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短歌とか短歌とか

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短歌一首と短い文章の組み合わせ。いっぱい増やしていきたいです。
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2018年7月の記事一覧

短歌とか短歌とか¹⁰

この道もこの空気感も色彩もいつか思い出す気がした、昨日 昨日のことをもう懐かしく思い出す…

ぺちこ
6年前
19

短歌とか短歌とか⁹

均一が美しさであったのですと剥げ始めたマニキュアがささやく 初めは美しかったもの。きれい…

ぺちこ
6年前
17

短歌とか短歌とか⁸

トイレカバーベーコンきゅうり 走り書き 拾って渡したあの子の生活 暮らしに必要なものは意…

ぺちこ
6年前
17

短歌とか短歌とか⁷

体中まとわりついてくる湿気 木漏れ日 祭 夏の始まり 透明の水風船に、赤くひらめく金魚。…

ぺちこ
6年前
10

短歌とか短歌とか⁶

薄暗い部屋間違えている人生 明日をそっと叩いてなでる 何もやる気が起こらず、自分のことを…

ぺちこ
6年前
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短歌とか短歌とか⁵

夜更ける 明日を何も気にせずにお菓子を食べる 元気になあれ やめられない、とまらない、あ…

ぺちこ
6年前
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短歌とか短歌とか⁴

いつの間にオトコになったのカモシカのようにすらりと伸びた脚から 高校生の男子というのは、夜中にみしみしいってるんじゃないかってくらい、成長するものなんですね。 久々に帰った実家で、弟に会い、目を疑ったのはその脚。家族に似ずに足が長い弟の、無駄な肉のないすらりとのびた脚が私のお気に入りだったのに、気づけばごりごりと筋肉をまとった成人男性の脚に。 一緒に住んでいれば鈍くなってしまうこういう変化に、一緒に住んでいないことを感じてしみじみとしてしまうけれど とにもかくにも、次会う

短歌とか短歌とか³

タッパーの中の煮卵ひとつ食む 酔いは醒めてるどようびの夜 飲んで帰った日って、妙におなか…

ぺちこ
6年前
3

短歌とか短歌とか²

こまつなの切り落とした根を指さして「ばら!」というの あなたはいうの 夜中にどばどばと料…

ぺちこ
6年前
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短歌とか短歌とか

眠らずに夜の帳を縫っている 綴じ合わせたらあすは来ないし 誰かが詠んだ短歌を読むのは今で…

ぺちこ
6年前
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