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アロマテラピーの歴史(エジプト・ギリシャ編)

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

本日は、アロマテラピーの歴史を振り返りながら、エジプトやギリシャの時代では、香りはどのような意味を持って活用されていたのかをお伝えしていきたいと思います。

エジプト(BC3000年頃)

ナイル川下流地域に発達した古代文明発祥の地であるエジプト。

豊かな水源によって、農耕が盛んに行われ、BC3000年頃には、ピラミッドや神殿の建設、象形文字の使用、暦法などの科学技術が盛んに行われていたこの時代。

植物の芳香成分は、主に、神に捧げる薫香として活用されていました。

エジプト神話に登場する太陽神ラー(Ra)は、朝は黄金虫、日中は隼となり、太陽の船に乗って空を移動、夜は雄牛となって死の世界を旅をします。

ラーの変形とともに、朝は日の出とともにフランキンセンス(乳香)が焚かれ、正午にはミルラ(没薬)、日が沈むころにキフィを焚いて夜の闇に連れ去られないように悪魔祓い的な役目を担っていたと言われています。

香りは、まず神であるラーに捧げ、次に僧侶、支配者の順に使用することを許され、側近、民衆へと広がっていきます。

旧約聖書に登場するバベルの塔の聳え立つ姿は、神に少しでも近づき、香りを捧げ、天国へ行く道を表しているとも言われているのです。

それ以外にもエジプトでは、死者の魂が再び肉体に蘇ると思われていたため、肉体を良い状態に保存する必要がありました。

王の墓となるピラミッドの建築も、身分が高い王の魂が再び肉体に戻ってくると考えられていたからです。

そこで肉体をミイラ化して、保存するのに精油を使用して保存していました。

死体から脳と内臓を取り除き、バーム酒で消毒したのち、腹部にミルラと肉桂などの香料を詰め、天然炭酸ソーダの粉末に70日間浸し、脱水処理を行い、アドラスシダーなどの芳香成分を浸した包帯で、肉体を巻くことで、肉体の腐敗を防ぐ作業を行なっていたと言われています。

花でミイラを飾り、ホルス神へ祈りを捧げ、埋葬し、ラーの裁きの前に香料で肉体を殺菌・消毒することで清らかな状態で神に捧げるという思いがあったのです。

この頃、日本は縄文時代(BC10000年からBC300年頃)稲作も行われていない時代に、エジプトは、もうこんなに文明が発展していたんですね。

ギリシャ(BC500年ごろ)

哲学・科学・文学・美術が急激に発展し、ヨーロッパ文化の重要な源として、人類の歴史に大きな影響を与えたギリシャ文明。

紀元前8世紀頃から、ギリシャ各地に、いくつもの独立した都市国家(ポリス)ができ、商工業が発達して、平民や兵士の力が強くなった文明でもあります。

この頃、ギリシャでは、純粋な天然の香りは、人の力の及ばない神聖なものという認識でした。

ギリシャ神話に登場する神々は、美しいローブを纏い、香りの雲に乗って舞い降りてきたと考えられていました。

商業が盛んになったことで、豊かになった民衆が求めたのが、アロマの香りです。

特にバラの香りにギリシャ人は、深く魅了され、BC5世紀には、あまりに高価に取引されるバラ水や軟膏の売買を禁止するほどでした。

禁止されても、民衆の薔薇への情熱は収まりません。

この頃のギリシャの民にとって、それだけ心を癒す香りの存在は、大事なものだったのですね。

医学の発展にも、アロマの香りが使われています。

医学の父、ヒポクラテスは、『健康は芳香風呂に入り、香油マッサージを毎日行うことである』と言っています。

芳香原料である植物の香りが、伝染病の予防に効果的であると思ったからなんですね。

ギリシャ王アレクサンダー大王も、香りが好きでした。この頃の軍人は、強い香りが存在感を高め、領土を広げるために役立つとして、さまざまな香油を使っていたと言われています。

BC370〜285年頃には、アリストテレスの弟子が『植物史』を著したことで、科学的な研究が盛んに行われていた時代でもあるのです。

その頃、日本は弥生時代。稲作がやっと始まり、物々交換が行われていた時代。はるか彼方のヨーロッパの地では、こんなに文明が盛んに行われ、その時から、アロマの香りは、医学や貿易、民衆を魅了し続けていたんですね。

次回はキリストの誕生からお伝えしていきます。

歴史を振り返ると、アロマテラピーがもっと楽しくなる!そんな内容を心がけ、お伝えしていきますね。

お楽しみに!

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