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心の傷を隠すためのコントロールドラマ〜因果が巡る理由

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

本日は、聖なる予言第6章『過去の精算』から、人が作り出すコントロールドラマについて。お伝えしていこうと思います。

『聖なる予言』は、物語です。

南米ペルーの森林で古代文書が発見され、9つの写本と呼ばれる文書を主人公が、まるで何かに導かれるかのように、人との出会いを通して、学び、意識の変革を起こしていく物語です。

この過去の精算は、アロマ心理学の専門分野で、多くの人をカウンセリングしてきましたが、外見的にも内面的にも、心の傷(カルマ)が深い人の方が、コントロールドラマを常に演じ、心の傷を隠そうとする傾向があると感じています。

自分が演じているのは偽りの人生?

私たちのやる気や活力は、心がワクワクしたり、楽しくなったりすることで、エネルギーを生み出し、それによって、行動できる。

この『ワクワク』『楽しい』などの気持ちがエネルギーとなり、自分を動かす原動力になるのが、1人で『愛』であるエネルギーを生産できる人間なのですが

現代の人々は、その心がやりたいこととは違って、他者によって、やりたくない仕事をやらされ、心が楽しくない、ワクワクしない気持ちを無視して、生活のため、家族のため、と行動します。

その際、エネルギーはどうやって生産するのでしょうか。

それは、他者からエネルギーを奪うことで、愛を満たすのです。

他者からどうやってエネルギーを奪うのかというと、他者を落ち込ませることによって、自分にエネルギーを補充するのですが、

その際に、繰り広げられる”他者からエネルギーを奪う行為”をしている人が演じるのがこの『コントロールドラマ』であると本書では伝えているのです。

人は、他者からあらゆる手を使って、エネルギーを奪おうとします。

例えば、会社の同期にこんな人がいるとします。

「今回も、営業成績1番だった。お前は、いつまで経っても俺に勝てないな」

これは、同期との営業成績を競う場面で、勝った負けたの争いの後、勝った方が負けた方を落ち込ませることで、エネルギーを奪った行為です。

自分が相手よりも優秀であると見せつけ、他者を落ち込ませることに優越感を感じるのは、相手からエネルギーを奪ったからなのですね。

聖なる予言では、多くの人が、エネルギーを自分で生み出せないようになってしまった原因に、『親との関係』が背景にあり、

その『親との関係』を精算することで、本来の自分を取り戻した時、自分で自分を『愛する』ことができるようになり、

コントロールドラマを演じ、他者からエネルギーを奪う行為をやめ、自分でエネルギーを生み出せるようになると伝えているのです。

本来の自分を取り戻す

聖なる予言では、このように伝えています。

「私たちは両親から肉体をもらっただけではありません。霊的なものも受け継いでいます。あなたはこの2人の間に生まれましたが、両親の人生は、あなたが何者なのかということに消し難い影響力を持っています。

本当のあなた自身を発見するためには、本当の自分は両親の真実の間から始まっていることを、認めなくてはいけません。」

つまり、アロマ心理学でいう、自分で自分の親を選び、親と同じ心の傷(カルマ)を活性し、

それを乗り越えて、本来の自分を見つけ、自分の人生を主役で歩むことが必要だと伝えているのです。

その際に、自分が両親からどんな影響を受けてきたのか、それによって、どんなコントロールドラマを演じてしまうのかを知る必要があります。

本書に書かれている例を使って、アロマ心理学的にどんなコントロールドラマを演じているのか、読み解いていきましょう。

他者から身を守る被害者というコントロールドラマ

本書では、主人公が友人に紹介され初めて会った人に対して、警戒し、身を守るためにそっけなくしたことで、写本を見つける手がかりを失ったと責められるシーンがあります。

いわゆる『人見知り』と呼ばれるものです。

では、なぜ、主人公は、初対面の人に『人見知り』をして、心を開くことができなかったのでしょうか。

そこには、過去の両親から受けた心の傷が関係しています。

アロマ心理学では、同性の親から一緒にいるのに、拒絶されたことによって、作り出す仮面(これをコントロールドラマという)に『逃避する人の仮面』というのがあります。

この主人公も、きっと、色白で手足が少しバラバラな印象で、目が細いのでしょう。

アーユルヴェーダで例えると、ヴァーダ体型と当てはまります。

1人が好きで、コツコツと創作するのが好き、クリエイティブな才能を持っている天才肌の人も多いのですが、人と話すときに、他者を警戒し、必要以上に自分に近づけないようにバリアを貼ります。

これは、相手を拒絶している行為です。

両親から、一緒にいるのに『いない子』として扱われたのでしょう。

この拒絶の傷は、私たちが持っている心の傷の中で、最も傷が深く、癒すのがとても難しいと言われています。

拒絶の傷の子供は、同性の親に、一緒にいるのに、存在していることを嫌がられたり、邪魔者扱いされたり、いないことにされるという苦痛を味わうのです。

女の子の赤ちゃんに、お母さんがお乳をあげながら、スマホに夢中になり、自分を見ない

それだけで、その子は、

「私は存在してはいけないのだ」と拒絶されたと思って、心の傷が活性化するのです。

この心の傷が再び、活性しないように、人は、あらゆる手を使って、他者をコントロールし、心の傷に触れないように自分を守ります。

この主人公の父親は、この本では『尋問者』と呼ばれていますが、アロマ心理学では同じ拒絶の傷を持っていると解釈します。

この主人公は、父のことを

『彼は、いつも批判的でした。私は、何事もちゃんとできたことがありませんでした』

と、父が自分に対して、批判的(そのままの自分を受け止めてくれないでダメ出しする)ことで、自分は父に存在を認めてもらえない(いてはいけない存在なのだ)と感じたと伝えているのです。

では、この心の傷が活性した親子は、どのようにエネルギーを奪い合っていたのでしょうか。

コントロールドラマが繰り出すエネルギーの奪い合い

主人公は、父を彼はとても良い人であったと伝えています。

拒絶の傷の人は、同性の親に認めてもらいたいという気持ちが強いため、父をリスペクトし、父に認められる完璧な子供になろうとするのです。

でも、この父親は、主人公に質問をしては、答えに何か間違いを見つけ、指摘するということを何度も行っていたそうなのです。

「すると、あなたのエネルギーはどうなりましたか?」

と聞かれると

「消耗したように感じて。距離を置いて、父の関心は引いても、彼に批判されるようなことは言わないようにしていました。」

父親は、息子の世界に入り込み、息子のエネルギーを奪っていたのですね。

拒絶の傷の人は、完璧にならなければ自分は存在してはいけないと思っている人たちです。

父親も息子も、その心の傷で苦しんでいます。

父は、息子にとって完璧であるように振る舞うことで、息子から尊敬され、褒められたいと思っていたのです。

そして、褒めてもらうことで、自分の心の中のエネルギーを補充しようとしたのです。

でも、それは、息子からすると、自分の世界に入り込み、自分が完璧でないことによって、そこに存在してはいけないと言っているように聞こえる。

息子は、父に、自分を褒めてもらい、心の中にエネルギーを補充したいのです。

この拒絶の傷は、0歳から1歳の間に活性する心の傷ですが、その後、5歳くらいになると、不正の傷という『頑固な人の仮面』を被せ、拒絶の傷を守ります。

父は、この頑固な人の仮面のコントロールドラマを演じていたのでしょう。

自分の意見が正しいということで、完璧である自分を認めてほしいと、他者に求めているのです。

この主人公は、父からエネルギーを奪われると思ったので、父と距離を置いたとありますから、不正の傷はそこまで強くありません。

だから、友人から紹介された初対面の人を、自ら拒絶し、遠ざけ、相手からエネルギーを奪われるのを阻止したのですね。

心の傷が活性したあなたは本来のあなたじゃない

私は、多くの人の外見からパーソナル精油を導き出し、この心の傷を見てきましたが、心の傷が深い人ほど、コントロールドラマを強く演じ、他者からエネルギーを奪う発言を行なっているということ

そして、その心の傷を色濃く示したお顔や体型をしていると感じます。

心の傷は親によって活性します。

私は、このことを勉強して、自分も親なので、とても苦しい時期を過ごしました。

でも、わかったことがあります。

親も、同じ心の傷を持っていて、それで苦しんでいる1人の人間なのだということ、

そして、心の傷の活性は、親のせいではなく、前世から持って生まれたカルマであり、親はただ活性を促すために選ばれただけであること。

そして、その親も、同じように心の傷を活性させる体験を親でしているということ。

だからこそ、今、その因果を、あなたが過去の精算をして、本来の自分を取り戻すことで、切らなければいけないのです。

私も一つ一つ、心の傷を癒し、その度に、涙を流し、心を浄化しています。

あなたが本来の自分を取り戻せますように。

そのためにアロマ心理学がある。

その使命を強く思い描き、前に進んでいきたいと思います。

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