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大学職員になるまでー選考過程

初めに

 大学職員になった理由①では、私が民間企業志望から大学職員志望に変えた理由をお伝えしました。今回は具体の選考過程について、所属先がばれない程度にざっくりとお伝えできればと思います。それと併せて、私が面接を受けていく中で、しっかりと説明できるようにする必要があると感じた質問とその理由もまとめてみました。ここで紹介する選考過程はあくまでも私が受けた当時の話です。就活市場は刻一刻と変化していますので、一個人の体験談として軽く読んでいただければ幸いです。

説明会から最終面接まで

 私が受けた大学は一般的な就活と採用プロセスは同じです。身バレを防ぐため、ざっくりとした内容にはなりますが、説明会から最終面接までの流れをお伝えします。ちなみに、私が大学職員になる決意をした頃、就活の説明会シーズンは終わっていました。志望大学の採用HPを確認したら、なんとES締切1週間前。私みたいなことにならないように、志望先を決めたら、皆さんはぜひ早めに動いてください…。

①説明会
 前述のとおり、私は参加していないのですが、採用された年に研修の一環で翌年の説明会に参加しました。そのときは、職場としての大学の紹介、先輩職員とのフリートーク、採用プロセスの説明などが行われました。
②エントリーシートの提出
 ユニークな質問は特になく、ガクチカや自己PRなど他の企業に使用したものを併用できるようなものでした。
③適正検査
 こちらもごく一般てきなものです。SPIの勉強をしていれば特に問題ないものでした。
④集団面接(グループディスカッション)
 教育関係のテーマが与えられて、制限時間の中で議論する形でした。周りに試験管が数人。
⑤個人面接
 どうしてこの大学なの?どんな学生生活だったの?などなど。志望理由・自己PRができてれいれば困らない内容でした。
⑥最終面接(役員面接)
 お偉方の登場!私のときはがっつり面接されました。大学によっては意思確認的なところもあるみたいです。
(入職後、他大学の人と交流したときに聞いた話)
 OBOG訪問だともっと細かくお話できるんですけどね…。なのでもっと詳しく知りたい方は母校のキャリアセンターで同じ大学に就職した人がいないか聞いてみたり、志望大学の説明会で先輩社員との交流会で質問してみたりするのがおすすめです。
 え、それじゃ、このnote読んだ意味ないのでは…とならないために、ちょっとだけ踏み込んだ話を次項でしてみましょう。

誰が面接するの?

 面接者ってどんな人たちが担当するのでしょうか。(こちらも大学によって様々ではありますが、)私が受けたときは集団面接は人事部の若手・係長クラスと他部署の若手職員、個人面接は他部署の係長クラス、最終面接で人事担当理事・人事課長(部長)、その他役員たちが担当していました。
 ここからは同期や上司との雑談から得た、完全に個人の意見ですが、集団面接を担当する若手職員たちは、就活生が仕事ができるかどうかの判断ができるほど勤務年数があるわけでもないので、人柄重視です。しっかり周りの人とコミュニケーションできるかどうか、この人と一緒に働いたらどんな感じかななどを意識して見ています。
 個人面接で登場するのは係長級ですので、これまでの経験から大学職員としての適性を見たり係の一員として一緒に働けそうかなどを見ます。「一緒に働けるかどうか」は一見すると集団面接と同じように感じられますが、私(面接官)とあなた(就活生)は一緒に働けそうか、個人面接は私の係とあなたは一緒に働けそうかという視点です。また、私の大学は減点方式ではなく、加点方式で就活生の良い面を面接の中で探していこうとするスタンスらしいですよ。
 最終面接ではもっと俯瞰的な視点で見られます。だって、理事なんて我々実務担当がやっていることをたいていは把握してませんもの。そのため「どうしてこの大学で働きたいのか」や「どのように働いていきたいのか(キャリアパス)」を自分の言葉で説明できることが大切だと思います。少なくとも私はそうやって内定もらいまいした。
 先ほどから繰返し出てくる「どうしてこの大学で働きたいのか」は、個人面接から最終面接まで、そしてもし複数の大学から内定をもらったら、就職先を決めるときでも必要な軸になります。この点について、もう少し詳しく次項でお伝えしましょう。

どうしてこの大学がいいの?

 国立大学法人っていくつあるかご存じですか。文科省のHPによると、現在86法人あります。そのため、ただ大学職員になりたいから〇〇大学を受けるぐらいの気持ちでは、正直、面接でも志望動機に説得力が無いでしょう。大学ごとの特徴を理解し、自分の言葉で「どうしてこの大学なのか」を説明することが大切です。それを示すのにちょうど良い文章を最近読んだ本から紹介します。国立大学は、「共通の使命(我が国の高等教育及び学術研究の水準の向上と均衡ある発展)を持ち、教育・研究・診療と同じサービスを扱っても、その中身は90法人90色(青木 2015:94)」です。
※参考図書の発行時は国立大学法人数が90でした。
 青木氏の言葉を借りるとするならば、86法人86色ある中であなたはどうしてこの1色に惹かれたのでしょうか。複数の大学を受けるのであれば、それぞれの大学の中身を見て考えてください。


参考文献
青木志帆(2015)『制度とおカネのよもやま話-国立大学法人会計入門』




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