中東 イスラエル編 ペットテック スタートアップ事例紹介
地域別にペットテックスタートアップの事例を紹介するシリーズ。前回はアジア、韓国をご紹介しました。今回は中東はイスラエル。イスラエルは"Startup Nation"と呼ばれるほど起業も盛んな国ですね。またデータによるとイスラエルの主要都市テルアビブでは17人中1人が(約6%弱)犬を飼っているドッグフレンドリーな国です。
起業家精神に溢れるイスラエル
東洋経済の記事からチャートを引用すると国民1人あたりのユニコーン数も世界一だそうです。
みんな大好きChatGPTに起業家盛んな理由を聞くとこんな回答です。「軍事産業が盛んでテクノロジーの知見も多い。政府によるサポート。資金供給を担う投資家ネットワーク。そもそもの起業マインドセット。ゆえに優秀な人材も獲得しやすい。」よく見聞きする情報はこんなところでしょう。
イスラエルのペットスタートアップ
イスラエル テルアビブ発のペットxスタートアップを紹介する、イスラエル現地メディア発の内容でいろいろありましたが、今回は以下をベースにスタートアップ3社を紹介していきます。
1.oggii スマートデバイス
oggiiは愛犬の健康を管理する首輪型のスマートデバイスを提供。Zoetisと提携中。スマートカラーに実装された充電不要の小型センサーが、耳の感染症、糖尿病、外部寄生虫、アトピー性皮膚炎などを検出可能とのこと。oggiiが開発したクラウドベースのアルゴリズムが、健康に関する微妙な兆候を認識でき、ペットの家族は問題を早期に発見することで、愛犬へのより良いケアを提供することができるというもの。oggiiのセンサーはコインサイズで、1年間充電不要、Wi-Fiを通じてペットの家族と獣医に健康状態や理想的な食事についてパーソナライズしたペットケアプランを毎日自動で通信。
2.Dogiz ペットケアで稼ぐ"Health to Earn"
Dogizの事業には私も注目しているのでここでは簡単にご紹介。ペットケアが能動的に行われるように報酬設計が組み込まれているという点で新しいサービス。いわば「Health to Earn」。ペットの家族は、愛犬の散歩、ペットの体重管理、クイズなど、アプリを使ってペットケアに関わるアクティビティに参加することで、報酬「Dogiz Coin」を得ることができる。受け取ったコインは、ペットフードブランドHarringtonsを含むDogizショップのプレミアム製品やサービスの割引に使用することができるためペットの親にとっても嬉しいだけなく、ペットは美味しくて健全なドッグフードの恩恵を受けることができる、というサービス。
3.Faye ペット旅行保険
Fayeはペットに特化しているわけではないですが、旅行保険を手掛けるスタートアップ。従来の複雑な保険をシンプルにした顧客体験の刷新をはかっています。旅行中にカバーされる対象は様々ありますが、ペットケアもその対象。具体的には、ペットを旅行に連れていった際に生じたペットの病気やケガを含む動物医療費、また、帰国が予定より遅れた場合にペットをどこかに預け入れる費用などを補償(最大$2500の医療費と250ドルの預入れ費用)するというもの。ドッグフレンドリーな国ならでは。
以上、中東はイスラエルのペットxスタートアップの一部をご紹介しました。
その他にもイスラエル大使館主催のペットケア商品のピッチで紹介されていた企業もあるのですが、また紹介してみたいと思います。
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