また猫を拾う

ジョージと暮らしはじめて6年程経った頃、仕事帰りにジョージと出会った辺りを自転車で通り過ぎようとした時に、子猫の叫ぶような鳴き声が聞こえた。自転車を停めて声のする方を見てみると、町工場の駐輪場の所に白い紙袋が置かれていて、その紙袋をいつもこの辺りにいる大きな黒猫さんが覗き込んでいた。近付いていくと黒猫さんは紙袋から離れて工場の裏へと走り去っていく。紙袋を覗き込むとまだ生まれて数日しか経っていないであろう子猫が入れられていた。

春とはいえ、夜は寒くこのままだと死んでしまうと思い連れて帰る。

家にはジョージがいるので、また玄関に待機、、、子ども達には「またお母さんが猫拾ってきたー」と言われた。。。

紙袋の中にはタオルが敷かれていて子猫が一匹。もしかしたら数匹いたのかもしれない。あの黒猫さんがどこかへ運んだのかな?いったい誰が捨てたんだろう。

ジョージと出会った時よりずっとずっと小さな子猫。どうして良いかわからないのでとにかくググる。

ネットに書いてあった通りにお湯を入れたペットボトルにタオルを巻いて保温。脱脂綿に白湯をつけて口元へたらしたり、お尻をちょんちょんとして排泄を促す。子猫はとにかく元気いっぱいで両手を大きく振り回しながらギャアギャアと怒って?鳴いた。

翌日は仕事だったので、通勤経路にある動物病院に開くと同時に飛び込み診察してもらう。子猫は生後1週間程なのに体重が生まれたての子猫と変わらない程しか無く、多分育つのは難しいだろうと言われる。

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