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海外ペットテック スタートアップニュースまとめ#25(会員制動物病院Small Door)

2018年に創業、東海岸を拠点としてニューヨークを中心にテクノロジーを駆使した会員制の動物病院を展開するSmall Doorは、2022年12月にシリーズBラウンドで$40Mの資金調達を実施。

Small Door ニューヨーク店

調達資金は、既存プラットフォームの継続的な開発強化、および、新たな動物病院の出店(ニューヨークの本拠地以外にボストンやワシントンDCに新たに5拠点)に活用。本ラウンドの引受先は、新たに参加したC&S Family Capital、FS Investorsのほか、既存投資家のToba Capital, Lerer Hippeau Ventures, Primary Venture Partners, TriplePoint Capital。

Small Doorの共同創業者兼CEOであるJosh Guttmanは以下のように語った。「マンハッタンとブルックリンでの成功を踏まえ、今回の資金調達により、当社独自の動物医療モデルへのアクセスを拡大し、最終的にはより多くのペットとペットの親にSmalldoorの"magic"を体験してもらうことができる。Small Doorは、既に何万件もの顧客対応実績があり、数ヶ月にわたってキャッシュフローも健全で、最も成功している店舗は医療業界においても最高クラスの業績を上げている。新たに進出するボストンとワシントンDCは戦略的地域として位置付けており、既存店舗の成功を踏襲すると確信している」。

Small Door 店内

会員限定のブティック型動物病院

Small Doorのメンバーシップモデルは、動物病院での顧客体験を、画一的なものからより個別化、オーダーメイドされた体験へと刷新する。具体的には、24時間365日アクセスできる遠隔医療/オンライン診療、そして、実店舗では最新の医療技術を備えた近代的施設で世界最高の獣医療プログラムの訓練を受けた医療スタッフによる慎重できめ細やかなケアが含まれる。実際にSmall Doorが採用した医療モデルは、顧客の訪問頻度やARPU(顧客平均単価)を測定した結果、動物医療業界で最も高いエンゲージメント率を達成している。

2種類のメンバーシッププラン

本ラウンドを経て投資家として取締役に就任したLaura Simsは「Small Door は、既に健全な利益を生み出しており、且つ、歴史的に不況に強いセクターであり現在加速度的に成長しているセクターで事業を展開しているため、昨今の冴えない投資環境においても明確な優位性を持っている。パンデミック以降、ペットの親はこれまで以上に犬や猫に執着しており、Small Doorのビジネスモデルは、まさに人々が求めているものである」と語った。

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