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旅好きだった私がワーママになり、どこにも行きたくない!となるまで~後編~

前編はこちら。

我慢ばかりだった妊娠中、「産んだら海外旅行したいな~!」と妄想していた。子連れに長時間フライトはたいへんだろうから、やっぱりアジアかな。台湾は子どもに優しいってきくけど、どうだろう。

しかし娘が三歳になり、私は気づいた。
べつに…。どこにも行きたくない!!

子ども優先プランをいまいち楽しめないから

今までの旅行、なにが楽しかったかというと、「思いがけない出会い」だったんだと思う。親しくなった旅行者とバーに行くとか、フラっと入ったショップですてきな食器に出会うとか。

しかし、乳幼児連れに、偶然が入り込む余地などない!!

決まった時間にごはんを与えなければならないし、おむつも替えなければならない。リズムが狂うとそっこう熱を出す。目的なくふらふら街を歩くのなんて、不可能だ。したがって「ホテルや温泉でゆっくりする」「行けそうならひとつだけ観光スポットにいく」みたいな激ゆるプランしか組めなくなった。

…これもまぁ、悪くはないんだけどね!未熟者ゆえ、ほんとはもっとこうしたいな〜、という未練を断ち切ることができない。もう少し年齢上がったら変わるのかな〜。

旅先では必ず公園に寄る🛝


人に気を遣うのが疲れるから

レストランで娘がフォークをふりまわす。「わーーーっ!」と大声を出す。私はその都度注意する。が、正直これは…、ポーズである。三歳でルールやマナーを完璧に理解するなんて不可能だし、親の一言で「わかった💛」なんてゼッタイならない。

でも、日本国内では叱るポーズをとらないと、「あそこの親はなにやってんのかしら…」「信じられない」みたいな目線がズサズサ突き刺さるので、しょうがなく「だめよ~」をやっている。

(念のため断っておくと、子どもだからルールやマナーを一切守らなくていい、とは考えてない。ただ、未就学児にも大人なみの完璧を求める日本社会が息苦しい…って話)

海外のほうが子どもに寛容だろうけど、でも、そこまでのフライト時間が子連れには長いんだよなぁ。

マナーより今は「楽しく」が優先…


さらなる負荷に耐えられないから

三歳児はかわいい。でも、食事を食べやすい大きさに切って提供しなければいけないし、トイレに誘導しなければいけないし、おしりもふいてあげないといけない。ディテールに細かいわが娘の場合は、「(ランチマットのこの絵柄のところにスープを配置して!)チガウ!ソウジャナイ(号泣!)」なんていうのも日常茶飯事。

子どもと暮らす前は、そんなのひっぱたいてしつければいいじゃんと昭和的価値観に染まっていたのだが、イヤイヤ期というのは成長過程のひとつで子どもの気持ちを受け止めてあげる必要がある…というのを知ってから、できるだけよりそっている。

でも、私のキャパでは数時間が限界…。旅行中ずっと「チガウ!ソウジャナイ!」って泣かれるの、想像しただけでしんどいぜ。


娘は旅行なんて求めてないから

三歳の娘が休日に行きたいところは「としょかん」「こうえん」「ぱんやさん」である。水族館や動物園よりも、どちらかというと近所の勝手知ったる場所をエンジョイしたい様子。

乳幼児のイベント的おでかけって、子どものためというよりオトナの気分転換だな~、と親になってつくづく実感する。

娘のおかげで、夕飯をみんなで囲んで、おしゃべりして、川の字で寝る、みたいな、ハレの対極にある「ケ」の生活を楽しめるようになった。どこにも行かなくても、季節の梨がばあちゃんから届いたとか、娘がおいしそうに食べてるとか、そういうことだけで十分幸せ。

娘のすきな場所🚣

ただ、ずっとおうちで過ごしていると、わけもなくリビングにハワイアンミュージックを流したい衝動にかられるので、やはり定期的に旅行に行かずにいられない体質なのかもしれない🌴

不妊治療中に夫と行ったハワイ🌺
また行きたい

娘が乳幼児卒業となるころには、もう少しゆったりした気持ちでどこか行けたらいいなぁ〜。

いつかのブルッヘ(ベルギー🇧🇪)

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