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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」The Beatlesから英語を学ぼう編 【上級】All You Need Is Love (by The Beatles)


皆さん、こんにちは!
オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!
今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第17弾The Beatlesから英語を学ぼうのご紹介と、その中から All You Need Is Love を紹介していきますよ!


・プレイリスト「The Beatlesから英語を学ぼう」について

今回のプレイリストは、今までで初めてとなる単独アーティスト/バンドの楽曲だけを集めたものになります。そしてそのバンドというのが誰もが知る The Beatles(ビートルズ)です。むしろここまでこのプレイリストを出さずに引っ張ってきたのも僕個人としてはすごいがんばったなと思うほどです。今回は The Beatles のマニアから初心者までみんなが楽しめることを想定して珠玉の20曲を選んでみました。
プレイリストは基本的には1963年の初期から中期、後期という順番で曲を並べていますが、1967年以降の後期が半分以上と比重が大きくなってしまっています。でもこれは仕方がないですね。

20曲を選ぶのに、1966年のアルバム「Revolver」以降は基本的に各アルバムから2曲ずつを選んでいますが、いかんせん名曲が多過ぎてどれを入れるか試行錯誤しました。そんな中でも万人が知る名曲「Yesterday」や「Hey Jude」、最後の「Let It Be」などはやはり外せませんでした。そして今までの記事でもたびたび登場している1967年のアルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」からは、アルバム最後の2曲「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」から「A Day In The Life」への流れを入れました。最初から最後まで、The Beatles の振れ幅の広さを感じていただくことができる1時間なのではないかなと思います。

そして今回の記事では、彼らの幾多もの名曲の中から「All You Need Is Love」を選びました。


⦅楽曲の背景⦆

皆さんも一度は聞いたことがあるはずの The Beatles の愛にあふれた傑作「All You Need Is Love」は1967年に発表されました。

・The Beatles の転換期

作曲者としては John Lennon(ジョン・レノン)と Paul McCattney(ポール・マッカートニー)の連名として Lennon-McCartney とクレジットされていますが、実際にはレノンが書いた曲で、1967年の5月にリリースされた歴史的大傑作「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」の興奮が冷めることなく激アツであった(なにせイギリスでは27週間もチャート1位を獲得していたので)同年の7月にこの楽曲は発表されました。発表当時はどのアルバムにも収録されていなかった純粋なシングルであったのですが、のちになって「Magical Mystery Tour」というサウンドトラック・アルバムのB面に1967年のシングルを寄せ集めた形で収録されました。
The Beatles は1966年を最後に、ツアーを一切行わなくなり、スタジオにてアルバムや楽曲制作にのみ集中するようになります。そしてアルバムとシングルという形態を分け、シングルはシングルのみとしてリリースし、それまでの定番であった(現在も一般的には定番ですが)アルバムからのシングルカットというスタイルはほとんど取らなくなりました。それだけアルバムとしての全体像を意識していたということだと思います。

・愛にあふれた普遍的な「All You Need Is Love」

そしてこの「All You Need Is Love」は世界で初めて1967年の6月に全世界に同時中継された衛星放送番組「Our World」のイギリス代表として携わることをきっかけに作られたと言われており、万人が理解できるテーマで、かつわかりやすい英語を用いて作曲されています。タイトルにもあるように愛が最も必要であるということを全世界に訴えかけるとてもシンプルで感動的な楽曲です。
日本での邦題は「愛こそはすべて」となっていますが、まさに全世界で激動の時代となっていた1960年代後半において、究極的なメッセージをもっていますよね。この曲がもち合わせる愛にあふれたポジティブさが時代を超えても僕らの心に突き刺さり、揺り動かしてくれることを考えると、彼らの音楽の普遍性と偉大さは計り知ることができないとさえ思ってしまいます。

それではこの「All You Need Is Love」がどのようなことを歌っているのか、一緒に見ていきましょう。


⦅歌詞と和訳⦆

*繰り返しとなっている歌詞は省略しています。

[Intro] **
Love, love, love
Love, love, love
Love, love, love

There's nothing you can do that can't be done
(きみができないことなんて何もない)
Nothing you can sing that can't be sung
(きみが歌えない歌なんて一つもないんだ)
Nothing you can say, but you can learn how to play the game
(何も言えないことがあってもどうやってゲームをプレイするかを学べるんだよ)
It's easy
(簡単でしょ?)

Nothing you can make that can't be made
(きみが作れないものなんて何もない)
No one you can save that can't be saved
(きみが救えない人なんて一人もいないんだ)
Nothing you can do, but you can learn how to be you in time
(できないことがあっても自分自身でいることを学べるんだよ)
It's easy
(簡単でしょ?)

[Chorus] *
All you need is love

(きみに必要なものは愛だけ)
All you need is love
(きみに必要なのは愛だけなんだ)
All you need is love, love
(必要なのは愛だけ)
Love is all you need
(愛こそがすべてだよ)

[Bridge] **repeat

[Chorus] *repeat

There's nothing you can know that isn't known
(きみが知れないことなんて何一つない)
Nothing you can see that isn't shown
(きみが見れないものなんて何一つないんだ)
There's nowhere you can be that isn't where you're meant to be
(きみがいちゃいけないところなんてどこにもないんだよ)
It's easy
(簡単でしょ?)

[Chorus] *repeat

[Outro] *repeat

(Music & Lyrics by Lennon-McCartney)


⦅英語のポイント⦆

愛さえあれば私たちには無限の可能性があるんだということを伝えてくれている、とてもシンプルながら重みのある歌詞ですよね。特にこの楽曲が発表された当時は戦争や人権などの重いテーマが所狭しとひしめいていた時代であったことを考えると、愛をもってすべての人に接することができれば解決できる問題が山ほどあるということに気づかせてくれたのではないかと思います。
先にも触れたようにこの歌詞は比較的平易な英語で作られているものの、コーラス以外の歌詞は素早く歌われているので口ずさむには少し難しいと感じるかもしれないなと思ったので、一応上級としています。
そして英語のポイントとして今回は以下の一つだけを選んでみました。

(1)二重否定

コーラスを除いた歌詞のほとんどに、この二重否定が使われています。例えば最初の歌詞にある There's nothing you can do that can't be done. という文をとって考えてみると、この直訳は「あなたができる、されることができないゼロのことがあります」となります。まさになんのこっちゃという感じだと思いますが、これを解読するにはまず that can't be done の関係代名詞節が手前の nothing にかかっており「されることができないゼロのこと」と直訳できる、ということを考える必要があります。この nothing that can't be done は nothing と can't の否定表現が重なっている「二重否定」の構文であり、この二重否定は強い肯定を意味します。
例えば、ここの表現を単純な肯定文に変えてみると something that can be done となり「できうる何か」つまり「現実世界で行うことが可能な何か」という意味になります。これを元の文章に当てはめて考えてみると There's something you can do that can be done. となり「あなたができる、できうる何かがあります」と直訳することができます。これを意訳してみると「あなたは現実的に可能なことをすることができる」と言うことができると思います。
そしてこの意味合いに二重否定がかかることで肯定の意味を強めているため、実際の文が意味する意味合いとしては「あなたは現実的に可能なことをすることが絶対できる」、ニュアンスとしては「あなたができないことなんてない」という感じになるわけです。かなりややこしい感じがしますが、この日本文も「ないことない」と二重否定になっており肯定の意味を強めていますよね。


さていかがでしたでしょうか? The Beatles については語り尽くせないほどの名曲とエピソードがありますが、現代音楽のビッグバン的で欠かすことができない存在の彼らの音楽は今後時代が変わっていっても愛され続けていくんだろうと思います。あまり聞いたことのない皆さんも「ベタだね」と思わず、ぜひいろいろ聞いてみてください!

次回は、プレイリストの第25弾クリスマスをいつも以上に楽しみたい時に/聞き流す洋楽を紹介しますよ!
今後も続々と新しいプレイリストの紹介とその中の楽曲についての解説もしていきますので、ぜひお楽しみに!

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