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こんまり®流片づけはココが違う&私が子育てで大切にしたいこと

昨年末、こんまり®流片づけコンサルタントの資格を取得した。

夫「えっ、以前、整理収納アドバイザーの資格も取ってなかった…?その二つって、なにか違うの?」

私「うーん。全然、違う」

違いがわかる人のイラスト

どちらも、片づけをきわめたい人や、誰かの片づけをヘルプしたい人におすすめの資格だ。

でも両者には、関東と関西のすき焼きの作り方や、子どもの日の柏餅とちまきくらいの違いがある(ぜんぜん違う、と言いたい)



「片づけって難しい…」というお悩み相談を受けることがあるが、実は、整理収納は、いたってシンプルだ。

1.  モノを「いるもの」と「いらないもの」にわける。
2. 「いらないもの」を手放し「いるもの」を、あるべき場所に収納する。

2.は、整理収納アドバイザーでも、こんまり®流でもさほど変わらない。
しかし、1.は、ぜんぜん違う。

いるモノをどのように選別するか。

こんまり®流は、ときめくかどうかで選ぶ。
整理収納アドバイザーは、使用頻度や目的で選ぶ。

言いかえれば、直感で選ぶか、理論で選ぶかだ。



直感でなにかを選ぶ―。いまでこそ、着たい服も、住みたい場所も、働きたい職場も、自分で選んだものだけれど、私はこんまりさんのレッスンを受けるまで、なにかを「感覚で」選んだことが一度もなかった。

衣類は、母の方針でおさがりばかりだった。ごくたまに何かを買ってもらうときも「そんなヘンなデザインがいいの?!」「どうぜ汚れるんだから黒にしなさい」などとくどくど言われ、自分の気持ちは押し殺すのがあたりまえだった。

自分が「なにをやりたいか」よりも「なにをやるべきなのか」をいつも考えていた。そして「なにをやるべきなのか」のものさしは、いつだって、親や世間だった。



いま思えば、部屋がものすごく散らかっていたのは、誰かのものさしで測ったモノがあふれていたからだと思う。おさがりでもらった分厚すぎるコート。親に強制された資格取得の本。上京時に持たされたバザーの食器類。

そこには、私の視点がなかった。私が選んだのじゃなくて、モノは全部、だれかに「こうしなさい」「ああしなさい」と言われたものだけだった。



どれくらい自分で選んでいるかで、部屋の散らかりようは、違う。

「親にこう言われたから」「もったいないから」
「みんなが持っているから」

それらを捨てて、一度「ときめくかどうか」、自分の直感で選んでみる。そうすると、部屋が片づく。それだけじゃない。「私は、ほんとうは、どうしたかった?」―息をひそめていた「感情」が、ひょっこり顔を出す。



たとえば、「このヒール靴、なんだかイヤだなあ」とぼんやり思っている、とする。その場合は、いやな理由がうまく言葉にできなくても、一回ヒールを手放してみる。片づけを終え、自分が心から気に入っているモノだけに囲まれた空間が出現すると、不思議なことに、そこでようやく「ああ、自分はこういう気持ちだったんだ」「ほんとうはこうしたかったんだ」が見えてくる。

ヒール…。足に合っていなかったんだ。
ううん、それだけじゃない。外回りの業務、ホントは苦手だったんだ。
男性は履かなくてもいいものをムリヤリ履かされているのもイヤだったし、
無言のうちにヒールを強制されている職場環境も気に入らなかったんだ。

最初からうまく言語化できなくたっていいのだ。

言葉はあとからついてくる。



私はこんまりさんのレッスンを受けるまで、ほんとうの自分では生きていなかった。
身の回りにあるものは全部、そんなに好きじゃないものばかりだったけど、そうしなければならないと信じていた。
自分の気持ちを殺して、世の中の「あるべき」にあわせて、生きていかなければいけないと思い込んでいた。



すき。こうしてみたい。

その純粋な、なににも遠慮しない気持ちが、その人の人生にとって、どんなに大切な、生きるよすがになるだろう。

亡くなった小林麻央さんが、ブログにこんなふうに書いていた。

れいかやかんげんには
上手なことではなくて
楽しいことを見つけられる人に
なって欲しいです。
そして
楽しいことを
上手なことのためには
手放さないで欲しいです。

オフィシャルブログ「KOKORO.」

生まれたときから、運命が決まっている梨園の世界。きっと「こうしてみたい」ことよりも、「こうしなければ」ということばかりだろう。それでも、自分の気持ちを見失わないでほしい。心の声に耳を傾けてほしい。自分の人生を生きてほしい。そんな声が、聞こえる気がする。



私も娘には、好きなことを見つけて大切にしてほしい。

私は「いろんなことができたほうがいい」という感じでたくさんの習い事をさせられていたけれど、娘には、習い事や体験をつうじて、できれば好きなことを見つけてほしいと考えている。受験や就活で求められるような「いろいろなことができる」よりも、「自分が好きなこと」があるほうが、人生はきっと、ずっと豊かで楽しい。

子どものころ、なんのためにやるんだろう、と首をかしげたくなるような授業がいくつもあった。技術家庭の本棚づくりとか、国語の音読とか、創作ダンスとか。でも最近は、学校は、自分が何にときめくか、発見するための場所だととらえるといいのかも、と思う。クリエイティブなことが好きなのか、そうではないのか。人前にたつのが楽しいか、裏方タイプなのか。コツコツやるのが得意なのか、一発勝負師なのか。娘には、だれの基準をあてはめるのでもなく、少しずつ自分で自分を発見していってほしい。

娘は走るのが大好き!
「た〜のし~い!」らしい

娘にまだ片づけはあまり教えていない。まずは自分のときめきを大切にすることが、片づけへの第一歩だと信じている。



自分の人生を生きよう!
その人自身が輝くような、片づけのサポートを目指しています。

片づけレッスン募集中です。

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