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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」Jazz編 【中級】I've Got You Under My Skin (by Frank Sinatra)


みなさん、こんにちは!

オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!

今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第5弾Jazzから英語を学ぼうのご紹介と、その中から I've Got You Under My Skin を紹介していきますよ!


・プレイリスト「Jazzから英語を学ぼう」について


今回のプレイリストは以前執筆した Tony Bennett の記事でもご紹介していますが、黄金期のジャズの名曲を集めた20曲のプレイリストになっています。顔ぶれは Ella FitzgeraldBillie Holiday といった女性陣から Mel TormeNat King Cole などの男性陣、そしてグループなどさまざまで、ジャズに馴染みのない人にとっては入門編としてもおすすめです。

そして今回は、そんなボーカル・ジャズの帝王、Frank Sinatra(フランク・シナトラ)の代表曲である「I've Got You Under My Skin」についてご紹介していきます!

⦅楽曲の背景⦆


まずは皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれない Frank Sinatra ですが、彼は1940年代から1960年代にかけて時代を築き上げたジャズ界を代表する、いやむしろ20世紀の音楽界を代表する歌手兼俳優です。


彼の歴史を一言に語ることは難しいですが、長きに渡るキャリアは大きく、ハリウッドでの俳優時代、歌手としての Capitol(アメリカのレコード会社)時代、そして Reprise(アメリカのレコード会社)時代の三つに分けることができるのではないでしょうか。

40年代後半から50年代前半のハリウッドのミュージカル映画への出演でのハツラツとした姿から、ジャズの帝王としての晩年の貫禄たっぷりの姿に至るまで、彼がエンターテインメント業界に及ぼした影響と功績は計り知れないものがあります。


そんな彼の代表曲と称されるのが今回ご紹介する「I've Got You Under My Skin」です。この曲は彼自身幾度となくレコーディングを行なっており、いくつものヴァージョンが存在していますが、おそらく最も有名なのは56年の Capitol 時代に発表されたものかもしれません。しかし、Reprise 時代の66年に再レコーディングされた音源が僕にとっては馴染み深いです。

彼はコンサートの際は必ずこの楽曲をセットリストの中に組み込み、長年ファンからも愛され続けているので「この曲といえばシナトラ!」というレベルで広く認知されているんですね。


それでは早速歌詞の内容を一緒に見ていきましょう!

⦅歌詞と和訳⦆


I've got you under my skin
(僕は君を体の中に取り込んだんだ)

I've got you deep in the heart of me
(僕の心の深いところにね)

So deep in my heart that you're really a part of me
(とても深いから君は実際に僕の一部なんだよ)

I've got you under my skin
(僕は君を体の中に取り込んだんだ)

I tried so not to give in
(屈しないように頑張ったんだよ)

I said to myself, 'this affair never will go so well'
(自分自身に言ったんだ「この恋は絶対上手くいきっこない」って)

But why should I try to resist when, baby, I know so well
(でもなんで抵抗しなきゃいけないんだ?ベイビー、こんなによくわかってるってのに)

I've got you under my skin
(僕と君は一つになったんだからね)


[Pre-Chorus]

I'd sacrifice anything, come what might
(僕はどんなものでも犠牲にするよ、どんなことがあってもね)

For the sake of having you near
(君を近くにいさせるためならどんなことでも)

In spite of a warning voice that comes in the night
(夜にくる警告の声にも関わらず)

And repeats, repeats in my ear
(それが耳もとでなんどもなんども繰り返したとしても)


[Chorus]

"Don't you know, little fool, you never can win?
(「知らないのか?バカめ、お前は絶対勝てないんだ)

Use your mentality, wake up to reality"
(精神力を使って現実に目覚めろよ」)

But each time that I do, just the thought of you
(でもそうしようとするたびに、ただ君への思いが)

Makes me stop before I begin
(それを始める前に僕を止めるんだ)

'Cause I've got you under my skin
(なぜなら僕と君は一つになったんだから)


[Pre-Chorus]

[Chorus]

Yes, I've got you, under my skin
(そうさ、僕と君は一つになったんだ)


(Music & Lyrics by Cole Porter)


⦅英語のポイント⦆


とてもまっすぐな恋心を歌っているというのが読み取れますよね。タイトルの I've got you under my skin は直訳すると「私はあなたを私の肌の下に持っている」という感じになり、「肌の下」は「体内」なので「体の中に取り込んだ」という訳をしてみましたが、要は精神的、比喩的な表現でもありながら、物理的にもそれほど深い関係になった、つまり「一つに結ばれた」という意味なのではないかと思い「一つになった」という訳も併せて使ってみました。

今回の英語のポイントとしては以下の一つを選んでみました。

(1)come what might(may)


これは歌詞の中では I'd sacrifice anything, come what might. という文章で使われていますね。前半は「私はなんでも犠牲にするだろう」という文で、それにさらに表情をつけてくれているのが、この come what might です。このフレーズは「たとえ何があろうとも」という意味をもっており、一般的には might ではなく may が使われます。この三つの単語で一塊りの挿入句として使用されますので、「comeが動詞の原形?どうやって使うの?」など余計なことは考えずにこれをそのままの形で文に放り込んでしまいましょう。

ちなみに別の言い方では whatever happens という表現がありますが、ほぼ同義として使うことができますよ。


さて、いかがでしたでしょうか?シナトラは王道ど真ん中という感じの歌手ですが、もし聞いたことがなくて興味をもってくれた人がいらっしゃったら、ぜひいろいろ聞いてみてください。比較的若いCapitol 時代と貫禄のある Reprise 時代では声もだいぶ違って聞こえるかもしれません。そこも楽しんでみてもらえると嬉しいなと思います。

そして、今回が「音楽から英語を学ぼう」の連載の最後になります!

今まで僕の音楽談義に付き合ってくださった方々、ありがとうございました!

またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。もし直接いろいろ語り合いたい英語学習者がいらっしゃいましたら、ぜひコーチングサービスでMotohiroをご指名ください笑

それでは、またどこかで!Bye~!

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