・日本国憲法
 →第26条:教育を受ける権利/義務教育

・教育基本法
 →前文〜第17条までのすべて

・学校教育法
 →第11条:体罰の禁止

教育基本法は全条頻出なので、丸暗記してしまえば得点源になります。1日1回音読すれば自然に覚えられる内容なので頑張りましょう。


◎答申や時事など

自治体によっては、その自治体の教育振興基本計画が問われるなど、自治体独自の出題があるので、過去問で傾向を調べてください。

中央教育審議会の答申は、以下の内容が頻出です。ざっと目を通して大まかな内容を知りましょう。

答申を通して、教育現場の現状や課題について知ることができるので、この学習過程は面接試験にも生きてきます。

・「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~

・「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について

・新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について

・幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について

・これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ~学び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~

・新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について

・チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について

・共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進

※2021年時点

2.一般科目(一般教養)

一般教養は、範囲が広すぎるので、全て網羅するのは難しいと思います。そのため、2点を意識して対策しました。

①得意科目や好きな科目で失点しないこと
得意な科目(国語・英語・日本史・地理・生物・音楽)や好きな科目(美術・世界史)で失点しないよう、重点的に勉強する科目を絞って対策しました。

②自治体の傾向を知ること
過去問を分析した結果、以下のような傾向があることが分かったので、傾向を踏まえて対策しました。

(例)
・国語は、文学史が毎年問われる
・英語は、会話文が毎年出ている
・数学は、2次関数と図形が頻出
・地理は、生産物が頻出

過去問を数年遡って調べると、自治体の出題傾向がみえてくることがあるので、傾向に合わせて対策していくのも効率的だと思います。

次の記事では、専門科目(音楽)の筆記試験対策についてお伝えします。

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