見出し画像

どうも、おしゃま図書です

 どうも、おしゃま図書で「アリアケパンチ」という日仏文化批評をテーマにした同人活動をしている小象です。
 これまではてなブログ「バカ夫婦」でその活動についても報告をしてきましたが、今後そちらは、主にドジの日記にし、noteをネタ帳や同人活動報告などに使っていこうと思います。果たして、このほぼ日手帳も使いこなせない三日坊主な私にそんな芸当ができるのか。(何しろさっき一回、このエディタを保存しないままどこかに消してしまったばかり)
 一応ここでは、フランス愛好家というふんわりした肩書を勝手につけまして、フランスが好きになった経緯や、同人活動でどんなことをしているのかについてお話したいと思います。


オリーブ少女をこじらせて(自己紹介的なもの)

 私のフランス好きは、唐突に始まりました。その影響の一端を担ったのは、マガジンハウスの雑誌『オリーブ』でしょう。そこに出てくるリセエンヌやアニエスベー、セントジェームスのボーダーTシャツ、ベレー帽に憧れて多感な思春期を過ごしましたが、その頃はただただ、オシャレのアイテムとしての「フランス」でしかありませんでした。
どっぷりとフランスの文化が好きと思うようになったのは、18か19の頃。初めて一人で名画座に映画を観に行ったのです。東京の、今は亡き、八重洲スター座。プログラムは、ゴダールの『気狂いピエロ』と『パッション』の二本立てでした。そういう意味で、私をフランス文化の入り口に立たせたのは、まぎれもなくゴダールでした。

セゾンカルチャーに浸る

 このファーストインパクトからフランスカルチャーを注ぎ込んでくれたのは、堤清二がつくりあげたセゾングループの発信するカルチャー(セゾン美術館、シネヴィヴァン六本木、輸入レコードのWAVE、パルコブックセンターなどなど)でした。きっと、今、40~50代の、関東圏で育った人たちには、「わかるわかる!」と思っていただけるのではないでしょうか。フランス・ギャルやゲンスブールなどを聴くようになったのも、ひとえにWAVE のおかげ。
ちなみに、同時にシブヤ系にもはまりまして。
フリッパーズ・ギターやブリッジ、カジヒデキ、カヒミ・カリィなどがヘビロテのアイテムでした。

25歳、日仏学院でフランス語を習い始める

 そして、25のとき、やっぱりフランスの文化が好きなら、言語を学びたいと思うようになり、日仏学院で勉強を始めました。ただ、もともとあまりコツコツ勉強できる方ではないため、どうしても初級と中級のあいだを行ったり来たりするレベルから脱却できず…。何度か学校通いを中断しつつ、今に至る、という感じです。で、そんな私がなぜ、同人活動を始めたのか、『アリアケパンチ』1号に簡単に述べているので、そちらを引用します。

 ボンジュール! はじめまして小象と申します。 まずは自己紹介を。
 私は、死んだらお骨の一部をこっそりセーヌ川にまいてほしいと思っているくらい、フランスが好きです。
 2018年夏、オタクなダンナに触発され、私のフランス好きというのもオタクの範疇に入るものだとコミケに連れて行かれ、そこで今まで勝手に想像していたコミケ観(萌え絵とコスプレしかないと思っていた)を大きく打ち砕かれました。知らなかったのです。アニメやマンガだけでなくいろいろな同人があるということを…。いわゆる「評論系」というやつですね。 「そっか。《好き》を加速させたら、こういう風に形にすればいいのか」
 そう思って勢いにまかせてこの冊子をつくったのが、2018年の冬コミ(C95)でした。
 *     *     * 
 さて。フランスオタクを自負する私、主にフランスの音楽や映画、フランスの食が大好きです。ただ、映画や音楽に関していうと、おそらくちょっと王道(フランスでヒットしているもの)からは外れているんだろうなと、少なからず感じるのです。サブカルというんでしょうか。
 フランス映画をあまり見ない、うちの相方に言わせると、「フランス映画ってなんか、あれやろ。プップクプー、ショボンショボンとか喋りながら、いつの間にか尻切れトンボで終わるような映画やろ」だそうです。 まぁ、確かに“日本人が好きな”フランス映画には、そういうものも多い気がします(たとえるならゴダールやロメールの映画みたいなのと言ったらいいでしょうか)。さて。今回はアニメの話です。クールジャパンだとか、フランスでは日本アニメが人気があるのだとか、いろいろと言われていますけれど、実際のところどうなんでしょう。
 *     *     *
 2000年代初頭、なぜダフトパンクが松本零士とコラボし『インターステラ5555』をつくったのか、当時の私はまったく理解していませんでした。フランスのカルチャーが好きといいながら、その「好き」が、自分の都合の良い側面からしか見てなかったのではないかと、いまさらながら反省しているのです。そして、フランス好きな日本人と普通のフランス人の間にある文化の垣根や熱量の差の原因がどこにあるのかを考えて、2018年の冬コミに初めて「フランスのことは好きだけれど、アニメのことはそれほどよくわからない私が、フランスで日本アニメがどう見られているかを考えた」というお話を書きました。(略) 
*     *     * 
 思えばフランスと日本は、いつもお互いの「好き」がすれ違いながら、お互いに片思いをし続けてきたような間柄なのではないかと思っています。

アリアケパンチ1号より
アリアケパンチ1号 テーマは「フランス人がみたアニメ」
表紙はフランス人が大好きなグレンダイザー


30代半ば、フランスと関係ある仕事がしたいと思って某お菓子屋の出版部で働く

 いくつかの仕事を経て、フランス菓子屋の出版部で働くことになりました。食べるのも好きだし、すごく自分に合ってると思って、10年ほど働きました。フランス人シェフが毎年来るのでフラ語の勉強のモチベーションになってましたね。
 私レベルでフランス人の手書きの手紙読めるってなかなかないらしいのですが、そのシェフのレシピを読むためにめちゃ手書きの文字読んだので、わりとフランス人の手書き文字読むのは得意な方だと思います。
 最後にそのシェフのフランス料理の本が出せたのがよかった。それを区切りとして卒業させてもらいました。

フランス愛好家として

 自称フランスオタクなワタクシですが、最近、若干フランス分が減っているのではないか、と思ったりします。主に私が好きなのはフランス映画ですが、それも最近見る本数はかなり減ってしまっています。若手の作品に心動かされにくくなっているのも、原因かもしれません。音楽も昔のようには聴いていませんが、ポムやアンジェルのような女性ボーカルの声はやっぱり好きですね。
 言霊っていいますが、やはり言うと、現実になっていくってこと、あると思うので、ここでフランス愛好家として、noteで書いていきたいことを挙げていきたいと思います。

  • アリアケパンチ制作過程の中で、編集上カットしたネタの紹介。

  • まだ特集テーマとしてのまとまりまではないけれど、今後のネタとして、考えたこと。

  • いずれ『アリアケパンチ』別冊として、フランス映画に絡めたものをまとめるための準備(日本未公開のものをどれだけ情報として集められるか)

  • 日仏文化関連のイベントなど

  • 取り扱いリアル書店の拡大と、その宣伝

  • 直販イベントへの参加と、その宣伝
    (コミケ、文学フリマ、資料性博覧会など)

また思いついたら、アップしていきたいと思います。
フランスが好きな方、よろしければフォローしていただけますとうれしいです。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?