動物病院

それまでハムスターや小鳥などを飼った事はあったけれど、あまり動物病院にお世話になった事は無かった。ただ高いぞ!とは思っていた。当時母子家庭だった我が家にとって、それはだいぶ痛手だ。

一緒に行った子どもたちが心配そうに覗き込む中、子猫はノミ取りのスプレーみたいなのをされて、栄養?の注射をされた。そして子猫用のミルク缶とシリンジ、もしかしたら食べられるかもとウェットの缶詰を渡された。

さて会計となった段階で診察も会計も一人でやってるっぽい先生に、無謀にも診察代を値切ってみた!!ストレートに「安くしてください」と(笑)先生はギョッとして「うちはディスカウントショップじゃねぇんだ!」と、、、

会計は3000円でした。安くしてくれてありがとうございます。

家に連れて帰るとまずは子猫の居所を作らなければ。いつまでも玄関に置いておく訳にもいかないので、近所の薬局で段ボールをもらってきて、その中にタオルを敷き詰め小さなプラケースに猫砂を入れた簡易トイレを入れた。段ボールは何故かリビングの中央付近に設置していつでも子猫の様子が確認出来るようにした。子猫はその日のうちにウェットのゴハンを食べ、簡易トイレでおしっこをした。元々野良猫だった事もあり、段ボールに手を入れると引っ掻いてくる程元気になるのにそう時間はかからなかった。2,3日もすると薬局からもらってきた小さなダンボールから飛び出せるようになる。子ども達が子猫の様子を見ようとダンボールを覗き込むと跳ねるように飛びかかってくるので娘は少し怯えていたけれど、息子は面白がっていたように思う。すぐにまた薬局へ行って今度はトイレットペーパー用の1番大きなダンボールをもらってきた。まだ全く猫の生態や身体能力を把握できておらず、しばらくはそれで何とかなると思っていたのです。

ところが1番大きなダンボールも何のことは無くすぐ飛び出せるようになりました。

さて、そんなこんなで飼い主を見付けるまでという建前で保護した子猫なのですが、私の中では病院から帰る頃には「うちで飼おう」と密かに決めていたのです。

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