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病気コラムvol.5《熱中症対策していますか?》

今年も暑い季節がやってきました。
人間だけでなく、わんちゃん、ねこちゃんも
熱中症になるのをご存知でしょうか?

ここでは熱中症の原因や症状、
熱中症予防の方法や、
いざという時の応急処置を紹介していきます。

飼い主である私たちがどんなことに
気を付けなければいけないか、
是非参考にしていただければと思います。


熱中症の原因


高温多湿な環境に長時間いることで体温が上昇し、
脱水症状を引き起こすのが熱中症です。

わんちゃん、ねこちゃんは人間と違い、
汗をかいて体温を下げることができません。
代わりに呼吸をすることで体温の調節をしています。

熱中症はどの子も注意が必要ですが、
・短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、シーズーなど)
・肥満の子
・心臓や呼吸器に病気がある子
・幼齢、高齢の子
以上が、体温が上昇しやすい動物の特徴です。
他の子より気を付けましょう。
短頭種のわんちゃんは呼吸での換気が不十分になり、
体温調節がうまくできなくなることがあるので、特に注意が必要です。

引用:CLINIC NOTE ここまではやっておきたい救急の内科疾患(EDUWARD Press)

こんな症状が出たら危険!!


初期症状は・・・
・パンティング(呼吸がハァハァと速くなる)
・よだれが出てくる
・ふらつき
・歯肉や舌、結膜の充血

重篤になると・・・
・吐き気や嘔吐、下痢
・けいれん発作
・虚脱

重篤な症状が出ると非常に危険です。
上記の症状やいつもと違うと感じた場合には
早めに来院するようにしましょう。

引用:as books 動物看護師としてどう働く?犬と猫の応急処置(EDUWARD Press)

熱中症になってしまったら!?お家でできる応急処置


①     涼しい場所に移動して水分を摂取させる
②     常温の水をかける
③     タオルを巻いた保冷剤をあてる(首、脇の下、内もも等)
④     水で濡らしたタオルで全身を覆い、風を当てて冷却する

このように体を冷却しながら病院へ早急に受診してください!

引用:as books 動物看護師としてどう働く?犬と猫の応急処置(EDUWARD Press)

熱中症の予防と対策


熱中症は暑さだけでなく、湿度にも注意が必要です。
エアコンは26℃前後に保ち、
寝ている間も風通しを良くしましょう。

又、お散歩の時間も注意が必要です。
日中を避けるのはもちろん、
道路は夜間でも熱いことがあります。
お散歩前はアスファルトを触って、
熱が残っていないか確認してください。

最近は、家の中で熱中症になることも多いと言われています。
お留守番をさせる時は扇風機、
エアコンの両方を使った方が安心です。

適温、適湿を心掛けましょう!

クールグッズも活用しよう!


最近では暑さ対策の様々なグッズも発売されています。
散歩時のクールベストやクールネック、
自宅で使うクールマット、アルミ製のねこ鍋など。
暑い日が続く夏でも犬猫が快適に過ごせるよう、
是非活用してみて下さい!


熱中症は、私たち人間と同じように環境を整えてあげれば、
未然に防ぐことができます。
除湿機能などを上手に利用し、
過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
動物は言葉が話せません。少しでもおかしいなと思ったら、
お早めにご相談ください。


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