∮7 仙台巡り 後編
前回の記事で、仙台の友人と一緒にBARを巡ったことを書いた。
今日の記事は、その続きである。
前回までで僕は、BARへの憧れやBARに行った体験談を書いてきたのだが、実は、僕にはもう一つの憧れがある。
そう、クラブカルチャーだ。
というのも、2022年の4月から1年ほど一緒に仕事をさせてもらっていた人が元DJで、その人に音楽の楽しさを教えてもらったのだ。また、兄に教えてもらった「トンカツDJアゲ太郎」という漫画がある。これがめちゃくちゃ面白くて、自分の中にクラブへの憧れが蓄積されていった。
一人で入るのは躊躇われるので、友人と一緒にいるチャンスを使って、クラブに入らせてもらった。
中に入ったのが22時くらいだったため、まだ人の入りは少なく、3つ4つのグループが、散らばってテーブルでお酒を飲んでいた。
僕たち2人は、空いていた前の方のテーブルに座り、様子を見ていた。
ステージに目をやる。僕たちの目の前で、おそらく僕たちよりも若いDJが、ヘッドフォンを耳にあてている。僕たちはその若いDJに目を奪われる。人前で音楽を流すのはどんな気分なんだろうか。
そんなことを考えているうちに、だんだんと人が増えてきた。気がつけば、僕たちのテーブルの周りが、たくさんの人で囲まれていた。近くにいた5人くらいの学生グループに話しかけられた。
「うぃ〜〜〜!!」「調子どう??」
なんか、久しぶりに大学生のノリに混ぜてもらえたようで、僕はなんだか嬉しかった。笑。
しばらく大学生たちと話していると、ステージのDJが交代した。どうやら、本日のメインDJが登場するみたいだ。時間は24時を回っていた。
会場の熱も上がっている。
僕たちは、テーブルから離れて、ステージの近くで踊ることにした。
話しかけてきた大学生たちも踊っている。大学生、社会人、外国人、男性、女性。色々な人たちが楽しそうに踊っている。
ただ残念なことに、僕はDJが変わってから、流れてくる曲がほとんど分からなかった。
友人は横でめっちゃ嬉しそうな表情をしている。後で友人から聞くと、どうやら最近流行りの曲が流れていたらしい。知らなくても十分楽しかったけど、知ってる曲だったらもっと楽しいんだろうなと思う。
友人に教えてもらった曲をApple musicでダウンロードして、帰りの新幹線で聴いた。仙台の楽しい思い出だ。
では、また次回。
今日のおすすめ
今日のおすすめは、本文でも書かせてもらった、イーピャオさんの「トンカツDJアゲ太郎」です。
この本は、うだつの上がらなかったトンカツ屋の倅である勝又 揚太郎(かつまた あげたろう)君が、クラブカルチャーに衝撃を受けたことをきっかけに、本気でDJとトンカツの道を歩み始める物語になっています。
文武両道を目指している僕にとって、共感するシーンが多い作品です。さらに、揚太郎の父である揚作(あげさく)が初めてカツを揚げた時のエピソードなど、イイなと思うエピソードが満載になっています。
DJやクラブが気になるという方や、好きなことにもっと本気で打ち込みたいという方におすすめです!!
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