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教育虐待考

教育虐待の議論が賑わっている。

親が我が子の成績向上を願って、教育に熱が入る。

親が子供の教育に入れ込みすぎた状態になり、子供にとっての過負荷となる。

子供は親の期待になんとか応えようとする。


過負荷となった子供は、成績が伸びない。

子供の成績が伸びない事で、親の教育熱がさらにヒートアップする。


その結果、親は感情的になり、子供を叱るようになる。

子供は、親から叱られるので、仕方なく勉強するが、

これは叱られる事への回避行動であって、学力向上とは無関係である。



親は子供の成績をなんとか上げようとさらにヒートアップし、負のループに陥る。

子供はこのループに無力感を覚えるようになる。

当然、親が願っている子供の成績向上は達成されない。


能面のようにただ言われたことをする。

回避行動すらしなくなる。

キレて親に暴力を振るうようになる。

いろいろなパターンで子供は自己表現をする。


とてもシンプルな事なのに…


食事に置き換えてみる。

親が子供の成長を願って、栄養タップリの食事を提供する。


過負荷は、お腹が一杯の状態の事。

そこで、さらに食事を強要されると、美味しかった物も美味しくなくなる。

嘔吐してしまったり、下痢をしてしまうこともあるだろう。


嘔吐した事実を親に知られないようにするために、隠れて嘔吐するようにさえなる。

子供は、どんどん痩せていく。


親からしたら、こんなに栄養を与えているのになんで痩せるの?

食事が悪いんだろうか、食事の時間を長くしようか…など考えを巡らせるが、

全てが的外れである。


塾を変えようか、勉強の時間が足りないんだろうか、教材が良くないのか…

全てが的外れである。

お腹いっぱいなんだよ!


腹八分目がちょうど良い。


子供が過負荷であるかどうかは、親が観察していれば分かること。

子供を観察していますか?

勉強という食事を与え続けていませんか?

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