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離婚せずに修復する

なんだかんだで大きな喧嘩をし、お互いがお互いを傷つけ合い、結局のところ離婚しないという道を選んだ我が家。
喧嘩の後味はなかなか尾を引くもので、ここで気持ちの切替が出来ないとまた同じような喧嘩を繰り返すことになるのは目に見えている・・・

で、
離婚しない、と決めたからには何もせずに原状復帰できるかと言われたら、
まず無理でしょう。
原状復帰どころか、復帰前よりも修復できなくなりそうなくらいお互いを憎しみ合って罵り合って、無視をしたり、存在を認めようとしない毎日、、、なんて結局よくはならないですよね。


では、どうしたかというと、、、

まずは、パートナーを愛する。
言葉だけでもいいから、
★「ありがとう」を口に出す。

なんでもいいから、
★「大丈夫?」 相手のことを気に掛ける
★「ここにいるよ」 安心させる
そして、認める。
★「そうだね、わかるよ」
相手を大事に思っていることを伝える。

いきなりなにこの急な心境の変化!?、と思われるかもしれないけれど、
最初は無理に愛さなくてもいい。
でも、口にすることだけでも始めてみた。

★何気ない日常の中で、脱ぎっぱなしになっていたスリッパをそろえてみるところ。
★ゴミを捨ててもらったら、今日ゴミ捨て(人''▽`)ありがとう☆とオーバーに言う。

そして、私は
★自分の好きなことからいったん離れることにした。
相方は私の趣味についてあまりよく思っていない。
というより、私が外へ発信活動をすることや、ギターを通して音楽仲間と音声活動をしていることを良く思っていなかった。というより、自分が関われていないことが不安なのでしょう。と私は勝手に思っているが、やきもち焼きといえばかわいい言い方なのでそう呼ぶことにしてみる。

★月に一度の少し離れた市外へのバンド練習をなくした。
★毎日ラジオ配信していた活動は、パタリと休止した。
・・・思うところはたくさんあったが、
これ以上自分の好きなことの時間や仲間を失いたくなかったから、ほそぼそとやりながら、いつかそこも堂々と活動できる日を夢見て、ガマンすることにしてみた。
制御されると、人間、色々とあきらめていくもので、
毎日配信していたラジオ配信では、毎日何かしらを振り返り、ささいな事でもネタになりそうなことを考えたり行動したりするように頭もフル回転していたこともあったが、どうやら、これはこれで、毎日なにかを考えないで
一日を早くに終えるというものも悪くないと思えてきた。
そう思えるまで2か月はかかってしまった。。。

相方は2年ほど前から急激に目が悪くなり、現在車の運転はしていない。
どこへ行くにも私の運転で移動になっている。
きっと、相当なストレスなはず。と理解をしようと努力する。
私には気持ちに余裕がなくなっていた。
相手がストレスに思うだろうとか、見えにくくなっていることで不安なのだからもっと寄り添ったことが必要だと、思うようにしようと、。
結構冷たい人間だな、、と自分を振り返るがそれでもそれまでの喧嘩の原因や相方の性格を理解することはなかなか私にはむずかしかった。

正直、離婚しない決断は、
相方の生活があるから、「見てあげなければならない、」
が本心だ。私は人間そんなにできてないので、今までされてきたことをすべてまっさらにして前に進もう、なんてしばらくは思えなかった。

でも、
言葉だけでも、と思った瞬間からパートナーとの関係は大きく変わっていき始めた。

◎一番わかりやすかったのは、仕事への前向きな行動。
まだ若干社員への悪態はつくが、自分の示す方向を明確に言葉に出すようになってきた。
会社では居心地悪そうにしていた社長(相方は経営者なのよ)だったが、
積極的に社員に話しかけるようになっていった。
『社長が変わると 社員が変わる』
そうして、社員とのコミュニケーションが増えたことで、社内の雰囲気が一気に明るいものとなった。
私は社長の知りたい情報を調べたり、社長の目の代わりに職務を手伝い、
口頭で伝えることで、私が知り得ない技術的な事柄や、細かいところの社員への配慮を社長から聞き、経営者として大事なことを教えてくれるようになってきた。
★会社が変わってきたので、家の中でもたくさん子供のことを話すようにしてみた。
あまりそれまでは子供のことから距離を置いていた相方だったが、
夫婦の関係性が変わってくると、自然と娘も父親の事を少しづつ視界に入れるようになる。⇐こんな言い方しか最初は出来ないが、毎日お通夜のような空気だったところからしたら、すごい進歩だ。

少しづつ氷が解け始め、ここの所の相方との会話も増え、仕事面でもたくさんフォローしてもらえていることに感謝をし、私も夫である社長に対し、
ようやく少しづつ本音で話せるようになってきた。
そして、先日仕事で相方(社長)と出張へ行くことになった。

本当は出先でまたトラブったり喧嘩になったらどうしよう、、と不安もあったが、今回はたくさんの方々とご挨拶をする必要もあり、なるべく不手際がないように綿密に調べ行き先やルートなどを確認し、気持ちにもゆとりをもって臨むことが出来た。
その甲斐もあって、出張先での社長にも余裕が生まれ、社長はいつも以上に明るい表情で対応しているところを見て、私は、やっぱりこの人でなければ出来ない役割なのだな、、、と心から思った。

大きく変わったこと、もうひとつ。
◎出張先で、社長個人のお財布から、まさかまさかまさかまさかのご馳走していただけることに。
すごーく言葉が悪いかもしれませんが、
うちの旦那様は自分の懐はいつも傷んでいると申しており、家から出ているお金も私のお給料も自分の稼ぎがあって家族を養っているとのこと。
ありがたく生活させてもらっており、暖かいお家で過ごせていることも、乗り心地のいい車で通勤できていることも、もちろん、私が働かせていただいていることも、社長があっての会社ですから感謝していますし、私のお給料は社長からのお給料だとも感謝しています。
懐事情それぞれの考え方はありますが、社長はそれまで自身のお財布からは家族へのご馳走はめったにありませんでした。
それがそれが、、、
すんごいいいお肉とものすんごいおしゃれなお店を予約してくれており、社長個人の支払いのカードでとても充実した食事をいただけました。
会社の経費にも家計にも響かない個人の支払カードだから、私は無傷!!(ちょろい女だな、、、はは。)

なんということでしょう。
こんなにも、こんなにもわかりやすく愛情を表現してくださる方だったなんて本当に私は間違っていました。
それまで思っていた、ケチ、モラハラ夫、パワハラ上司、の言葉は撤回させていただきます。と心の片隅に思うことにして、今日もありがたく会社にでてこれていることを感謝して一日を終えたいと思います。


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