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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」クリスマス編・第3弾 【初級】Have Yourself A Merry Little Christmas (by Judy Garland)


皆さん、こんにちは!

オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!

今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第25弾クリスマスをいつも以上に楽しみたい時に/聞き流す洋楽のご紹介と、その中から Have Yourself A Merry Little Christmas を紹介していきますよ!


・プレイリスト「クリスマスをいつも以上に楽しみたい時に/聞き流す洋楽」について


先週、先々週とご紹介してきているこのプレイリストですが、今回は往年のクリスマス・スタンダードについて少しお話ししようと思います。クリスマスソングは毎年新しい楽曲が生まれますが、定番化できるものはごく限られたものになります。

例えば、今回ご紹介する Judy Garland(ジュディ・ガーランド)の楽曲が作られたのは1944年、その時代から数十年の間に生まれ、現代でも親しまれ続けている定番のクリスマスソングには Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)の  The Christmas SongAndy Williams(アンディ・ウィリアムズ)の It's The Most Wonderful Time Of The Year などを始めとし、Santa Claus Is Coming To Town、I Saw Mommy Kissing Santa Claus、Frosty The Snowman など一度は耳にしたことのあるであろう楽曲がたくさんあります。

ちなみに音楽史上、最もカバーされた楽曲として存在しているのが、皆さんも知っている White Christmas です。この楽曲はプレイリストには入っていませんが、世界で歴史上最も売れたシングル(約5000万枚)としても知られています。

今回は往年のクリスマスの定番の一つである Judy Garland の Have Yourself A Merry Little Christmas を紹介します!


⦅楽曲の背景⦆

まずこの楽曲を紹介するにあたり、歌手である Judy Garland について少しお話ししようと思います。Judy は1922年にアメリカで生まれた女優・歌手で、皆さんも聞いたことのある代表作の一つに「The Wizard of Oz(1939年、邦題「オズの魔法使い」)」があります。

・元祖天才子役の功績、偉業

Judy は幼い頃から女優として活動を開始し、1935年にアメリカの大手映画会社であるMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)と契約を交わしてから1939年に発表された「オズの魔法使い」によって一躍注目されました。天才子役と呼ばれ、その後も数多くの映画作品に出演しました。しかし1950年に15年間に及ぶMGMでの活動も終わりを迎えます。その原因となったのは他の誰でもない Judy 自身であり、度重なる過度の飲酒や素行不良などに伴い、契約を終了せざるを得なかったのです。

ただ、彼女のキャリアはそこで終わらず、のちに彼女の代表作となる「A Star Is Born(1954年、邦題「スタア誕生」)」に出演しアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど、活動を続けました。この作品はあまりにも象徴的な話だったこともあり、後年に Barbara Streisand(バーバラ・ストレイザンド)や Lady Gaga(レディ・ガガ)といった大スターを主演に据えて、各時代に合わせてリメイクもされています。

また、その類稀なる歌唱力から歌手としての活動も精力的に行い、1961年に行ったニューヨークでのライブ・アルバムはグラミー賞の最優秀アルバム賞を女性として史上初めて受賞するという快挙も成し遂げました。


・Judy の波乱の人生、そしてよいクリスマスを


こうやって活動や功績だけに着目しているだけでは見えてこない、彼女の波乱に満ちた人生はさまざまな媒体によって語り継がれています。天才子役として世界中から押し寄せたプレッシャーが若い彼女に与えた影響は大きく、キャリアを通して苦しみ続けた Judy は大人になっても飲酒や薬物に頼り続けることとなり、ついには薬物過剰摂取により1969年に47歳という若さで命を落としてしまいます。

そんな彼女が1944年に出演した映画「Meet Me In St. Louis(邦題「若草の頃」)」で歌った今回ご紹介する「Have Yourself A Merry Little Christmas」はとても哀愁に富んでいながらも温かみのある素晴らしい楽曲です。その後も数多くの歌手によってカバーされ続け、現代においても愛され続けているクリスマスソングの定番となることができたのも、Judy の存在あってのことかもしれません。

それでは、よいクリスマスを願っているこの楽曲の歌詞を一緒に見ていきましょう。


⦅歌詞と和訳⦆


Have yourself a merry little Christmas
(楽しくささやかなクリスマスを過ごしてね)

Let your heart be light
(あなたの心を軽くしてあげて)

Next year all our troubles will be out of sight
(来年にはすべての困難は見えなくなるから)


Have yourself a merry little Christmas
(楽しくささやかなクリスマスを過ごしてね)

Make the Yuletide gay
(クリスマスを陽気にしてあげて)

Next year all our troubles will be miles away
(来年にはすべての困難が遠のいていくから)


Once again as in olden days
(かつての頃のようにもう一度)

Happy golden days of yore
(昔の幸せな黄金の日々が)

Faithful friends who are dear to us will be near to us once more
(大切で信頼できる友人がもう一度近くに戻ってきてくれるから)

Someday soon we all will be together
(いつの日かすぐに私たちはみんなまた一緒になれる)

If the fates allow
(運命が許してくれるのなら)

Until then we'll have to muddle through somehow
(それまでは私たちはなんとかやっていくしかないの)

So have yourself a merry little Christmas now
(だからあなたは楽しくささやかなクリスマスを過ごしてね)


(Music & Lyrics by Hugh Martin & Ralph Blane)


⦅英語のポイント⦆


当時の Judy も、もしかしたらクリスマスに同じことを思っていたのかもしれませんね。コロナ渦の現在を生きるわれわれにとっても、この歌詞は共感できるところがとても多いのではないかと思います。大変な時代ながらも希望をもって生きていく、そんな思いが Judy の声を通して心に浸透してきます。

今回の歌詞は短く文法的にも複雑なものはないかと思いますので、歌詞の中にいくつかある見慣れない単語の解説をしていこうと思います。

(1)Yuletide, olden, yore とは


歌詞の中にあるこの3つの単語は普段なかなか目にしない単語かと思います。それもそのはず、この楽曲が作られた1944年はすでに80年近くも前なので時代とともに使われる表現も少しずつ変わってきますよね。

Yuletide:これはクリスマスシーズンを意味する名詞です。Christmas の同義語です。

olden:「昔の」という意味を持つ形容詞です。「古い」という形容詞 old に接尾語 -en が付いた形ですね。

Yore:これも「昔」という意味を持つ名詞です。「昔の」という意味の形容詞として使われることもあります。


さて、いかがでしたでしょうか?
3回に渡りお送りしてきたクリスマスソング特集も今回が最後になります。少しでも皆さんのクリスマスが楽しいものになることを祈っていますよ!ぜひそのお供にプレイリストを聞いていただき、気分を盛り上げる手伝いをさせていただけると嬉しいです!

次回からは、またさまざまな過去にご紹介したプレイリストからの楽曲を紹介していきます!ぜひお楽しみに!

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