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【全ワンちゃん推奨】ご自宅でできる5つのお手入れ

みなさんは日頃からワンちゃんのお手入れをどのくらいしてあげていますか?

お風呂やトリミングの他にも、爪を切ってあげたり、毛をブラッシングしたり、耳垢を取ってあげたりと、細かい部分のお手入れはさまざまです。

 

単にワンちゃんの見た目を綺麗にしてあげることだけではありません。日頃のお手入れはワンちゃんの体の健康チェックを行うことが目的なのです。定期的にしてあげることで、ワンちゃんの体中の細かな変化に気づけるようになります。

 

そんな今回は、ご自宅でできるワンちゃんのお手入れ方法をご紹介していきます!

 

 

お手入れ①:グルーミング


ブラッシングやコーミングなど、被毛のお手入れ全般のことをグルーミングといいます。

グルーミングは毛並みを整え、抜け毛や汚れを落として清潔にするだけでなく、皮膚病予防やノミ・ダニなどの寄生虫の発見、血行を促進して新陳代謝を高めるなどの役割があります。普段の生活では見落としてしまうようなワンちゃんの体の些細な変化に気づけて、病気の早期発見に繋がることもあり、ワンちゃんの健康維持のためにグルーミングはとても大切です。

グルーミングで大事なことは、すぐに道具を使わないということ。

子犬の場合、すぐに道具を使ってしまうと、道具に対して嫌悪感をもってしまいます。まずは手で子犬の体に触れるコミュニケーションからはじめましょう。

ワンちゃんの足先や尻尾はとても敏感な部位です。まずはボディーから触ってあげて、徐々に敏感な部分を触ってあげるようにしましょう。

道具を使わずに、十分な時間をかけて子犬の体を優しく触ってあげることにより、少しずつ触られることに慣れていきます。これが最初の一歩です。

 

また、子犬はまだ飼い主様にも慣れていません。触られることによって子犬と飼い主様との間に絆が生まれてきます。その絆によって飼い主様との信頼関係ができて、後々問題となるような行動を起きにくくさせるということも、目標のひとつなのです。

クシでとかされることが苦手なワンちゃんもいますが、グルーミングは飼い主様とワンちゃんとの大切なコミュニケーションの時間。毎日少しずつ慣らしながら、諦めずに行うことがおすすめです!

 

グルーミングは「長毛種」と「短毛種」でコツが異なります。ワンちゃんの毛の長さに合ったグルーミングをしてあげましょう♬

 

長毛種のグルーミング

1.まずブラッシングに慣れてもらうことが大切です。

スリッカーブラシで、もつれ毛とホコリなどを優しく取っていきましょう。

皮膚とスリッカーブラシが平行になるように優しくブラッシングします。まずは、ご自身の手にスリッカーを当ててみて角度や強さが痛くないか確認してから行うことがポイントです。

表面だけでなく、毛をかき分けて根元から毛先に向かって毛並みの方向に丁寧にブラッシングをしましょう。

この時に、グルーミングスプレーを使用すると櫛通りが良くなり、静電気防止などの効果もあります。

 

2.全身をムラなくブラッシングします。

背中⇒お腹⇒お尻⇒後肢⇒前肢⇒顔の順でブラッシングをします。

耳の柔らかい毛や足の付け根、内股の擦れやすい部分はもつれやすいので、とくに丁寧にブラッシングしてください。お顔周りのブラッシングの際にワンちゃんが動いてしまう場合は、コームでブラッシングをすることをおすすめします。

毛玉ができてしまっている場合は、根元から無理に引っ張ってしまうと痛みを感じブラッシングが苦手になってしまいます。毛玉部分は毛先から徐々にブラッシングをし、少しずつほぐしていきましょう。中々取れない場合は無理に取らず、トリマーさんに相談してプロに取ってもらいましょう。

 

3.ブラッシングの次はコーミング。

ブラッシングと同様、毛の流れに沿ってやさしくコームを入れ、もつれや毛玉がないことを確かめます。コームが毛に引っかかってしまったら、そこがもつれや毛玉が出来ているサインです。無理にコームで引っ張らず、引っかかった部分はスリッカーでブラッシングをし、再度コームでとけたか確認をします。

4.足先や足裏の伸び過ぎた毛があれば、ペット用のバリカンやハサミでカットします。

<POINT>

・ブラッシングやコーミングはこまめに行いましょう!
・1回10分程度を目安に行いましょう。
・ブラッシング後は、褒めてあげてご褒美をあげる事で慣れやすくなります。
・耳の後ろの毛はやわらかく、とくに毛玉になりやすいので注意しましょう!
・嫌がって少し暴れるようなときは、力ずくで押さえ込んでしまうと余計苦手になってしまいます。無理に行わず、少しずつブラッシングの時間を延ばしていきます。

時間をかけながらゆっくり慣れてもらいましょう!

短毛種のグルーミング

1.ラバーブラシを使って体全体を毛並みに沿ってブラッシングしてください。

背中⇒お腹⇒お尻⇒後肢⇒前肢⇒顔の順でブラッシングをします。

抜け毛がきれいに取れ、体のマッサージにもなります。


2.まんべんなくブラッシングし、抜け毛を取り除いた後は、かための獣毛ブラシで毛ヅヤを出すように丁寧に仕上げます。

<POINT>

・ブラッシングはこまめに行いましょう!
・1回10分程度を目安に行いましょう。
・ブラッシング後は、褒めてあげてご褒美をあげることで慣れやすくなります。
・嫌がって少し暴れるようなときは、力ずくで押さえ込んでしまうと余計苦手になってしまいます。無理に行わず、少しずつブラッシングの時間を延ばしていきます。

時間をかけながらゆっくり慣らしていきましょう!

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お手入れ②:爪切り


ワンちゃん専用の爪切りでお手入れをしましょう。その際、血管を傷付けないよう十分注意してください。血管の見えない黒い爪の犬種は、特に注意が必要です。

また、ワンちゃんたちは足先を触られることも嫌がります。

触られることに慣れるためにも普段から飼い主様が触るようにしておきましょう!

目安としては月に1回。室内で過ごすことの多いワンちゃんは爪がすり減りにくいので、月に2回を目安に爪を切ってあげるのがおすすめです。

固い地面を歩くときに爪の音がカチカチと鳴って気になるようになったら、爪を切ってあげてくださいね。

<POINT>
ギリギリまで切ってしまうとお散歩の時にコンクリートなどで爪が削れた際に出血してしまうケースもあるので、白い部分を1mm程残しておくと安心です。


◆白い爪

爪を横から見て、ピンクの部分が血管です。ここまで切ってしまうと出血してしまうので白い部分のみ切りましょう。

◆黒い爪

黒い爪の場合、血管がわかりにくいです。ワンちゃん専用の爪切りで少しずつ切っていくと始めは切った断面がカサカサしていますが、爪の中心にしっとりした部分が出てきます。それ以上切ってしまうと出血してしまいます。しっとりした部分が出てきたらこれ以上切れないサインです。

 

お手入れ③:耳掃除


耳垢をためると中耳炎や外耳炎を起こす可能性があります。特に耳の垂れた犬種は耳垢がたまりやすいので、こまめなお手入れが必要です。
 
イヤークリーナーをつけた専用の綿棒やコットンなどで、優しくなでるようにしてアカを取ってあげます。奥まで入れると、かえってアカを押し込んでしまうので注意しましょう。
耳掃除の目安は週に1~2回程度。毎日耳の中をチェックすることは大切ですが、頻繁な耳掃除は傷つけてしまう原因になるため、適度に行いましょう!
 
また、耳の中の状態で「耳の中が赤い」「耳垢の色や耳の臭いに違和感がある」といった症状がある場合は、外耳炎の可能性があるため、耳掃除をする前に動物病院へ行き、診察してもらいましょう。

<POINT>
・耳をめくり中がしっかり見える状態にします。
・目に見えない奥まで掃除をしてしまうと鼓膜を傷つけてしまう可能性があるので、見える範囲のみお掃除をしてあげましょう。
・綿棒は短く持ち、ワンちゃんが急に動いてしまっても奥まで刺さらないようにします
・ワンちゃんの耳はとてもデリケートです。力をいれてゴシゴシ擦ってしまうと耳の中を傷つけてしまうので優しく、外に掻き出すようにお掃除をします。

お手入れ④:歯磨き


歯磨きをすることは健康寿命を延ばすために大切なことです。ワンちゃんは歯石ができやすく、人よりも早く3日程度で歯垢が歯石になってしまいます。ワンちゃんも人と同じようにこまめに歯磨きしてあげましょう。

 

歯磨きの際に少しでも嫌がるような素振りを見せたら、一度中断してあげましょう。慣れるまで少しずつ、諦めずに続けることが大切です。そして上手にできたら、ごほうびをあげたり褒めてあげたりしましょう。

 

毎日の歯みがきが理想ではありますが、ワンちゃんの性格を見ながら無理をせずに行ってあげてください。大きくなってからの歯みがきは慣らすのに時間が掛かることがあるため、若いワンちゃんを迎えられたら乳歯のうちから慣らすことをおすすめします。

ワンちゃんの歯磨きSTEP

STEP:1
口の周りを触られることに慣れさせることからはじめましょう。どのように触っても、ワンちゃんにとって、苦痛や抵抗感がなくなるまで続けてあげてください。

STEP:2
口の中に指を入れて、歯を触ります。歯を触らせてくれたら褒める、ごほうびとしておやつをあげる、などのひと工夫を加えてあげると、ワンちゃんも乗り気になってくれるかもしれません。これを嫌がらなくなるまで続けましょう。

STEP:3
指に歯みがきペーストをつけて、歯を触ります。おいしい味がするペーストなどを使用してあげるのもよいでしょう。

STEP:4
歯ブラシを見せて口の中に入れます。

STEP:5
はじめはすべての歯を磨こうとはせず、まずは1本ずつ磨くことからはじめてあげてください。歯ブラシが難しい場合はデンタルシートからはじめてみましょう。

以上のSTEPを小さいの頃から習慣づけておくことが大切です!

どうしても歯ブラシが苦手な場合は、歯磨きガムを与える事をおすすめします。
ただ与えるだけでなく、人が手に持った状態で噛ませてあげる事がポイントです。同じ歯だけで噛むのでは無く、左右や前後にガムを動かしてあげ、満遍なく噛ませてあげましょう。

 

お手入れ⑤:肛門腺


ワンちゃんはニオイの強い分泌物がたまる肛門腺(肛門のう)という部分があります。

溜まっていないか触って定期的に確認してあげるとよいでしょう。

 

目安は月に一度程度、肛門腺を絞ってあげましょう。部屋が汚れますので、シャンプー時にお風呂で行うのがおすすめです。

 

大型犬に比べると、小型犬や中型犬の方が肛門腺が溜まりやすいと言われています。ワンちゃんは肛門腺が溜まってくると気になってしまい、肛門を舐めたり、お尻を床に擦りつけたり、自分の尾を追いかけたりする可能性があるため、定期的にお手入れしてあげましょう。

 

肛門腺の絞り方

1.ビニール、ティッシュ、ウエットティッシュなどを用意します。

 2.しっぽを軽く持ち上げて肛門が見えるようにします。

3.肛門から押し出すように絞りだします。この時に、勢い良く出てくる可能性もありますので、肛門をティッシュで覆い、絞るようにすると良いでしょう。

4.絞った後、お尻の汚れを拭きましょう。

肛門腺のお手入れにはコツが必要なので、ご自分で行うのが難しい場合、お店スタッフやトリマーにおたずねください。自信がないときは、トリマーにお願いするのをおすすめしています。

日頃のお手入れで健康的な暮らしを


ご自宅でできるお手入れ、いかがでしたでしょうか。
 
ワンちゃんのお手入れはプロにお任せできる部分もありますが、ご自宅で行うお手入れも欠かせません。ワンちゃんとのコミュニケーションにもなり、健康的な暮らしを叶える日々のメンテナンスです。
 
ワンちゃんに合った正しいやり方・コツがあるため、慣れるためには時間がかかるお手入れもありますが、まずは「力を入れすぎない」「無理やりやってしまう」などを避けて行っていくことがおすすめです!
 
これを機に、定期的にワンちゃんの体に触れてお手入れにチャレンジしてみましょう♬

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