傾聴だとか共感だとか

久しぶりに自分語りの欲求が出てきたので書きます。


一応ぼかしはするけど、基本的に傾聴、共感といったものが大切とされる仕事をしています。僕個人はこの仕事を選んでなくてもめっちゃ大事やとは思います。

この仕事を始めるにあたってそういったものに関する記事とか本を読んだ時、「これってずっと僕がやってきた事だな」と思いました。

今の仕事だとある程度「お土産」を持って帰ってもらいたいので、ペラペラな人間が何とか頭をひねって絞り出したものをお話することも多いのですが。そっちはまだまだ苦手。


まだまだ自分から話すことが得意ではなかったけどなんとかして他人とコミュニケーションが取れるようになりたいな、と思い始めた時に、自然とやっていたことが共感と傾聴でした。

言い方は悪いですが、自分からの話が苦手な人間が他人とコミュニケーションを取るために何をするか考えるた時に、「気持ちよく話してもらう」「深掘りして聞き出す」「それに適した聞く態度をとる」みたいなのって初手に出てくるのでは?と。

自分が話すよりよっぽど効率がいい。

自分が嫌いな人間だと余計に。自分をどこまで受け入れてくれそうなのか死ぬほど気にしていたので。
今は割とそういう部分も自分から話してしまってることが多いですけど。その上で判断。そんなところを笑ってくれよな。

で、聞くことを続けていると相手が「身を乗り出す」瞬間が出てくるので、そこに自分の考えをぶつけてみたり、提案をしてみたり。言ってしまえば「それだけ」。

接客業のバイトしてたらだいたいそんな感じでしたし。聞き取って、ニーズ拾って、それに合う自分の知識投げつけるだけでしたし。

酒に酔ってるとできないんですけどね。上手くもないのに喋りたい欲が勝っちゃう。バカめ。


自分の気質、性格のアドバンテージは大きい気がしています。

照れがあるから口にはしないことがほとんどですが、多分本当は人が好きなんでしょうね。人そのものというよりは人の考え方や物事の捉え方、価値観が。
合わない人は得意ではないのが良くない。全部吸収したらええのに。


小さい頃はある程度多くのことに知的好奇心が出ていた子供でした。

幼稚園の頃は家に動物、虫、乗り物etc...の図鑑があって端から端まで見て、読んで、いましたし。

小学生になると伝記(漫画ですが)やファーブル昆虫記なんか読んでたり。はだしのゲンなんかも純粋な興味で読んでたし。教科書の隅のテストに出ないところも面白くて読んでたし。小説は興味なかったけど。

中学生以降なんかは好きなアーティストが出てくるとそれまで出している全曲やらインタビューやら拾える限りは全部拾うような感じ。

で、大学生になっていろんな人と触れ合うようになると自分とは違う価値観を持つ人の話に知的好奇心が向きました。


でも、「話す場」でないと身近な人間の価値観を知ることは難しいですね。本出してくれてもないし。インタビュー受けてくれてもないし。自分が引き出さないとダメ。

それと、自分から発するコミュニケーション不全とが重なったので、自然と聞く力をつけようとしていたんでしょうね。


聞く力をつけなきゃ!と思うと、言い方悪いpart 2ですがどう聞くかなんてあまり迷わずに答えが出るんですよね。本を読まずとも。

僕が聞く力をつけようと思った時にはまだちゃんとした本読むのは嫌いでしたし。


どうなんでしょう。自分に喋る能力があると聞く力がつきにくいとかあるんですかね?

自分から主張する能力があると聞く力がつきにくいとかあるんですかね?

ただ聞くことを意識しづらいだけなのかな。

自分の場合は話を聞きたいという動機と自分がたまたま積み重ねてきたスキルが噛み合うところがあったんですけど。演技がちょっと上手いとか。ヘラヘラした感じのキャラクター性とか。


今の仕事も、正直ちょっと面白い(funnyではなくinteresting)から続いている気がします。次から次へと面白い人と出会えますし。それが多くは負の側面なので。

負の側面が好きなんですよね。興味深くて。自分のことを考える時に正の側面で考えたことがないからなんだと思うんですけど。これは知らん。なんとなく。


あれか。逆に他人(特に興味のない分野)の凄いところを聞くインタビュアーとかは苦手なのかも。途中で「この人凄!しんど!なんて僕はダメなんだ!かといって興味もないし!」とか思ってしまいそう。

やっぱダメなところからの逆転劇みたいな話が好きだったりするんですよね。ただ凄いだけの話はあまり好きじゃないのかも。


つらつら長いこと書いてきましたけど、着地点が分からないのはいつものことで。
思いつくことはある程度あるけど着地点が終わってる。


なんとなく締めるとしたら、「その人を好きになるなり興味を持つなりすれば傾聴や共感なんてある程度簡単なのでは」という気持ちがありますということかな。

自分が傷つきたくはないエゴ野郎なので俺が全部背負ってやるぜ的な気持ちこそ湧かないんですが、「しんどいよな〜でもできる範囲で成功していこうな〜」というスタンスで話を聞ける人だととてもこの仕事向いてます。明言こそしないですが。まあだいたい分かっちゃうけども。


愛を持てば傾聴も共感もスキルがどうこうじゃないぜ〜!と無理やり締めます。

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