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向日葵の咲く頃。
過去の詩の振り返りです。
向日葵の詩
向日葵の咲く頃に涙を流すあなたの横顔
夕刻に鳴く蝉の声
何処までも響く
雨雲と共に雷鳴が鳴り響き
心地良く雨雲の下
傘を持つ手は震えていた
雨上がりにあなたの笑顔
清々しく心地よい風が吹く
虹が架かったとあなたは言った
感動的な瞬間に涙がこぼれ落ちて
雨雲と共に過ぎ去ってゆく
人生は雨の様に浸みて大地を形成し
人々に感動を与えた
若き青空が過ぎ去ろうとしていても
普通であるふりをしていた
雨が大地を削り唸りをあげた
切迫した風景に息を飲む
また誰かが傷ついた
また誰かが傷つけられて涙を流した
向日葵の咲く頃にはあなたの笑顔
心優しき横顔であって欲しい
いつからだろう。自然災害をここまで意識するようになったのは。
毎年毎年、災害級の自然災害がいたるところで起きている。
「自然は怖い」と私は思う。人間ではどうにもできないからだ。しかし、人間もたくましい。なんだかんだ右往左往しながら生きている。
表現することや作品を作ることは時に残酷で、戦争や傷ましい事故、事件を題材にしたものも少なくない。自然災害もしかり。作者は作品を発表する時、かなり悩んだことだろう。人はどうしても思ってしまうし考えてしまう。
「こんなことを考える自分はおかしいかもしれない」と思ってしまう。
「時間が解決する」ということもあるが、それは解決ではなく「許容」ではないかと思う。言葉が想起させる事柄にはなるべく注意を払いたいが、捉え方は人それぞれなので賛否が出てくる。
何が言いたいのかといいますと、この「向日葵の詩」は災害を想起させる詩になってしまいました。掲載するには迷いが生じ時間を要した詩です。映画やアニメでも昔から災害を扱う作品はありましたが、今同じことをやっても捉え方が違うのです。戦争もしかり。遠かった世界が身近に起こり得ることになりました。
いろいろ誤魔化せない時代になったんだなと思います。
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