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【ネタバレあり】ON THE ROAD 2023 宮城2日目 ミニライブレポート

【注意】

  • このレポートでは、曲名、セットリスト、演出等のネタバレがあります。

  • 参加されていない方で、何も知らずに楽しみたい方は、そっとお戻り下さい。特に今回は事前に情報を入れない方が絶対楽しめると思います。

  • このレポートは筆者の記憶が全てです。あくまでこんな感じだった程度に捉えていただければと思います。

  • このレポートを書くにあたって、主催者・運営側から禁止されている通り、公演・会場内の撮影・録画・録音等は一切していないことを、ここに宣言します。

両日合わせた「ネタバレなし」の感想等はこちら

1日目のレポ(ネタバレあり)はこちら


SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023
Welcome back to The Rock Show
youth in the ”JUKEBOX”

2023年11月19日(日) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ

はじめに

この記事は宮城公演2日目のネタバレありのライブレポです。

宮城公演に2日間参加し、先日(といっても2ヶ月前)宮城1日目の詳細なライブレポを書きました。
さて今回のツアー。
複数回参加された方ならご存知でしょうが、基本的にツアーの内容は両日共に、日替わり曲がある以外、全体的な変化はありません
MCに関しても、両日ともにほぼほぼ同じ内容のため、それを1日目2日目として分け、差別化して書くのはさすがに難しいです。(そもそも1日目のライブレポを書く時点で、1日目と2日目に覚えてることや気がついたことをMIXして書いているので)

なのでこの2日目のライブレポートは、ライブの頭から終わりまで記すのではなく、1日目と違った点や気がついた点、2日目独自の視点のみを取り上げたものにしたいと思います

つまりこの2日目は、1日目と比べて簡易的な、ミニライブレポとなります。


宮城公演2日目。
1日目ではスタンド席となるA席で当選しました。
会場全体を見渡せるとてもいいお席でした。

今回の2日目はアリーナ席となるS席。
傾斜のあるスタンド席とは違い、省吾やメンバーがしっかり見られるわけではありませんでしたが、臨場感は大違いでした。

この日はアリーナ席。
位置的には会場の中心、センターステージの真横、やや左後ろ側でした。
体感ですが、今までで1番省吾さんとの距離が近かった気がします。

すでにセンターステージがあることは1日目に参加していて知っていたので、めちゃくちゃ近いじゃないかと思いながら、黒く覆われた中央エリアを見ながらニマニマと興奮。

ON THE ROAD 2023 オフィシャルサイトより

16時55分
会場内に流れていた「A PLACE IN THE SUN」が溶けるように消えてゆき、会場内に興奮の拍手が湧く。
今夜も最高級のロックショーが始まった!


00:初恋(Short Version)

スクリーンに映されていたツアータイトルが消え、ジュークボックスの写真の背景がアンティークなレンガの映像に変わる。そのジュークボックスが置かれていたのは、どうやらどこかのバーだったようだ。アメリカ西海岸にある、砂の匂いがするような店内カウンターの横壁の隅に、先程のジュークボックスは置かれている。

するとそこに十歳ほどの帽子を被った少年がやってきて、ジュークボックスの近くに駆け寄る。少年はジュークボックスの上部にあるガラス窓から、セットされたレコードと曲名の欄をのぞき込み、しばし迷う。そして聴きたい曲を決めたのか、硬貨を入れて番号の書かれたボタンをポチポチと押し込む。ジュークボックス内部から「ガチャン」という音が聞こえ、内部にずらっと並んでいるレコードから一枚が抜き出され、自動でターンテーブルの上にセットされて、針が落とされる。プツプツという心地よい音の粒がしばし続き、会場内にアルバム「MY FIRST LOVE(2005年)」の中の1曲「初恋」が流れ始める。

 カウンターから椅子を持ってきた少年はジュークボックスの前に座り、そこから演奏される「初恋」を聞きながら体を揺らす。するとそこにギターバッグを背負った20代半ばの女性がやって来る。半袖の白いシャツにブルージーンズ姿の(浜田が80年代に書いた曲に登場してそうな姿だった)彼女は、少年の横に椅子を持ってきて座る。彼女は「MY FIRST LOVE」アナログ盤の青いジャケットを少年に渡し、今流れているのはこの曲だよ、と指さす。

 そんなスクリーンの映像に目を奪われていると、照明がつかず暗闇に包まれたステージに、十二名のバンドメンバーが登場する。観客は手拍子や拍手とともに彼らを迎える。ステージ上の持ち場についたメンバーの数名はサウンドチェックを始め、会場内に流れていた録音楽曲の中に、生の音が顔を出し始める。

メンバーと省吾がそれぞれ登場し、各々の持ち場につく。

スクリーン映像とともに流れる「初恋」も終盤に差しかかり、ジュークボックス前にいる少年と女性は、彼女が持ってきたギターを肩にかけて、かき鳴らし歌い始める……。
そんな映像と共に、会場に流れていた「初恋」が鳴り止む。

「Are you ready !?」
会場内が全員拳をあげて「いえー」と叫ぶ
「OK! Let’s go!!」

そして町支さんのエレキギターが、雷鳴のようなカッティングを始める・・・!

01:愛の世代の前に

「Wow wow!」の瞬間、ステージ後方から煙り玉が炸裂して、巨大スクリーンにはピカソのゲルニカが映される。

まず久しぶりのアリーナ席で感じたのは、ガツンとくる音の塊
1日目も感じなかったわけではないですが、ステージ上のスピーカーから振ってくる音の塊が、よりダイレクトに体を貫いてくる感じがします。

画像引用:作品解説「ゲルニカ」 西洋絵画美術館公式サイトより(https://artmuseum.jpn.org/mu_gelunica.html) 2023年11月20日閲覧

02:壁に向かって

個人的にこの曲は日替わりかなと思っていたので、2日目も続けて演奏されてちょっとびっくり。
「やあ! ON THE ROAD 2023にようこそ!!」
「1・2 !! 1・2・3!!」
そうしてホーン隊のフレーズへ。

2番の歌詞「ドアの外は今日も 土砂降りさ」では、
観客のほうに手を向けて、あちらこちらを指さしながら歌う。
こうした振り付けも1日目と同じだったなと思いながら、体を揺らし手拍子。

03:HELLO ROCK & ROLL CITY

04:BIG BOY BLUES

ここら辺までの流れは全く同じですね。
3曲目は今日も「Hello!仙台 City!!」でした。
4曲目の「BIG BOY BLUES」は
日替わり曲の対象かなと思っていましたが、全公演セトリを見る限り固定曲っぽいですね。

「やあ!今日は来てくれてどうもありがとう!」
「アリーナでコンサートをやるのは2016年以来なので、このセキスイハイムスーパーアリーナで演奏するのは、なんと7年ぶりになります」

「それもコロナのパンデミックのブランクがあったにも関わらす、こんなにたくさんの皆さんに集まっていただき、本当に嬉しく思っています。どうもありがとう!」

「最近私のコンサートに来てくださっている方はご存知でしょうが、今日も前半と後半の二部構成で、途中に休憩時間を挟みます。そしてちょっと今日はとても長いステージに、もうほとんどイベントに近い状態になります」

ここでたくさんの拍手と歓声が湧く。

「なのでそれぞれ自分自身の体調を確認しながら、本当に自由に楽しんでもらえたらと思います。」
「いい時間に、いい夜にしたいと思います。最後までどうかよろしく!」

05:愛のかけひき(日替わり曲)

ここで1日目との最初の変化。
1日目は「いつかもうすぐ」を演奏していた5曲目の枠は、「愛のかけひき」へ。
なんとなくの記憶ですが、「いつかもうすぐ」でも「愛のかけひき」でも全体の照明がピンク、グリーンで統一されていたような気がします。

例えば印象的なギターの前奏部分はピンク
AメロBメロは初夏の匂いを感じるような淡いグリーン
サビに入るとまたピンクに変わっていく……

日替わり曲が変わったとしても、ライブ全体の構成やイメージが変わらないようにしてるんでしょうか

続けてブルーの照明の中、ピアノの河内さんが素敵な音色を響かせる。
その中再び省吾にスポットが当たる。

「立っている方はどうぞ腰をかけてください」
「――ああ、助かった・・・(ボソッ)」

この流れは2日目も変わりませんでした(笑)
1日目はここで、会場の暖房に関するMCが入りましたが、
この2日目では特に何もありませんでした。この日は昨日よりも若干日差しがあって暖かかったからでしょうか?

「さて。よく日常で書類を提出するときに、職業欄がありますよね。俺は最近そこに『ソングライター』と記入してるんだけど。」

「それでよくあることですが、自分の過去を振り返ったときに、俺ってすごい口下手なので、とっさに言葉が出てきません。すごく色んなことを瞬時にテキパキ言える人もいるけど、俺には無理で。何か言わなきゃという場面で、上手く言葉が出てこず、こうしていればよかったなあ、あんな風に言えば良かったなあ、と思い出すことがあります。そんなときはノートとか、葉書とか手紙に書いたりするんだけど。」

「そんなとき、さっきのソングライターの話に戻るけど、そのソングライターという仕事を見たとき、ふと思うわけ。『ああ、俺って上手く言葉が出てこない人のために手紙を書く、代筆のようなことをしているんだろうな』と。」

「例えばここに、辛く報われない恋をしている女性がいて、その傍には口下手で上手く気持ちを口にできない男性がいる。そんな男がある日、身がくだけ散ることを覚悟のうえで、彼女にプロポーズなり気持ちを伝えて、そして2人は結ばれる・・・」
「辛い思いをしている女性の側で、幸せにしてあげたいという思いでいる男性」
「そんなで未来であったらいいなと思って、この歌を書きました」

06:もうひとつの土曜日

この曲の最後の部分
「受け取ってほしい この指輪を 受け取ってほしい この心を」
のあと、再び印象的なピアノが流れる中、省吾がハミングする場面。
「La la la~ La la ~♪」
「La la~ La la ~ La la…」
それに合わせて、ステージの下方面に下げられていた照明の鉄骨が
スッと上に昇っていき、その照明で会場全体に光のシャワーが溢れる。
淡いピンク色の光がアリーナ全体に染みていく光景がとても美しかった。

07:丘の上の愛(日替わり曲)

続いて日替わり曲枠。
1日目は「愛しい人へ」でしたが、この日は「丘の上の愛」がセレクトされました。
発売されてる音源としては2016年のものが最新で、その時はオリジナル版「HOME BOUND」が基本で、最後のアウトロのみ「SAND CASTLE」バージョンへ移る感じでした。

そして今回の2023年では、最初のピアノソロはオリジナルと同じ慣れ親しんだもの、それ以外全体的なアレンジは「SAND CASTLE」そのままでした。
このとき鳴っていたシンセサイザーが、今までの省吾のライブではあまり聞かない感じのタッチだった気がします。
今までよりも、ちょっと軽いというか高いというか。

08:DANCE

09:東京

10:MONEY

怒濤のダンス/ロックナンバー
アリーナ席だと照明がダイレクトに当たるので、この辺りのナンバーはとても楽しく弾けることができました。

「ここで休憩です!すぐ戻ってきます!!」


メンバーと省吾がはけたステージ上のスクリーンには、前日発売された「The Moonlight Cats Radio Show Vol.3」のアルバム写真が映る。
ローマの休日を彷彿とさせる猫たちと共に、省吾のアナウンスが流れる

「J.BOY Club Studio からお送りする The Moonlight Cats Radio Show」
「今夜の1曲目は、Please Mister Postman」

10.5:【The Moonlight Cats Radio Show Special】

  1. Please Mister Postman

  2. Baby It’s You

  3. Devil In Her Heart

  4. Till There was You

  5. All I've Got to Do

  6. Twist and Shout

この日も「I Call Your Name」と「Anna(Go to Him)」はこのセトリにはありませんでした。どうやらこの映像は、シャッフルとかなしに、これで固定っぽいですね。

さて。
ステージ中央ではセンターステージの準備が。
黒幕が外されて、ステージがせり上がっていき、楽器の準備が進みます。

距離的に大体7メートルほどのところにセンターステージが見えます。
いよいよだとそわそわ。


「J.BOY Club Studio からお送りした The Moonlight Cats Radio Show」
「今夜最後の曲は、In My Life」

そんなアナウンスと共に、場内の明かりが再び落ちて、観客に拍手が。
そしてセンターステージに明かりがつき、省吾の歌う Beatles の「In My Life」が会場に響く。2022年の武道館のときのものに、シンセとかが少し入ったマイナーアレンジバージョン。

メンバーが再びステージの上に上がり、センターステージまで設置された花道の上を歩いて行く。そしてそれに続き省吾もセンターステージへ向かう。

ついに省吾がセンターステージ中央の踊り場に立つ。
その近さに、一気にセンターステージ近くの観客が沸き立つ。
いやあ、近い……

「Are You Ready !?」
「1・2! 1・2・3・4 !!」
勢いのあるサックスと共に、楽しいセンターステージ1曲目が始まる。

11:MAIN STREET

12:さよならスウィート・ホーム

13:終りなき疾走

楽しすぎて(あとちょっと期間が空いて)ほぼ覚えてませんが…

センターステージ近くを初めて経験して気がついたのは、
照明が眩しすぎてあんまり省吾は見えない(笑)
センターステージの省吾を照らすスポットライトは、会場の前方左右と後方左右の計4カ所に設置されていて、対角線上になるように曲ごとで交互に点灯しているようでした。
1曲目では前方右と後方左から
2曲目では前方左と後方右から……というように。
そして私の席の場合、前方右からスポットライトが当たると、省吾の姿がまぶしすぎて見えなくなるのでした。
しかも省吾がセンターステージ中央に立っているときに、ちょうどスポットライトが当たってしまうのです!

後述する「青春の絆」では前方右からスポットライトが当たる番で、
省吾はセンターステージ中央からほぼ動かなかったので、
この曲の間はず~っと眩しすぎる照明に照らされてました。

逆にいえば、こうしてずっとスポットライトで見えないということがないように、交互に点灯しているのでしょうね。
センターステージ近くだからこそ分かった新しい発見でした。

「ありがとう!」
「センターステージをやるのは2012年のとき以来なので、なんと11年ぶりです」

大きな歓声と拍手。
「2011年のツアーではあったんだけど、その時点では・・・『悲しい出来事』があったので、翌年2012年の春に開催したんだよね。久しぶりに帰ってこれて嬉しいです」
そういえば1日目ではここで「Hello!ROCK & ROLL CITY」の歌詞で、「仙台シティ」でいいのか「利府タウン」にすべきかというMCがあったのですが、この日はなかった記憶があります。
「さて、今回のツアータイトル、『青春のJUKEBOX』って意味なんだけど、俺が子供の頃JUKEBOXに凄い憧れてね。当時はスマホとかもないレコードの時代、音楽を気軽に聴けるような環境ではありませんでした。なので聴きたい曲があればレコードを買うか、ラジオで流れるのを待つかみたいな感じでした」
「だから硬貨を入れれば好きな曲を流すことのできるJUKEBOXは本当に憧れでした」

「後の時代では・・・知ってるかな? カセットウォークマン」
「知らないはずないよね(笑)だってもろ世代でしょ?」

観客、爆笑
「カセットテープが登場して、2本入れられるようになりダビングができるようになったんだよね。それで好きな曲を詰め込んだ自分だけのカセットを、・・・好きな人に送ったりしてなかった(笑)?」
ここで照れながらの拍手が飛ぶ。
「俺はそれのこと『お好みテープ』って呼んでたんだけど・・・まさかそこに俺の歌入れて渡してたって人いないよね???」
ここでまた笑いと拍手が飛ぶ
このお好みテープって言い方が、ドラえもんっぽくてかわいかったです
「・・・駄目だよそれじゃ(笑)上手くいくはずがない・・・」

「そんなお好みテープは、今で言うところのプレイリストだよね」
「・・・あれ、プレイリストってご存知ですか?」

爆笑。
「私のコンサートは本当に年齢の幅が広いので・・・。プレイリストを知ってる人は、カセットウォークマンを知らないし。カセットウォークマンを知っている人は、プレイリストとかサブスクとか『なにそれ?』って感じだし・・・」
「気使うわ~~(笑)」

なんかここら辺のMCが凄いリラックスした感じで喋っていて、今日はごきげんだなと思いながら聴いてました(2日目に参加したらMCがほとんど同じだったので、そんなことはありませんでしたが・・・)
「まあそんなプレイリスト、JUKEBOXですけれども。今日のコンサートではそんなJUKEBOXにコインを入れたように、今日歌う曲があなたのプレイリストに、JUKEBOXに入っていたら良いなと思います」
ここで大きな拍手に包まれる
「次の曲は、1976年ファーストアルバム『生まれたところを遠く離れてからです』・・・」

そうして伴奏がそのままシームレスに、演奏に繋がっていく
「Wow wow ~ 」とハミングしながら歌い出す省吾。

14:青春の絆

2日目に参加したことで、2021年のCDシングル盤よりも、かなり音の数が少なくなっていたのに気がつきました。
もっといえばシンセサイザーやストリングスが抜けているという感じ。
個人的にストリングス入ったアレンジも好きなので、いつかそちらをライブで聴いてみたいです。またストリングス隊の入ったツアーないかな~?

「ありがとう!」
「今日皆さんはどこから来たんだろ?」
と、ここで東北それぞれの名前を呼んでいく。
宮城が多めで、青森が少なめ。
他が結構同じくらいだったかな?
「色んなところからお越しくださり、ありがとうございます」
「先程も言った通り、センターステージに戻るのは11年ぶりです」
「2012年。あの頃、町支くんはまだ50代・・・いや60代なったのか(笑)そして俺もか」

「そして2012年春は、ピアノの河内くんがメンバーに入ってくれたんだよね。彼が一番最初に俺のツアーに参加してくれたのが、このセキスイハイムスーパーアリーナでした!」
ここで河内さんにスポットが当たり、観客は全員拍手する。河内さんが照れながら立ち上がり手を振る。
「あの時は河内くんが最年少だったのにね・・・あれからもう11年か・・・」
「ということは皆さんも・・・(苦笑)」
「どうだろ、アレ・・・やってみる??」
会場内に拍手がまばらに湧く
「これをやり始めたのは、さらに昔2001年のセンターステージだったんだけど、その時の映像でこんなこと言ってるんだよね。『これからセンターステージをやっていくとき何年・何十年経とうとやっていくからね!』って・・・(笑)」

「あの言っておくんだけど、俺は別に皆さんの年齢が知りたいわけじゃないんだよ(笑)」
「今日このセキスイハイムスーパーアリーナには、7900人ほどのお客さんが集まってくれてるんです」
ここで大きな拍手
「そのもうちょっとで8000人っていう中に、『俺は私はここにいたんだぞ!』と自分の存在をアピールしてほしいんですよ!」
「ということで、久しぶりの『年代別チェック』のお時間です(笑)」

「サクサクいきますよ~」という言葉の通り、
1日目は結構スピーディーに10歳未満から80代以上まで順番に呼んでいく。

この日の年代別チェックもしっかりと記憶してはないのですが、
10歳未満を呼んだとき、会場内で「ハーイ」「わー」みたいにかわいい声がちらほらある中、野太い男性の声(お父さんかな?)が「はーーーーーい!!」と大声で聞こえて、笑いが起きたのを覚えています。
省吾が何かしらリアクションしてたとは思うのですが…

年代別チェックが終わったあと
「みんなありがとう! でもこれ10年後もやってたらどうしよ(笑)」
「『町支くんと同じ80代~~!』とかって(苦笑)」
「・・・でもそうだったらいいよね」

ここで大きな歓声と拍手。

「そんな様々な年代の方が今日ここにいらっしゃってますが。この8000人近くのみんなで、一緒に歌ってみようか!まだインフルとかあってマスク外せないけど・・・!」

15:悲しみは雪のように

他会場では「19のままさ」がこの枠で演奏されていたらしいのですが、
宮城公演では両日ともに「悲しみは雪のように」でした。
できれば両方聴きたかった感があるので残念。

16:ラストショー

みんな腕振りワイパーをしてました。
センターステージではメンバーが近いので、楽しそうに演奏する表情がよく見えてとてもよき。

省吾は再びハンドマイクとタンバリンを持ち、楽しそうに歌う。

演奏が終わり、大きな拍手と「ここでミュージシャンを紹介します!」

16.5:In The Mood

そうして聞き覚えのあるグレン・ミラー楽団の名曲「In The Mood」が流れる。2022年ホールツアーのオープニングを飾ってましたね。レインボーに染まる照明の中、省吾が紹介を始める。
呼ばれたメンバーは手を振りながら、メインステージへの花道を渡ってゆく。

「ドラム 小田原豊!
ベース 美久月千晴!
オルガン&シンセサイザー 福田裕彦!
ピアノ 河内肇!
ギター 長田進!
サクスフォン 古村敏比古!!
ギター&ボーカル 町支寛二!

続いてメインステージ!
ボーカル&ピアノ 竹内宏美!
ボーカル 中嶋ユキノ!

トランペット 五反田靖!
トロンボーン 宮城県出身!! 半田信英!
トランペット 佐々木史郎!」

メインステージに戻ったメンバーは次々演奏に参加していって
とってもJazzyな楽しい空間が広がる。
特に今回のツアーで新しく入ったホーン隊2名の五反田さんと半田さんのプレイをしっかりと聴くのはここが初めてだったので、すごく楽しく聴くことができました。最後のトリを佐々木さんがかっこよく決めてました。

省吾もメインステージに戻り、お得意のShogo Danceを披露。

演奏が終わり、ステージ全体がブルーの照明に照らされ、福田さんのオルガンが会場を揺らす。
それに続いて河内さんのピアノが闇を切り裂く。

17:ON THE ROAD

ツアー定番曲であり、象徴の曲。
やっぱりこれはかかせない。

2022年のホールツアーでは、アウトロのギターがツインギターにアレンジされていたのが、たまらなく格好よかったですが、今回も健在。

終盤、いつもならドラムソロが入るところで暗転、
流れるように会場全体に電子音が響く。

より現代のダンシングナンバーのようなテクノ調SEが入る。
スクリーンには、惑星をイメージした水玉のようなものがたくさん映し出される。
「Show Me Your Way J.BOY!!!」

18:J.BOY

そうして始まるいつものJ.BOY。
冒頭の電子音以外は、基本的に2016年から続くアレンジだったと思う。

そしてスクリーンには・・・なんとも形容しがたい
前衛的アート映像作品が映し出される。

灰色にぐるぐるまわる地球と、その周りに目・鼻・口・・・
水玉の惑星が周りを回り、人が歩いて行く・・・

大きな盛り上がりの中、再びまぶしいフラッシュとドラムが・・・!

19:明日なき世代

1日目のライブレポで書き漏らしていましたが、
ステージ前方から特効のスモークが吹き出していました。
もくもくもくもくと、たくさん吹き出てステージがもう見えなくなるほど吹き出ていましたが、省吾が歌い始める頃にはすっと消えていて
しっかりスモークの量も計算しているんだなあと感動。

最後の「Wow wow~」の大合唱が、アリーナ全員の叫び声で凄かった・・・!
今思い出しても鳥肌が立つ。
武道館のテイクよりもかなり長く叫んでいたと思う。
何回も、もう喉が痛いよってくらいまで続けていて楽しかった。

怒濤のロックショー(この表現何回目だ)が終わり、
大歓声の中静かにピアノが鳴り響く。

「ありがとう」
「ここ数年、自分の中のテーマで『ソングライターの旅』というものがあります。その人生の旅の終わりがどこになるのか、そしてその旅路の終わりのときに、自分がどうなっているのかということについて考えるんですけれども」
「最近思うのは、『自分を0(ゼロ)にする』ってことなんじゃないかなと」
「全てにおいて、自分の中のあらゆるもののバランスをとって、ゼロにしてゆく・・・そんなところを目指した旅なのかなと思います」

「でも今はまだ全然、自分がゼロに達しているわけではないので、もう少し・・・この旅を続けようかなと、思っています」
ここで今日一番といってもいい大きな歓声と拍手。
「でもこの旅は1人じゃ寂しいしので、ここにいるバンドメンバーや今日集まってくれた皆さんと一緒に、旅を続けて行けたら、嬉しいです」
「今夜はどうもありがとう!」

20:家路

河内さんのピアノが、おなじみの名曲を奏でる。

巨大なスクリーンには、三日月から始まり、朝明けのビル街が映る。ステージ上にはメンバーのための最小限の明かりしか灯っていない。

ここの演出が一番お洒落で素敵でした。

最後には今回のメインビジュアルでもある、
フランスのノルマンディーで撮影された崖の様子が映る。
ドローンで撮影された大迫力の映像。

ここはもう曲の持つ荘厳さと演出がとてもよく合っていたシーンだと思います。

演奏が終わり、省吾とメンバーは手を振りながらステージを降りる。


場内はアンコールの手拍子を始める。
ずっと立ちっぱなしだったので、ほとんどみんな座りながらアンコールを求める。

ステージ上が再び照らされ、メンバーが再登場する。
それぞれ持ち場につき、福田さんが手拍子で客席を煽る。

帽子を被った省吾も再登場。

「アンコールどうもありがとう!」
「気がついた方もいらっしゃるかも知れませんが・・・今日のセットリストは、1976年『生まれたところを遠く離れて』から1986年『J.BOY』までの10年間に作った曲のみで、セットリストを組んでみました・・・!」

このMCに大きな拍手が湧く
「今日の会場の多くを占める50代くらいが、40年前・・・、10代20代の青春時代に聞いていた曲だと思います。今日演奏した曲があなたの青春のJUKEBOXの中に入っていたら嬉しいです」
「そして今日ここにいる若い世代、・・・俺にとっては40歳以下は若い世代なんだけど(笑)、若い皆さんは今日演奏した曲が、これからのあなたの青春プレイリストに入ってくれたら嬉しいです」

「次の曲は1986年『J.BOY』の中からです・・・」

21:SWEET LITTLE DARLIN`


静かな演奏が終わった後、いきなり大音量でカラフルな演奏が始まる。

「Are You Ready!?」
「ROCK & ROLL !!!!!!」

ノースリーブのシャツを着た省吾が叫ぶ・・・
リズミカルにドラムが鳴り、ホーンがうなってゆく・・・!!!!
「Wow wow ~ 今夜は ごきげん~~」

22:THE LITTLE ROCKER`S MEDLEY
(今夜はごきげん~HIGH SCOOL ROCK’N’ROLL~あばずれセブンティーン)

ノースリーブの省吾を見るたびに思ってしまいます。
「あなたホントに70歳ですか?」と。

「このロックメドレーをやっていたのは1980年頃。当時よくこんなことをMCで言っていた・・・」
「『今日ティーンエイジャーはいるかい?俺が10代の頃こんな言葉が流行っていた・・・。Don't trust over 30! 30歳以上のやつらを信用するな、ってことなんだけど。ところが俺もとうとう30になってしまった・・・でもステージの上でロックンロールやってるときは今も変わらずティーンエイジャーだっ! オーイエ~~~!!』」
「・・・なんて言ってたのがもう40年前(笑)」

場内爆笑

「それで俺は今夜自分に問いかけたいわけ・・・」
「70歳になった今でも、ロックンロールやってるときは、変わらずティーンエイジャーなのかって・・・どうなんだ~?」

そう言い町支さんのほうを見る
「どう思う町支・・・?」
町支さん、腕を組み顔をしかめる「どうなんだ~~」

「・・・答えは――OHHHH YEAH!!!!!!!!!!!!」
「♪ ラジオで聴くのはRock'n'roll ~!!」・・・


そうして「あばずれセブンティーン」も走り出す。

間奏では、バンドメンバーそれぞれがソロで、とにかく素晴らしいプレイを見せてくる。
エッジの効いた長田さんのギター
切れの良いフレーズを何度も繰り返すホーンセクション
軽やかに跳ねる河内さんのピアノと
踊る美久月ベース
頭を振りながら暴れ狂う福田さんの暴走オルガン
お尻をふりふりしながらギターをつま弾く町支くん。
省吾もハープを取り出し、吹き鳴らす。
コーラス隊は、それまでのリズムを取るような動きではなく、もう完全に踊っている。

圧倒的なロックショー、最高級のバンドによる音楽体験。
時間にして10分以上はそのメドレーが続いたでしょうか。本当に、何度も書くが、70歳を超えたロックンローラーとはとても思えない、信じられない。
最後には「OH YEAH ! 」のコールアンドレスポンス。シングル盤と同じように、終わると見せかけて何度もしつこいくらいリフレインを繰りかえすところまで再現。
「Welcome back to the Rock Show !! 」
「Thank You !! 」

 怒濤の爆音ロックメドレーを終え、ステージを降りるミュージシャンたちに、疲れ切ってくたくたになった観客がなんとか拍手を送る。拍手の量が、最初と比べて大分元気がなくなっていることから、観客の疲労度がわかる。



2度目のアンコールに応えてステージの戻る省吾とメンバー。

一列に並びお辞儀する。
観客は最上級のロックショーに、最上の敬意を込めて拍手と歓声を送る。

「今夜はどうもありがとう・・・!」

23:君が人生の時・・・

スクリーンには1988年の渚園の様子が映る。
まだ見れていない渚園の映画、はやくDVDほしいなあ

途中には現在の省吾の歌う姿が、セピア調のフィルタを通した映像で映し出される。過去と現在、その中でその時々の『人生の時』を重ねながら、再び未来に向かってゆく・・・

本当に残された時間は、あとわずか。
焦らないで緩まないでいきましょうかね。

そんな想いをはせながら、静かに壮大に、演奏が終わる。
大きな拍手と歓声に包まれた会場を満足そうに見渡し、省吾は手を振りながらステージを降りる。
そしてバンドメンバーもそれに続く・・・

写真:内藤順司 出典:タワーレコードオンライン「浜田省吾、7年ぶりのアリーナ・ツアー『ON THE ROAD 2023』スタート。オフィシャル・ライヴ・レポート公開」2023年11月21日閲覧 (https://tower.jp/article/news/2023/09/22/tg018)

ツアーのメインビジュアルがスクリーンに映し出され、
グレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」が場内に流れる。

「以上をもちまして、本日の公演は全て終了いたしました――」

こうして2日間の宮城公演のJUKEBOXの電源も、落ちていくのでした。



SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2023
Welcome back to The Rock Show
youth in the ”JUKEBOX”

2023年11月19日(日) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
16時開場 17時開演

01:愛の世代の前に
02:壁に向かって
03:HELLO ROCK & ROLL CITY
04:BIG BOY BLUES
05:愛のかけひき
06:もうひとつの土曜日
07:丘の上の愛
08:DANCE
09:東京
10:MONEY

10.5:【The Moonlight Cats Radio Show Special】

11:MAIN STREET
12:さよならスウィート・ホーム
13:終りなき疾走
14:青春の絆
15:悲しみは雪のように
16:ラストショー

17:ON THE ROAD
18:J.BOY
19:明日なき世代
20:家路
Encore 01
21:SWEET LITTLE DARLIN`
22:THE LITTLE ROCKER`S MEDLEY
(今夜はごきげん~HIGH SCOOL ROCK’N’ROLL~あばずれセブンティーン)
Encore 02
23:君が人生の時・・・

最後までご覧いただきありがとうございました。

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