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【イベントレポート】パーセフォニ x NTTコミュニケーションズ「ダイバーシティとESGがつなぐ脱炭素社会 -リーダーシップを発揮する女性たち-」


2023年 6月 26日に国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、サステナビリティ開示基準の最終版を公表しました。具体的な開示項目として、例えば気候変動については、「スコープ3(サプライチェーンからの温室効果ガス排出)」やCO2の排出に価格を付ける「社内炭素価格」、「カーボンクレジット」の利用計画などが示されている。スコープ3は、原材料の調達や輸送、製品の使用など社外が対象になるため把握するのが難しく、開示していない企業が少なくない状況ですが、今後はISSBの基準に従って準備を急がなければならなくなります。

そのような当局の動きを受けて、環境スペシャリストや企業の女性リーダー、東京都知事の小池百合子氏を交え、日本にどんな影響があるのか、企業はいつからどのように準備をするべきか、先進企業はどう取り組んでいるのか、そして脱炭素をリードする女性の役割や重要性にフォーカスをし、イベントを開催しました。
では、最後までお楽しみください!


イベント概要

日付: 2023年7月12日
時間: 14:30-17:30(14:00開場)
会場: NTTコミュニケーションズ 大手町 プレイスウエストタワー 28F
参加者:経営リーダー、サステナビリティ責任者、サステナビリティ従事者など

内容:
1.  メッセージ 東京都知事 小池 百合子氏
2. 基調講演 パーセフォニ 最高グローバル政策責任者 エミリー・ピアス
3. ライトニングトーク & パネルディスカッション

<パネリスト&モデレーター>

  • 株式会社NTT ドコモ サステナビリティ推進室 室長 武田 有紀様

  • オムロン株式会社 サステナビリティ推進室 室長 劉 越様

  • 大日本印刷 サステナビリティ推進部 部長 鈴木 由香様 

  • 株式会社デジタルガレージ オープンネットワークラボ推進部 マネージャー ESG担当 堤 世良様

  • 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター スペシャリスト水野ウィザースプーン希様

  • 株式会社メルカリ経営戦略室 サステナビリティチーム 石川 真弓様

  • ネットワーキング (オーガニックなお料理とドリンク)


内容

 イベントは、東京都知事の小池百合子氏のメッセージで幕を開けました。彼女はダイバーシティとESGの重要性について強調し、女性リーダーがESG分野でのリーダーシップを発揮する重要性について語りました。

東京都知事 小池百合子氏からのメッセージ
東京都の『2030年 カーボンハーフ』、『2050年 ゼロエミッション』について「心・技・体」で説明をされる東京都知事 小池百合子氏

基調講演では、最高グローバル政策責任者であるエミリー・ピアスが登壇しました。彼女は環境問題におけるスペシャリストとしての豊富な知識を持ち、ESGへの取り組みが企業に与える価値について具体的な事例を交えながら語りました。世界のサステナビリティ、脱炭素の潮流や規制当局の動向、そして日本に起こりうることと準備について丁寧に説明しました。また、女性リーダーとして、サステナビリティに携わる「可能性」について語りました。参加者の多くは企業のサステナビリティ従事者やリーダーたちで、ESGの重要性と具体的な実践方法についての洞察を与えたことでしょう。

持続可能な成長を続けるために、企業はサステナビリティ情報の開示を、正確に行うことが不可欠

パーセフォニ最高グローバル政策責任者のエミリー・ピアスは強く強調したのは、持続可能な成長を続けるために、企業はより充実した排出量の報告をする必要があるとし、『信頼』『スコープ3目標削減率』『投融資先の排出』がキーであると語りました。また規制が変わってから算定をするのでは遅すぎると語り、膨大なデータ収集にどれだけの時間が必要かを説明し、先日の国際サステナビリティ情報開示基準の決定に触れ、日本も今から算定を始めることを推奨しました。その上で、デジタルの力を利用することは、時間の短縮だけでなく、正確性の担保にも有効であると語りました。

基調講演資料から3つのキーエレメント
基調講演資料から。
質の高いデータが全てのステークホルダーから求められると語るエミリー・ピアス
基調講演中のパーセフォニ 最高グローバル政策責任者のエミリー・ピアス
エミリーの基調講演を聞く企業のサステナビリティ従事者の皆さん
基調講演資料から「規制動向など今後のトレンド」
基調講演から「ISSB基準が市場の当たり前に」
基調講演資料から「CSRDは世界中に影響を及ぼす」

その後、ライトニングトークセッションが行われました。NTT Docomo、オムロン、大日本印刷、デジタルガレージ、日本総研、日本取引所グループ、メルカリから素晴らしい女性リーダーが登壇し、短時間で自身のESGにおけるチャレンジや成功事例についてプレゼンテーションを行いました。異なる業界からのスピーカーが登壇したことにより、多様な視点と経験が共有され、参加者はさまざまな業界のESG取り組みについて学ぶことができました。

ライトニングトークテーマ

どの企業様も脱炭素の取り組みは企業の成長において無視できないとして、自社でどう推進してきたのかを語ってくれました。その中で女性という立場は物事を進めるにあたり、積極性や思い切り、複雑な関係の中で物事を推進する力、タイムマネージメント能力など向いていることが多いかもしれないと語る登壇者たち。男性女性関わらず全ての人がサステナビリティに関わることが大事であると締めました。

<企業のサステナビリティリーダーたち>左から、NTT ドコモ 武田様、オムロン 劉様、大日本印刷 鈴木様、デジタルガレージ 堤様、日本総研 水野様、メルカリ 石川様
『セカンドハンド』によるポジティブインパクトについて語る、メルカリ 石川様
全国の60を超える工場に対してどう共通のサステナビリティを推進していくか、チャレンジについて語る大日本印刷 鈴木様

続いて行われたパネルディスカッションでは、5つの質問に対し各自の視点から、それぞれの経験や企業での取り組みについて話し、ESGの戦略やベストプラクティスについて意見を交換しました。参加者は、実際の事例を通じてESGの実装方法について深く理解することができたのではないでしょうか。

女性リーダーであることはプラスであるか?という質問に、そうなるようにしたいと答え、勢いやパッションがサステナビリティ分野を動かすと答えるオムロン 劉様
ご自身のバッググラウンドから、グローバル視点でサステナビリティ領域の女性の活躍について語る日本総研 水野様
74%のスタートアップが社会貢献を目指して起業していることや、インパクトエコノミーについて語るデジタルガレージ 堤様

イベントの最後にはネットワーキングの時間が設けられました。参加者は登壇者や他の参加者と意見交換し、多様な視点からESGの取り組みについて考える機会を持ちました。オーガニックな料理とドリンクが提供され、軽食を楽しみながら有意義な交流が行われました。

このイベントを通じて、ダイバーシティとESGの重要性が再確認され、女性リーダーがESG分野でのリーダーシップを発揮することの重要性や、「チャンス」が強調されました。参加者は実践的な知識やインサイトを得ると同時に、新たなネットワーキングの機会を通じて業界の専門家や従事者とつながることができました。

このような場を提供できたことを嬉しく思います。会場の提供をして頂いた、心強いパートナーの一社でもあるNTTコミュニケーションズ様にこの場を借りて改めて感謝を申し上げます。

パーセフォニの今後のイベントにご興味がある方は、こちらをチェックしてください。(「パーセフォニ」「イベント」でチェック!)

次回予定のWebinarは、8月2日 17:00-17:30 @Zoom 「資金調達に成功するためのESGスコア向上術」です。実践的なお話をさせて頂きます。
ご興味のある方は、こちらからお早めにお申し込みください。


次週は企業インタビューをお送りする予定です。
乞うご期待!

それではまた来週。

*パーセフォニをもっと知りたい方はこちら
**脱炭素社会に向けて色々相談してみたい方はこちら
***炭素会計プラットフォームに触ってみたい方はこちら無料デモセッション


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