犬の検査数値②

【犬の肝臓関連の数値】
■酵素系
AST(GOT)/ALT(GPT)/ALP/LHD/γ-GTP
■たんぱく質系
総蛋白/BUN/ビリルビン
■脂質系
コレステロール/中性脂肪

「肝臓の数値が上がった」と言われるのは酵素系の数値です。
肝臓は様々な働きをする臓器ですが、体内の反応で欠かせないのが“酵素”の存在。

肝細胞には様々な酵素が含まれていて、もしも肝炎などの理由で「細胞が破壊される」事態に陥っている場合、肝細胞内の酵素が血液中に漏れ出てくるのです。

そうなると血液中の酵素の数値が上がってくるというわけです。
AST(GOT)、ALT(GPT)はそんな酵素の代表になります。

AST、ALTは他の臓器にも存在してますが、ALTは肝臓に多く含まれているので、この数値が上昇している場合はほぼ肝臓の障害を表します。

【数値は単独で見ない】
検査の数値は単独で見るのではなく、他の数値と組み合わせて考えていく必要があることもあります。

「何故その数値は上昇し、上昇すると何が問題なのか」という背景まできちんと理解することが大切です。
それは犬の健康状態の正しい理解に繋がります。

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