∮6 仙台巡り 前編

仙台巡り 前編

2022年の10月末。
僕は大学時代の友人に会うため、仙台を訪れた。
そして、今回の裏テーマは、仙台のBARを巡ることだった。

僕はまだ、そしてそれがいつできるようになるかは分からないが、一人でBARに入れないのである。だから、友人や先輩と飲みに行く機会があれば、BARに誘うのだ。

仙台には、関西空港から飛行機で向かい、到着したのは夕方だった。夕方の仙台は、10月末でも十分寒かった。


一日目は、大学3年生の時にルームシェアをしていた友人と合流して、国分町に飲みに出かけた。

一軒目は居酒屋に入り、1年ぶりの再会を楽しんだ。今にして思えば2人でサシ飲みすることは初めてだったが、なぜか環境問題の話で盛り上がった。その盛り上がりのまま、二軒目は焼き鳥屋に入って同じ話をしていた。話の盛り上がりと酔いが冷めてきたので、3件目でBARに行くことになった。

そのBARは友人が教えてくれたお店で、国分町から歩いて15分ほどしたところにあった。仙台の夜は寒く、15分も歩いていると体が震え始めた。

扉を開けると、40代前半くらいのBARの店主と、カウンターには店主と同世代くらいの女性が座っていた。

店内は小さく、そして暗く、間接照明のみで照らされていた。壁際には小枝や葉っぱが付けてあり、「なるほど。こういう見せ方があるのか。」と学びになった。プロジェクターで白い壁に古い映画が投影されていて、マスターの持つ世界観がなんとなく伝わってきた。

友人から聞くところによると、ここのBARのマスターに修行経験はなく、独学でBARを始めたそうだ。テーブルには金額が記載されているメニュー表が置いてあって、僕はホワイトキュラソー、友人はジントニックを頼んだ。

出てきたお酒を飲みながら、「BARって良いよなぁ。いつか2人で、週末だけOPENするBARを開いて、交代で回していきたいよなぁ。」なんて話を友人としていた。そして、その日はお開きになった。他にも何か話していたと思うが、僕はホワイトキュラソーでキマってしまい、その後のことは何も覚えていない。


二日目は、大学時代に同じ部活だった友人と、仙台のお店を巡った。

一軒目は、ジンギスカンのお店に入った。大学時代の部活の話や恋愛の話で盛り上がった。当時の話をしていると、「甘酸っぱいとはこのことか」という気持ちになった。どうやら甘酸っぱさというものは、過去を振り返ったときに感じるものなのかもしれない。

二日目の僕達のテーマは、国分町に新しくできたクラブに行くことだった。

一軒目を出たのが21時くらいで、クラブに行くまでもう少し時間を潰そうということで、Googleマップで調べたBARに行くことにした。

おそらくオーセンティックバーで、重厚な扉を開けると、スーツを着こなしたバーテンダーがお出迎えしてくれて、10人くらい座れるであろう長いカウンターに通してもらった。

友人はブラッディーメアリーを頼み、僕はブラックルシアンを頼んだ。
僕は全くお酒の知識がなかったので、ホワイトとかブラックとか、色の入ったお酒を頼んでいた。

お通しででてきた、カボチャのデザートがむちゃくちゃ美味かった。また、友人が頼んだブラッディメアリーを少し飲ませてもらったのだが、とてもおいしかった。

そして、カクテルを作るバーテンダーの動きは、やはり見ていてカッコよかった。本格的なバーに入る体験は、すごく貴重だなと感じた。


良い感じに酔いが入ってきたところで、2日目のメインテーマである、CLUBへと足を踏み入れた。


続く。


今日のおすすめ

今日のおすすめは、TOCCHIさんの「これだけで十分なのに」です。

persimmonのWEBサイトの編集をしているときに、YouTubeでchill mixを流していたら流れてきた曲でした。

本当に足りないものなんて
実はそんなに無いんじゃない?
僕はこれだけで十分なのにこれだけじゃ駄目ですか

これだけで十分なのに / TOCCHI

「足りない、まだ足りない。あれも欲しいこれも欲しい。」
「あの人はこうらしい。この人はこうらしい。」

SNSの発展で、良くも悪くも人の生活が以前よりも見えてしまう中で、僕もそうですが、自分は足りないと思っちゃうことがあるけれど、本当に足りないものなんて実はそんなに無いんじゃない?という言葉に、胸を打たれました。

人の目を気にしすぎていると感じている人や、他人との競争にちょっと疲れたなと感じている人におすすめです!!

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