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抗菌?

抗菌とは?
コロナ禍では?

2020年11月18日~11月24日は世界抗菌薬啓発週間。
日本では11月は「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」。
世界中で抗生物質の適正な利用を呼びかける啓発週間です。

抗菌薬は有効かつ安全で、比較的安価とされ、これまで数多くの命を救いましたが、近年では不適切な抗菌薬使用により世界的に薬剤耐性が課題になっているようです。

この啓発活動の目的は、世界に広がる薬剤耐性菌についての多くの人に知ってもらい、地域や医療機関、将来の薬剤耐性菌の広がりを阻止するための最も有効な取り組みを促していくこと、です。
耐性菌が増えるスピードをゆるめ、今ある抗菌薬を長く使えるようにするために、4原則を呼びかけています。
求めない、飲むならきちんと、もらわない、あげない、の4原則です。

そもそも、よく耳にする抗生物質とは、どういうものなのかというと、微生物が産生しほかの微生物など生体細胞の増殖や機能を阻害する物質の総称。

一般に「抗菌薬」と同義で、広義には抗ウイルス剤や抗真菌剤、抗がん剤も含む、とあります。ペニシリンが世界初の抗生物質で、1990年頃には、天然由来の抗生物質は5,000~6,000種類があると言われ、約70種類が実用に使われているようです。
要は菌を殺す薬です。

現在、世界中で、薬剤耐性菌の脅威があるそうです。これまで多数の強力な抗菌薬が開発され、感染症は撲滅できるという予想があったようですが、ここにきて、抗菌薬の乱用により数多くの抗菌薬が効かない菌が発生しているようなのです。

微生物とはいえ、生き物、生き延びるためには抗菌物質に対する耐性を持つのは当たり前で、抗菌薬に対する耐性ができることは時間の問題だったのです。

これまでの医学で、殺菌、除菌、抗菌などを積極的に行ってきたので、微生物、細菌類が生き延びるために反乱を起こしている、ということですよね。

菌類を殺すことだけではなく、いかす方法も必ずあるはずです。私は常日頃から、菌類との共存を図っていきたいと考えています。

現在のコロナ禍では、どのように対処すればよいのか分かりません。

ただ、免疫力を高めるためにも、菌類との共存はとても大切なことです。
コロナにだけ効く特効薬ができないことにはどうしようもないのかなと。

東京大学応用微生物研究所の初代所長であり、酒の博士として知られていた故坂口謹一郎博士は「微生物にお願いして裏切られたことがない」という名言を残されています。

これまでも、これからも微生物との共存だけが、人類の生き延びる手段だと思います。

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