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新型コロナウイルスのワクチン接種(1回目)(アストラゼネカ)とその後の副反応

ワクチンの進捗率で他の先進国よりも劣っているドイツ。最近は進捗率も上がってきた模様。

こんな中で私も今週火曜日に接種しました。会社のリスクマネジメント部門が外部のドクターとアレンジしてくれたもので、ワクチンの種類はアストラゼネカ製のみがオプションでした。

ドイツ人に不人気でも私が今回接種した理由

アストラゼネカ製は稀に血栓がみられるという副反応の報道に基づいてか、ドイツでは不人気です。それでも私が接種に踏み切った理由は以下の通りです。

① 職業上、国境超えの移動や外部の人と接することが多くコロナウイルスの感染・感染時の重症化のリスクを低減したい

この半年近く国境を越えることができず仕事に支障をきたしていて、特にワクチン接種済み者の隔離義務等(リスク地域からの帰国時)を免除するドイツの新たな措置を享受することは職業生活には魅力的というか、不可欠。

またワクチン接種済み者や回復者は、美容院や商店に入店するに際して陰性証明が不要等の生活上メリットがあります。検査実施自体に異論はありませんが、生活する上ではやはり時間も取られ煩雑です。偽陽性の可能性もついてまわります。

② ドイツのワクチン供給システムへの疑門

私は移動が多い生活のため元々インフルエンザを割と接種していました。が、去年秋は叶いませんでした。なぜなら私が住むStuttgartのどの薬局でも供給を得ることができなかったから。かかりつけ医に処方箋(ドイツはまずワクチンを自分で買う仕組みです)を早々と貰って、10軒近くの薬局をまわりましたが不可能でした。インフルエンザのワクチンさえ満足に供給できないのに、コロナワクチンはきっと大混乱に違いないと感じていました。

案の定、私はPrio 3という優先接種カテゴリーにもかかわらず、ドイツの統一予約サイト(116117)では登録さえできない、コード番号(予約にコードが必要)さえもらえない、という感じでした。待ち時間が長い上、繋がったら、「予約できるスポットはありません」と出てくる。あんな使いにくい予約システム(少なくともBaden-Wuerttemberg州)をよく作ったものだ、と不思議に思ったくらい。同じような人がPrio 2の人でもいるとか。昔のコンサートチケット予約を思い出した!笑。

他方で、何十キロも離れたところに住む祖父母の年齢を出して「介護に必要な人物」として20代前半の何の既往症もない人が予約できたり、ということもあるようで、ドイツのワクチン予約システムへの不満は大きくなるばかりです。そして今後6月上旬にはこの優先リストも撤廃されるため、予約センターの混乱がますますひどくなると思われます。

ちなみに、かかりつけ医でも予約できるところがありますが、ワクチン不足でウェイトリストが多いそうです。かかりつけ医は誰でもワクチン予約ができるように今週からなったせいか、電話が常に話し中で、通常の診察予約・診察ができないとして、かかりつけ医連盟は「ワクチンの件で電話しないでください」と言うほど。

③ アストラゼネカ製ワクチンに対する報道とその他・ドイツ製ワクチン報道の差

私が知るドイツ人は総じてバイオンテック製を接種したいようです。そもそもワクチンの種類を話す、選択したい、という流れは今回のコロナウイルスが初?というような話も聞きますが、私がこの地でニュースを見る限り、アストラゼネカ以外のワクチンの副反応を詳細にレポートする記事を見たことはありません。ただ、日本の報道ではファイザーのワクチンが医療従事者に進む中で、因果関係は不明としながらも約40件の死亡というインシデントが報道されていました。なるべく自国製を接種したい、何度も接種ガイドラインが変わったワクチンを忌避したいというのもわかりますが、アストラゼネカ以外の副反応のニュースがあまりないのも不思議に感じています。

アストラゼネカの開発国イギリスは先行しているので、今回接種を選択するにあたり、イギリス在住者の方のブログは副反応などを知る上で大変貴重でした。

私の場合は上記の点をバランスにかけて、副反応を考慮した上で、接種を選択しました。

当日の持ち物

会社アレンジの接種キャンペーンだったので大規模なセンターとは若干違うかもしれませんが、次のものが必要でした。

・問診票(既往症、アレルギー等記載)

・同意書

・身分証明書

・保険証

・ワクチン証明書(Impfpassと呼ばれる黄色いブックレット)・・・ドイツ語、英語、フランス語で記載されたWHO発行のものです。私は持っていなかったので、今回の接種でもらえました。

・48時間以内の陰性証明(これは大規模センターでは要らないようですが、会社での接種のためが要求されました)・・・ 今回は唾液の抗原検査にしました。↓のビアガーデンでパンダと一緒に検査を受けました!(Pandamie、パンダミック・・・ドイツのジョークか🐼)

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その後の経過・副反応

当日・・・ 予診・事前説明を手短に受け、筋肉注射。利き手ではない上腕にひと挿しでした。15分くらい様子を見て会場を後にしました。私が受けたのは午前10時。その後は特に異常なく普通に会社で勤務しました。

10時間くらいしてから寒気、頭痛が始まり、床に入りました。薬を飲むほどではなかったものの、夜中、発汗で目が覚めました。事前説明にあった通り、まさにインフルエンザになった時の感じでした。

注射後は水分を多めに摂る方が良い、とアドバイスしている接種センターもあるそうで、水など用意しておいた方が良いと思います。

翌日・・・ 注射された腕の周り、肩あたりの筋肉痛、頭痛があり、在宅勤務に変えました。翌日はやはり家にいる方が良いと思いました。

2日後・・・ まだ筋肉痛、軽い頭痛あり。 

3日後・・・ 少し筋肉痛があるがほぼ正常に戻る。

まとめ

私の場合はイギリス在住の方が書かれていたのとほぼ同様の想定内の副反応でした。

いずれのワクチンでも副反応は見られ得るので(実際モデルナやファイザーワクチン接種後に心拍数や血圧が急激に上がったり、謎の心臓付近の痛みが残る知り合いもいます)、副反応を懸念する場合や仕事等に影響がない、感染の流行地在住ではないのであれば「現時点ではワクチンを接種しない」というのもありだと思いました。実際、九州にいる親はまだしばらく様子を見ると言っています。1日の感染者が一桁かゼロという街に住む、他者との交流がほとんどない人にとっては様子見も良いと感じます。各々の状況や必要性を考慮して接種、見送りなど決めたら良いかなと思います。

第二回を受けたらまたレポートしたいと思います! 


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