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フェービアンとうなずきあう。

ついでいく、ということが、私のテーマになってここ数年。

昨年の演劇の公演「十二夜」では、フェービアンという役になった。

今でいうプロレスみたいな娯楽が好きな、ちょっと内気でスネ夫なフェービアン。
他の公演だったりすると他の花形の役がセリフを言って、役自体が省かれることも多いスネ夫w。

最後の大円団に差し掛かる時に、セリフなしで15分くらい後ろに立ってる時間があり。ずっと思ってた。
「なんで俺…、今ここにいるのか」www
たぶん、上司に下がれと言われないと下がれない身分ではあったとは思うが、それにしたってなんで…、っていうか、台本的必要性はなんなんだろ…、っていうか…
人物の出入り込み入りすぎて、忘れてたろ、シェイクスピア!!!
雑魚キャラだと思って忘れてたろ!!www

ま、いいや、と思っていたら、
公演途中に、自分の後ろと、前にたくさんのフェービアンが立ってるイメージが浮かんだ。
まるで、代々の進撃の巨人の記憶を継承するエレンみたいに。
みんな「なんで俺今ここに立ってるんだろーなー」って思ってた。
「だよねー、だよねー!!」と、後ろと前とでみんなでうなづきあった。

継いでいく、って、なんてことないんだな、一人では。
たまたま、たまたまそこに行き会う。継ぐ羽目になる。
「継いでいく」プチ体験をしたような気分になった。

4月から、またシェイクスピアの勉強に入るので、よけい思い出したのかも。

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