A面/B面 今年の振り返り
転職
長くやってきた仕事に飽きていた。「飽きたー」と言い続けることで、自分や組織へ良い影響を及ぼさない事も分かっていた。やってきた専門領域の全てを理解した訳ではないが、これから精度を高めようと時間を使っても、自分や他人へ利することはないと判断した。「神は細部に宿る」を信念に仕事をしてきたが、「人にとって分からない差異は、差異ではない」と瀧本哲史さん(私は君たちに武器を配りたい)が言うのも一理あると考えた。細部に神を宿らせることを捨てた訳ではないが、人生の時間は限られているのだ。
転職した際に、給料は下がった。給料の事を後輩から聞かれ、「下がったよ」と言ったら、心底驚いた様子だった。お金で動く人間と思われていた事に、こちらは心底驚いたのだが。前職に関するコンサル業も細々と継続した結果、結局年収としては変化がなかった。
日記を継続的につけた
これは人生初の出来事である。「Day one」のサブスクに加入し、スマホ、iPad、パソコンとインタラクティブに記入する事ができるようになり、毎日ではないが、気になった事を書き留めるようになった。転職をしようとする中で、自分自身を見直そうと思った事、転職してかなり時間的に余裕ができたのも大きかった。Voicyの中で尾石春さんが、「モヤっとした事は、言語化した方が良い」(澤円さんだったかな?)と言っていた事に心から賛同した。外山滋比古先生が「思考の整理学」でおっしゃっていた、順番を考えずに書き留めることによって、「心の中にピンで留まっている」(ミステリという勿れ)出来事を見つけられるようになった。
SNSの削除
隙間時間の有効活用をというのが流行りだが、SNSは隙間時間を忙しくしてしまった。ボーッとする事で閃くアイデアが少なくなった。なので、Twitter、YouTube、Facebookのアプリは削除し、必要な情報を取りに行くときだけログインする事で、隙間時間をスキマのままにできるようになった。転職したことと、昔の友人とも繋がりにくくなり、自分なりの断捨離かもしれない。
Noteを開始した
今まで映画や書籍の感想をブログに書いていた。Facebookに上げたりもしていたが、自分の心の内面を語る事が多いので、知り合いにはむしろ公開しない方が良いなと思った。そこでこのNoteを開始した。最初は実名で開始したが、やはり実名だと知り合いに絡まれる面倒くささがあり、匿名でも開始した。A面とB面。A面では専門領域について、B面では心の気づきについて(というか妻への違和感@愚痴がメイン)。
B面で書く効用があった。秩序なくブレインストーミング状態にするので、案外何が問題点で、問題と思っていたことが大した事ではない事に気づくようになったのだ。誰にも見せていないB面なので、広報することもなく、誰からも見られないNoteだったので、日記とさほど変わらない。しかし、中村淳彦論をA面調で分析したところ、初めて人から記事が見られた。自分には承認欲求は不要と思っていたが素直に嬉しかった。承認欲求の不要さは、プロ意識を持っている仕事にのみ当てはまっていたという事に気づいた。
中村淳彦さんの面白さは、A/B面がチャンポンになっているところだ。彼なりの自己開示していないB面というのはあるのだろうけれど。自分のNoteも最終的には、A/B面統合したら面白いかなと思っている。
チーム底辺への加入
これも尾石さんだったと思うが、「サブスクは応援」と言っていた。という事で、中村淳彦さんのVoicyプレミアムリスナーになった。他の人のも加入してみたが、応援する必要もないくらい活躍されているのと、プレミアム感がないので、結局中村さんだけになった。The Letterや他のNoteでは応援したい人や、読んで面白い筆者は積極的にサブスクに加入した。また、COTEN crewやロシナンテスサポータなど、賛同する企画や人物を応援するようにした。
今までは仕事関係、家族親族以外のつながりはほとんどなく、狭い領域で生活をしていた。それで十分楽しい生活だったのだが、今回チーム底辺に加入し、初めて素性を知らない人々と会話をするようになった。フェイスブックのように知り合いではなく、ツイッターのように罵詈雑言のない世界。それぞれに情報発信されている方も多い。今後はオフ会にも出てみようと思う。もちろんB面のままで。
「現在の問題は格差問題ではなく貧困問題」と竹中平蔵さんがおっしゃるように、貧困が現代の分断を招いている。A面の方では引き続きベーシックインカムの可能性を探っていきたいが、すぐにできることとして、Learning for All、カタリバ、Good neighbors Japanなど金銭面でのサポータを継続した。
老化を意識した
久しぶりに履いたズボンのボタンが閉まらなかったことから、腹が出てきたことを知った。久しぶりに体重計に乗ると人生で過去最高の値だった。筋肉ではなく、単に皮下脂肪が増加した。検診の結果も中性脂肪が4桁に到達していた。歯、目、マラ全てに問題を抱えるようになった。歯のインプラントも入れてみたが、むしろ入れてない部位が気になるようになった。しかし、これも一種の美容整形なので、今後はアンチエイジングもありだなと思った。
食べて、歩いて、座って、排泄して、寝る。これらの行動は科学的に解明されつつある。良いと思うことは積極的に取り入れ、身体と精神のどこかが痛んでいない生活を目指したい。
人生で初めて1年を振り返った
大掃除は、多分人生で一度も行っていない。今年も、家の中を見回しているが、家族にもそのような動きはない。この1年を振り返るという作業を行っただけでも、飛躍した1年だったように思う。皆さんも、良い年をお迎え下さい。
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