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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」2010年代ROCK/POP編【中級】Mystery of Love (by Sufjan Stevens)


みなさん、こんにちは!

オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!

今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第3弾2010年代ROCK/POPから英語を学ぼうのご紹介と、その中から Mystery of Love を紹介していきますよ!


・プレイリスト「2010年代ROCK/POPから英語を学ぼう」について


今回のプレイリストは以前に書いた Lady Gaga(レディ・ガガ)の記事でもご紹介したことのあるものになりますが、その名のとおり2010年代に発表された楽曲を20曲集めています。つい最近の話なので、おそらく皆さんにもっとも馴染みのある年代かもしれませんね。
Adele(アデル)や Taylor Swift(テイラー・スイフト)、Katy Perry(ケイティ・ペリー)、Rihanna(リアーナ)など時代を彩った女性歌手からPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)や Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)などの男性アーティストと、とても豪華な顔ぶれになっていますので、皆さんもぜひ聞いて時代を振り返ってみてください!

今回はそんなプレイリストの中から Sufjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)の「Mystery of Love」という楽曲を紹介していきますよ!


⦅楽曲の背景⦆


まず皆さん、この Sufjan Stevens という名前を聞いたことがありますでしょうか?彼は1999年にデビューしたアメリカ人シンガー・ソングライターです。

・現代の天才 Sufjan Stevens とは

Sufjan はなかなかトップチャートに入ってくるような売れ線・路線ではないかもしれませんが、デビュー間もなくからその卓越した実力と意欲的な音楽制作から完全に一目置かれている存在です。おそらく広く世間に注目されるきっかけとなったのが「Fifty States Project」という、アメリカの50州についてアルバムを作っていくというプロジェクト(と言っても結局はミシガン州とイリノイ州だけで終わったけど)の一環で2005年に発表された「Illinois」というアルバムだと思います。

その後の2010年に発表された「The Age of Adz」もかなり素晴らしかったのですが、彼の代表作となった最も誉れの高い2015年発表の作品で、彼の両親の名前を冠したアルバム「Carrie & Lowell」は群を抜いて素晴らしく、その質の高いソングライティングとずしっと胸にくるスローで物悲しい曲風を愛してやまない人は、アメリカ国内に留まらず世界中に多くいるのです。

・世界的に話題となった映画主題歌

そんな彼が2017年に発表された映画「Call Me By Your Name(邦題:君の名前で僕を呼んで)」のために書き下ろした楽曲が今回ご紹介する「Mystery of Love」です。この映画はティーンエージャーの一夏の切ない恋をテーマにしており、そのセンスの良い撮影・編集スタイルや心に沁みる音楽の使い方も相まって、世界的にも高く評価をされた作品で、特に思春期の複雑で多感な感情変化に共感したLGBTQコミュニティーからは多くの支持を得ています。

主題歌となったこの楽曲は、映画のシナリオを読んで得られたインスピレーションを基に作詞されているだけあり、どこか物悲しい切なさを感じさせる、とても美しい仕上がりになっています。今まで Sufjan Stevens を聞いたことがない人にも、ぜひ聞いてもらいたい楽曲の一つです。

それではその歌詞を早速一緒に見ていきましょう。


⦅歌詞と和訳⦆


[Verse 1]

Oh, to see without my eyes
(あぁ、目を使わずに見るんだ)

The first time that you kissed me
(君が僕に初めてキスをしたときのことを)

Boundless by the time I cried
(僕が泣いたときには無限大な)

I built your walls around me
(君の壁を僕の周りに建てたんだ)

White noise, what an awful sound
(ホワイトノイズ、なんてひどい音なんだ)

Fumbling by Rogue River
(ローグリバーのほとりでいじくりまわす)

Feel my feet above the ground
(僕の足が宙に浮いているのを感じて)

Hand of God, deliver me
(神の手よ、僕を解き放って)


[Chorus 1]

Oh, oh woe-oh-woah is me
(あぁ、僕なんだ)

The first time that you touched me
(君が僕に初めて触ったとき)

Oh, will wonders ever cease?
(あぁ、戸惑いは止むのだろうか)

Blessed be the mystery of love
(愛の神秘を賛美されますように)


[Verse 2]

Lord, I no longer believe
(神よ、僕はもう信じないよ)

Drowned in living waters
(生きる湖水に溺れながら)

Cursed by the love that I received
(僕が授かった愛に呪われる)

From my brother's daughter
(僕の兄の娘から授かった愛)


Like Hephaestion, who died
(死んだへパスチョンのように)

Alexander's lover
(アレクサンダーの愛人の)

Now my riverbed has dried
(もう僕の川床は干上がった)

Shall I find no other?
(他の誰も探せないのか)


[Chorus 2]

Oh, oh woe-oh-woah is me
(あぁ、僕なんだ)

I'm running like a plover
(僕は千鳥のように走っている)

Now I'm prone to misery
(もう僕は惨めに陥りやすいんだ)

The birthmark on your shoulder reminds me
(君の肩の母斑が僕に思い出させるよ)


[Verse 3]

How much sorrow can I take?
(どれだけの悲しみを受け入れられるだろうか?)

Blackbird on my shoulder
(僕の肩にとまった黒鳥)

And what difference does it make
(そしてどんな違いが出るんだろう)

When this love is over?
(この恋が終わったときに)


Shall I sleep within your bed?
(君のベッドで寝ようか?)

River of unhappiness
(不幸せの川で)

Hold your hands upon my head
(僕の頭の上で君の手を握る)

Till I breathe my last breath
(僕が最後の息を引き取るまでね)


[Chorus 3]

Oh, oh woe-oh-woah is me
(あぁ、僕なんだ)

The last time that you touched me
(君が僕に初めて触ったとき)

Oh, will wonders ever cease?
(あぁ、戸惑いは止むのだろうか)

Blessed be the mystery of love
(愛の神秘を賛美されますように)

(Music & Lyrics by Sufjan Stevens)

⦅英語のポイント⦆


とても詩的で切ない恋心を歌っているのが伝わってきますよね。映画を見た後にこの歌詞を重ねてみると、よりその感情や比喩の生々しさが感じられると思います。

今回は英語のポイントとして以下の二つを選んでみました。


(1)no longer ~


この表現は歌詞の中では I no longer believe. という文で使われていますね。この no longer ~ は「もう〜ない」という意味をもちます。「これ以上長く〜ではない」という感じですね。なのでこの文章は「私はもう信じません」という意味になります。

この表現は肯定文に放り込むだけで否定の表現にすることができるので、使えるようになるととても便利ですよ。


(2)prone to ~

この表現は歌詞の中では I'm prone to misery. という文で使われています。この (be) prone to ~ という表現は「〜する傾向にある、しがちである」という意味をもちます。この to の後ろには不定詞として動詞の原形が来ることもありますが、今回のように名詞が置かれることもあります。今回の文章は「私は惨めになりがちです」という意味になりますね。


さて、いかがでしたでしょうか?今回の楽曲に興味をもっていただけたら、ぜひ Sufjan の他の作品も聞いてみてください。僕のオススメはアルバム「The Age of Adz」の最後に収録されている25分以上の大作「Impossible Soul」です。

次回は、再びプレイリストの第4弾「朝のルーティン/聞き流す洋楽」を紹介しますよ!

プレイリスト記事の定期配信は次回を含め残り2回となりますので、最後までぜひお楽しみに!

【関連記事はこちらのマガジンに↓】

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