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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」気分を上げるパーティーチューン編 【上級】Single Ladies (Put A Ring On It) (by Beyoncé)


皆さん、こんにちは!
オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!
今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第10弾掃除の際に気分を上げるパーティーチューン/聞き流す洋楽のご紹介と、その中から Single Ladies (Put A Ring On It) を紹介していきますよ!


・プレイリスト「掃除の際に気分を上げるパーティーチューン/聞き流す洋楽」について

まず今回のプレイリスト「掃除の際に気分を上げるパーティーチューン/聞き流す洋楽」について簡単にご紹介させていただきます。これは前回ご紹介した「忙しいMid-Weekの終わりに/聞き流す洋楽」(記事はこちら)に次ぐ「聞き流す洋楽」シリーズの第3弾となるわけですが、今回はタイトルそのままで説明不要かもしれませんね笑
とにかく気分をアゲたい時にノリノリになれる、掃除に限らずパーティーなどにもぴったりな20曲を目指しました。

プレイリストは ABBA(アバ)の Dancing Queen に始まり Earth Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の代表曲 September へと続き、その後もポップでアップテンポなノリノリの楽曲が集っています。後半にはゴリゴリのEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)とまではいかずとも、ヘビーなビートにノリながらも遊び心をちりばめた The Fox (What Does The Fox Say?) #SELFIE といった曲も含まれています。

今回はそんなプレイリストの中からみなさんご存じ Beyoncé(ビヨンセ)の「Single Ladies (Put A Ring On It)」をご紹介していきますよ!


⦅楽曲の背景⦆

まず最初に Beyoncé について紹介しようと思いますが、すでにご存じの方がほとんどかもしれませんね。彼女はもともとは Destiny's Child(デスティニーズ・チャイルド)の中心メンバーとして、幼い頃からスターになるべく父親の英才教育のもと活動を開始し、2003年にソロデビュー、2006年に Destiny's Child が解散したことに伴い完全にソロへと転向した現代のスーパースターです。

・Beyoncé がスーパースターたるゆえん

今や女帝と化したような風格さえ漂う彼女がここまでも人気を獲得した要因は数え切れないほどあると思います。アーティスト性はもちろん、アフリカ系アメリカ人としての誇り、女性としての誇り、それらを楽曲やパフォーマンス、態度にて強く発信する姿勢は特筆すべきことだと感じます。そして何よりも僕が感心することは彼女の完璧なまでのプロ意識の高さです。彼女はファンのために常に可能な限りプロであることに徹しています。これは今までのスーパースターたちと比較しても圧倒的な献身レベルだと思います。

・爆発的ヒットとなった Single Ladies

そんな彼女が2008年に発表したアルバム「I Am... Sasha Fierce」からのファースト・シングルとなったのが今回ご紹介する「Single Ladies (Put A Ring On It)」です。この楽曲はシンプルながらも印象的なダンス・ルーティンを擁するミュージック・ビデオの助けもあり爆発的にヒットしました。この「振り付けを真似して踊ってみた」という現代の YouTube や TikTok でよくみられるビデオ投稿文化の先駆けとも言える、この楽曲のダンス動画の投稿は世界中に広がり、このミュージック・ビデオは MTV VMA(ミュージック・ビデオを表彰する最高峰のアワード)で年間最優秀ビデオ賞も獲得しています。

・Beyoncé が訴え続けること

今回の楽曲では独身女性を鼓舞し賛美するような内容を歌っていますが、Beyoncé は兼ねてから女性賛美、フェミニズムを根強く訴え続けてきました。Destiny's Child 時代の名曲 Indipendent Woman Part I で独立した女性像を歌ったり、Bootylicious という曲では少しふくよかだった自身の体型を賛美する Body positivity(ボディ・ポジティブ:すべての体型の享受)を歌ったり、Dreamgirls という映画のために作られた楽曲 Listen では自分の声を持つ強い意志を高らかと歌い上げたりと、これまでの彼女の姿勢に勇気付けられたり刺激を受けた女性は数え切れないほどいるのではないかと思います。
近年の作品ではアフリカ系アメリカ人、いわゆる黒人を賛美するような楽曲が多くみられ、彼女の一貫したルーツへの誇りをさらに色濃く打ち出しているように感じます。

それではそんな Beyoncé が歌う「Single Ladies (Put A Ring On It)」の歌詞を早速見ていきましょう!


⦅歌詞と和訳⦆

※繰り返しとなる部分は歌詞の記載を省略しています。

[Intro] *
All the single ladies (All the single ladies) x3

(すべての独身女性よ)
All the single ladies
(すべての独身女性よ)
Now put your hands up
(さあ手をあげて)

Up in the club, just broke up
(クラブに行くわ、別れたばかりなの)
I’m doing my own little thing
(私自身の些細なことをしてるだけ)
Decided to dip, but now you wanna trip
(楽しむだけと決めたけど、羽目を外したくなるの)
'Cause another brother noticed me
(他の男が私に目をかけたからね)
I’m up on him, he up on me
(彼がしたことは知ってるし、彼も私のことわかってるわ)
Don’t pay him any attention
(彼のことを考える必要なんてない)
Cried my tears, for three good years
(3年もの間、涙に暮れたんだもの)
You can’t be mad at me
(私に怒ることなんてできないでしょ)

[Chorus] x2
'Cause if you like it, then you shoulda put a ring on it

(だって好きなら指輪をはめさせるべきだったのよ)
If you like it, then you shoulda put a ring on it
(好きなら私の指に指輪をはめればよかったの)
Don’t be mad once you see that he want it
(彼がそうしたいことを知ってから怒るなんてダメよ)
If you like it, then you shoulda put a ring on it
(好きなら指輪をはめればよかっただけ)
Whoa, oh, oh, oh, oh-oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
Whoa, oh, oh, oh, oh-oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh

I got gloss on my lips, a man on my hips
(リップグロスをつけて、男と遊ぶの)
Hold me tighter than my Deréon jeans
(私のジーンズよりキツく抱いてね)
Acting up, drink in my cup
(行儀悪く私の飲み物を飲んだり)
I can't care less what you think
(あなたが考えてることなんて気にしてられないわ)
I need no permission, did I mention?
(あなたの許しなんていらないの、そう言わなかった?)
Don’t pay him any attention
(彼に気を使う必要なんてないのよ)
'Cause you had your turn
(だってあなたの出番は終わったの)
But now you gon' learn
(そして学ぶと思うわ)
What it really feels like to miss me
(私を失うことがどんなことかってね)

[Chorus] x2

Don't treat me to the things of the world
(私を世界中の男のエサになんてしないで)
I’m not that kind of girl
(私はそんな女じゃないわ)
Your love is what I prefer, what I deserve
(あなたの愛が欲しいの、それが私にふさわしいの)
Here’s a man that makes me, then takes me
(私を作り、そして奪い)
And delivers me to a destiny, to infinity and beyond
(運命へと誘い、無限の彼方へと連れて行ってくれる男よ)
Pull me into your arms
(私を抱きしめてよ)
Say I’m the one you want
(あなたが欲しいのは私だと言って)
If you don’t, you’ll be alone
(言わないなら、あなたは独りよ)
And like a ghost, I’ll be gone
(そして幽霊のように、私は消えるわ)

[Bridge] *repeat

[Chorus] x2

(Music & Lyrics by Beyoncé Knowles, Christopher "Tricky" Stewart,
Terius "The-Dream" Nash & Thaddis Harrell)

⦅英語のポイント⦆

男に媚びない女性像が伝わってきたでしょうか。「本当はあなたにちゃんと愛してほしい、でもあなたにその気がないなら終わりよ」的な感じでしょうかね。この曲以外にも2006年に発表した Irreplaceable という楽曲でもバッサリ別れる曲を歌っていますが、別れても泣き寝入りする必要なんてない、と教えてくれているのでしょうか。
今回は歌詞からの英語のポイントとして以下の二つを選んでみました。

(1)「should have + 過去分詞」の使い方

これは歌詞の中では If you like it, then you shoulda put a ring on it. という文で使われていますが、記載では shoulda となっていますね。これは should have を発音する時に早口で言うと「シュダ」という感じで聞こえることから慣習的にこう書かれることがあるだけで、実際には should have とするのが正しいです。
これは「〜すべき」という意味の助動詞 should に、完了形である「have + 動詞の過去分詞形」が組み合わされて使われる文法で「〜すべきだった」という意味になります。簡単に言うと should の過去の表現を言いたいときは動詞を原形ではなく完了形にする、ということですね。
なので今回の文は「あなたがもし好きなら指輪をつけるべきだった」という直訳になります。意味合いとしては「好きなら指輪をはめればよかったのに」つまり「私が他の男と遊んで欲しくないなら私を確保しておくべきだった」ということですね。結婚なりなんなり、指輪で縛ってくれれば男も近寄ってこなかったかもしれない、と言いたいのでしょうか。

(2)deserve

これは文法でも難しい単語でもないのですが、意外と使い方に馴染みのない人が多い印象があるので、ここで紹介しようと思いました。deserveは「〜の価値がある/に値する/にふさわしい」といった意味をもつ動詞ですが、英語の会話ではよく使われます。
歌詞の中では Your love is what I deserve. という文章になるわけですが、これは「あなたの愛は私にふさわしいものよ」となり「私はあなたに愛されて然るべきだ」という感じになります。
この deserve はポジティブにもネガティブにも使われます。You deserve it. という文を一つとってみても「あなたの努力が報われたね」といった称賛の意味として使えたり「当然の報いだ」というように痛烈な批判としても使えたり、とても便利ですので皆さんもぜひ覚えてみてくださいね。

さて、いかがでしたでしょうか? Beyoncé についてはキャリアの長い大スターともあり話し始めるとネタが尽きないので、またどこかでお話しできるといいなと思っています!

次回は、プレイリストの第11弾集中して追い込むトレーニングに/聞き流す洋楽を紹介しますよ!
今後も続々と新しいプレイリストの紹介とその中の楽曲についての解説もしていきますので、ぜひお楽しみに!

【関連記事はこちらのマガジンに↓】


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