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大学にもモンスターがいる

時として人は悲劇のヒロインを装い偽の弱者になる


 物議を醸しだしそうなタイトルですね。昔に比べてマイノリティの人たちは声を上げやすくなったし、メンタル疾患に対する社会の理解度も深まってきた。全てにおいて「まだ発展途上であるが」と一言付け加えないといけないけど、昔は社会に抑圧されて、存在すら可視化されなかった人たちにも光が当たるようになりましたね。
 一方でその人たちに当たった光でできた陰に隠れて、あわよくば自分の欲を満たそうとする人も増えたと感じます。なんでこんな話題にしたのかって、今まさに勝手にヒロインになって弱者を演じて、あわよくば利益を得ようとしている人の対応に追われているからです!
実例は出さないけど、大学職員の話に絡めるとざっくりこんなことだよってのを紹介していきます。

風邪をひいて、履修登録できなかった!


Q「風邪をひいて、履修登録できませんでした。今から登録できますか。」
A「できません。」
Q「なぜですか?風邪をひいて寝込んでたんですよ?!」
A「1ヶ月寝込んでいたんですか?その程度の風邪でしたら、当然、医療機関に受診していますよね。履修登録が困難だったことを示せる書類を提出してください。」
Q「医者には受診してません。でも寝込んでたから、どにかしてくれますよね?」
A「するわけないだろ!!!」
※実際にはこんな口調では対応しないのでご安心ください。

金髪・入墨で面接受けたら落とされた


Q「金髪・入墨で面接を受けたら落とされました。これって差別ですよね?」
A「(実際に対応してないので個人の見解です)
 差別にはあたりません。まず、見た目と面接の合否に因果関係があるとは明言できません。単純に面接の質問に対する答えがイマイチだった可能性もあります。仮に金髪・入墨が影響していたとしたら、そこから想像力の欠如・情報収集能力の欠如などが判断されたからではないでしょうか。」
Q「いいえ、これは私に対する差別ですよね。私は差別されました!!」
A「そんなわけないだろ!!!」

フィクションみたいだけど似たようなのが実在する
 

 先に上げた2件にぴったりと当てはまる事件は、起きていないけど、職員も教員も学生もとんでも理論で自分の権利を主張してくる人が実在します。
 困っているおばあさんなら助けてあげたいけど、おばあさんのふりをして、近づくものを狙ってくるオオカミなんて助けたくないでしょう?
 交通事故に遭った人がいたら、大丈夫かな、大変だなって思うけど、それが本当はアタリヤだったら同情するどころかひどい奴だって思うでしょう?
 大学のケースだと特に雇われ身分である職員・教員が「差別された」と主張することや学生が教員に対して「差別された。配慮されなかった。」と主張することがたまにあります。

職員として、どう対応するのか。
 

 残念ながら、目の前に倒れているのがおばあさんかふりをしたオオカミか近づくまで分かりませんし、自分に向かって突っ込んでくるアタリヤを事前に予測することも難しいです。もし、私みたいに役職のついていないヒラがそのようなとんでも案件に当たってしまったら、


・絶対に1人で対応せずに上司に報告・相談する
・報告・相談せずに迂闊な回答は絶対にしない
・できる限り、電話対応は避け、メールなど記録に残る媒体で対応する(だからこそ迂闊な回答は避ける)
・どうしても口頭になりそうなら、せめて録音はしておく
(私の先輩はきな臭い案件は必ず録音しています。言った言わないの水掛け論は時間の無駄だからです。)
などは意識したいと思っています。

あぁ、どうか変な人に当たりませんように

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