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新型コロナウィルス戦記5

このnoteは新型コロナウィルスにまだなってない方や、なったばかりの方など少しでも参考になればと思い自分なりのコロナとの戦記を記します

前回→新型コロナウィルス戦記4

激闘のホテル2日目

初日の夜は悪夢にうなされ、咳も止まらず、熱も41度近くになっていた。
人生で一番、からだが熱いと感じた。
何とか、熱冷ましのカロナールを飲んで、37度後半から38度をキープしながら朝を迎えた。

こんなの毎日やってたら、体がもたない…
内線電話の看護師さんに、連絡して状況を説明。
基本は、ホテルでは、自己治癒をメインとしているため、医師が部屋に来て対処したり、適切な薬を処方はできないとの事。
しかし、午後から、医師とオンラインで話せるようにするので、待ってほしいという話になる。
待っている間に、朝ごはんのアナウンスが。お腹には何か入れておきたいため、一階ロビーへ。レンジは混んでいたので、そそくさと弁当と野菜をとって部屋にもどる。

魚の焼き物と漬物、サラダ、果物が出ていた。
ここ数日間は、野菜ジュースやゼリー飲料しか飲んでないので、急な固形物は、内臓に大丈夫かなと、考えながら胃に詰め込んでいく。
全部は、食べられず、ほどほどにして、蓋を閉じる。
その後、熱冷ましをのみ、再度横になる。

看護師からの内線電話


午後になって、医師と話せるから、ある部屋に行ってくれと内線が入る。
マスクをつけて、パルスオキシメーターを片手に、指定された部屋にいく。

オンライン診療特別室


部屋は、普通のホテルの一室で、クーラーがガンガン入っていて、机の上には、iPadがあった。そして、zoomが起動されていた。
15分ぐらいまってると、急にzoomの画面が切り替わった。
承認ボタンをおしたら、看護師さんがまず画面に写り、次にある病院の医師がうつった。
咳込みながら、問診に答えていった。
基本は、特に治療というより、心のケアが、メインのように感じた。
自分なりにも、かなり、危機感があったので、熱冷ましを飲んで、熱が下がらない場合は、病院搬送を依頼したいと伝えた。
医師は検討すると回答。
あまり、不安は払拭せずに、部屋に戻る。

保健所との調整

妻に逐次、LINEでやりとりしていたため、管轄の保健所とやりとりを行い、病院移動の調整を水面下で調整していてくれた。
私も昨日のホテルに来るまでは、ホテルで治すつもりで、来ていたが、直感的に危ないと考えはじめていたため、病院入院は、かなり気持ちが向いて来ていた。
再度妻から、連絡があり、保健所と調整して、自宅の近くのコロナウィルス救急救命の、病院を当たってくれる事となった。


緊急搬送依頼

夜になり、益々熱がひどくなり、カロナールを飲んだが、熱は下がらず、39度以下にならなくなり、咳込みながら耐えきれず、内線電話に連絡。
看護師スタッフが、医師と相談して折り返すと返答があった。
そして、熱や酸素量などの記録を15分おきに、システム入力つけてほしいと言われたが、キツすぎるから拒否したが、断固として、つけろと強制指示。
30分ほどたってから、病院搬送すると内線電話がきた。
この時てっきり、救急車かと考えていた。
荷物のパッキングを、汗だくになりながら、咳込みながら、何とか着替えて準備を終えた。
荷物は、かなりあったのだが、救急車の場合は、搬送も手伝ってくれると言われていたので、少し安心していた。

病院への緊急搬送

内線がかかり、衝撃が。
自分で荷物を下ろし、自分で積み込めとの指示。
ここから運んだら倒れるぐらい、体力が落ちてるのに、鬼の看護師の対応に、衝撃を受ける。
仕方なく、意識朦朧の中、何回か分けてエレベーターまで荷物を運び、何とか一階に下ろした。
一階には、病院からきた完全防護服の女性の方がくるまの前にいて、ホテルの方は、倒れそうな私を傍観していた。
あまりにも、頭にきたため、倒れそうで救急車を呼んだのに、なんでこんな対応なんだ、保健所にも伝えると言って、ホテルを後にした。

病院到着と検査開始

20分ほどで、都立の広尾病院に、深夜2時ごろ到着。
かなり、憔悴していた。
病院について、看護師さんが荷物を運んでくれ、レッカー車乗り換える。
すぐに、検査が始まる。
検査は、血液検査、酸素量、CT、レントゲンなどあらゆる検査を実施。
1時間程度の所要時間だった。
結果は、すぐでて、肺の影を見せてもらった。白くなっていた。ショックを受ける。
肺炎が進行しており、治療が必要というフェーズとなっていた。
中等症Ⅱという、重症の一歩手前の状況だった。

治療については、アビガンという代替治療と、レムデシビルという点滴をする事となった。いずれにしても、副作用はあるが、効果の高い治療薬とのこと。
先生も看護師さんも、スタートから手厚いサポートを目の当たりにして、感動しました。
クタクタになりながら、病棟へ移動。

病棟への移動

病院に移動すると、大部屋で、もう1人患者さんがおられた。
こんな深夜に、迷惑だろうなと、思いつつ、部屋で色々な説明を受ける。
かなり、憔悴しきっていたので、寝る準備を行い、早々に横になり、倒れるようにおちていった。

つづく→新型コロナウィルスは戦記6

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