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手作りリモンチェッロ!【レシピ有】

素晴らしい香りととろみのある舌触り。
リモンチェッロが好きだ!
けれど、その度数の高さのせいか、なかなかそのおいしさを分かち合える仲間がいない。

先日、本を読んでいたらチラリとその名前が出てきて、ああ、飲みたい!となって。
いそいそと冷凍庫からリモンチェッロを取り出して楽しみました。
※ 読んでいた本はカミルネ・アバーテ「ふたつの海のあいだで」です。

リモンチェッロ。
だいたい名前が良すぎる。
美しいとすら思う。
そして柑橘のお酒なんて絶対おいしいやつやん、と思っていた。

某輸入食材店でも手頃な値段のものが売っており、わたしの初リモンチェッロ体験はそれだった。
期待が高かったという事を大目に見ても「……」という感想にしかならず、勿体無いけれど流しへさようならで終わった。
こうしてわたしはリモンチェッロに勝手に失恋をした。

ところがその後。
わたしの失恋を知った姉が美味しそうなリモンチェッロを売ってるお店を見つけてくれ、休みで実家に帰ったとき、ドライブがてらそのお店を訪れたのだった。
そして手作りリモンチェッロを購入したのだが……。

大三島のリモーネというお店です


これぞ……これぞ、わたしの夢見た味!
これぞ追い求めていたミューズ。

雑味がなく、まろやか、そして夢のような芳香。

ていうか。
作れるんや、リモンチェッロ!(稲妻)

わたしの手作りアンテナがビリビリと冴え渡りそこからリモンチェッロ作りが始まったのです。

梅酒は梅を焼酎やブランデーに漬け込みますが、まあリモンチェッロも似たようなもの。
ただし皮のみを使うし、使用するアルコールが……強烈。


スピリタスは96度もある蒸留酒。
ウォッカの一種です。
舌先に一滴垂らしたら、ビリっ!とした刺激を残し、すぐ気発していくような強烈さ。
飲み物じゃないだろ、これは。

案の定、普通の酒屋ではあまり取り扱っていない。
ラベルに火気注意という警告がついているヤバさ。
燃料かな。
実際、煙草の火だかが引火した事件もあった。
ネットで買うのが一番手っ取り早いのでわたしもそうしている。

瓶はそのまま保存に使えるので捨ててはいけません。
わたしは自分の家で採れたレモンで作っていますが、購入したもので作る時はワックスを落とす作業をするといいかと。

レモンの個数にかなり幅を持たせていますが、サイズも様々だし、まあ多い方が濃厚になるかな、と。
少なくてもそれなりにはできますがせっかく作るなら最低個数は確保することをお勧めします。

スピリタス2本分のレシピですが、まずは一本で(材料すべて半量)お試しあれ。
一本のスピリタスが約2倍にバイバインです。半量でも充分な量ができますので。

画像は数年前のレモン豊作の年のもの


【pero流・リモンチェッロの作り方】

96度スピリタス        1000ml
ミネラルウォーター           1000ml
砂糖                                     500〜700g
レモン                                   10〜15個


①洗って水気をとったレモンの皮はむいて、内側の白い部分を丁寧に削ぐ。
剥いた皮の内側を、刃の薄いナイフを寝かせるようにして白い部分を剥ぎ取ります。
※かなり手間がかかりますが、ここが重要!これが残るとえぐみがでる!

まな板の上には剥ぎ取られた白い部分。
ネットに入れてお風呂にでも。

②消毒した梅酒の瓶などにウオッカをいれてレモンの皮(黄色い部分だけ!)を投入。見た目が結構寂しいですが、そのまま二週間放置します。

③二週間後。お酒に色が移っています。
カラカラになっている皮をひきあげ、エキスを吸い取られたこれらの哀れな皮は捨てます。
※以前、この時点で新たな皮を投入する追い漬けをやったこともありました。濃厚な仕上がりに。

パリパリになってます。
シロップ投入前は澄んだ色です。


④ミネラルウォーターを火にかけ、砂糖を溶かしてシロップをつくる。
充分冷めたら、シロップをウオッカに投入。
すると乳化して白濁のレモンイエローになります。

素晴らしい〜。この瞬間が楽しい。
飲んでみたいけど……あと少し我慢で、このまま二週間放置。

できあがり!

約倍の量ができるので
前回作って飲み終えた瓶も捨てない!



ウォッカの瓶に詰めて冷凍庫で保管します。
シロップで割ったとはいえ、40度近くあるのではないでしょうか。凍らないです。

食後酒に少量をストレートやロックで。
口の中がさっぱりとし、消化促進にもなるそうな。

お酒のあまり強くない人はソーダ割りなどでも。
ジンジャエールやオレンジジュースなどでも合います。
変わり種で牛乳で割るリモーラミルクなんかもどうでしょう。

ホットで飲む時は熱湯で割るとアルコールでむせるので注意!
少し熱め、くらいがよいかと。
大人だけのホットレモネードです。

あと、バニラアイスに少し垂らしても素晴らしい香りを楽しめますよ。

庭先でなりっぱなしのレモンを見ると勿体無いなぁと思います。
レモンがたくさん手に入ったら……お試しあれ!

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