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ドイツの自転車屋さんでパンク修理! 3軒目の正直🚲

最近サイクリングを再開して浮かれ気分も束の間。先日の祝日のサイクイングの復路で後輪パンク!5キロ近く自転車を押して帰ってきました。

というわけで何はともあれ今週は自転車屋さん探し。愛車のミニベロ、GIOS "Mignon"は7年ほど前にDusseldorfで購入したが、タイヤが20インチとかなりレアなため簡単にはいかないと踏んでいた。が、なんと今日の今日で、修理が終わりました!しかもその場で。ドイツはカスタマーサービスの国でした。今までサービス砂漠とか言ってごめんなさい!笑。そしてドイツが欧州ではオランダに並ぶ自転車大国であり職人の国というのを忘れていました。

とはいえ、小径(20インチサイズ)のチューブがある自転車屋さん・修理アトリエ(Werkstatt=Workshop)探しは一筋縄というわけではありませんでした。

まず1軒目の大規模な自転車屋さん。

スポーツタイプの自転車も置いてあるのを通勤の通りがかりでチェック済みで、とりあえずここに来ようと決めていた。夕方だからかすごいお客さんの行列。修理は別の入口だそうですぐ見てくれたが、「変わった自転車だね。20インチのチューブはないよ。ごめんね」と言われがっくり。次のお客を呼ぼうとしたお兄さんに、「この辺りで他にそのチューブかタイヤがありそうなお店はありませんか?教えてください」と聞くと、「〇〇通りのワークショップにあるかもよ」と教えてくれました。ありがたい! このお店はいつも混んでいるのは知っていたが、「注文しても修理作業予約は8月までいっぱいだよ」と言われ、お礼を言って退散。コロナ以降自転車熱が高くなっているからなあ、ドイツ。次行ってみよう〜

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2軒目は街中のワークショップ中心のお店。

期待できそう。あまりお客さんは待っていなかったが、ワークショップに入る人数は制限があり、15分くらい待ったかな。ストリートミュージックがかかるかなりオシャレ空間。お兄さんが「20インチのチューブはあるけど、君のちっこい自転車のタイヤには分厚すぎるんだよね。おととい同じようなミニベロを持ってきたお客さんが来てチューブを試したけど合わなかったのよ。ごめんね」と済まなさそうに教えてくれた。そうですか。やぱりここでも「この辺りで他のワークショップご存知ありませんか」と聞くと、また「▲▲通りのワークショップにあるかも」とアドバイスをもらう。また出直すのは面倒だし、まだ18時半すぎだったので、その別のワークショップ目指してまた自転車を引いて歩く。何気に会社への道と同じ方向だ。今日はこの道よく歩くなあ・・・

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3軒目。こじんまりしているが、看板一つとっても、自転車愛とこだわりを感じる門構えだと感じた。住所もBlumen通り(お花通り)。縁起が良いことこの上なし。ここなら大丈夫かも!妙な自信が沸いてくる。

「こんにちは。ごめんください」。マスクをつけてお店に入ると、お兄さんが出てきた。中は写真は撮らなかったが、かっこいい自転車がたくさん宙ぶらりんに下げてあり、面白い。事情を話すと、お兄さん「良い自転車だね。ちょっと見るから10分外の椅子で待ってて。今は雨上がって太陽出てるし」。10分もしないうちに、お兄さんが出てきて「タイヤがかなり磨耗してるよ。今回補強して新しいチューブは入れるけど、タイヤは取り替えたほうが安全だよ」と助言をくれ、わたしも頷いた。そして、お兄さんはその場でタイヤを注文してくれたではないか。プロフェッショナルかつ効率的な顧客対応に感動しました。しかも「次のタイヤ交換の予約は別にいらないよ、2週間くらいしたら注文のタイヤは届くからお店に気軽に来て。良い夕方を過ごしてね」。今日のチューブと修理代のみ精算して、清々しい気持ちで空気が入ったタイヤの自転車で帰宅しました。

帰る途中、さっきの2軒目のワークショップを通ったら、担当したお兄さんが出てきて、「チューブ見つかったの?」と呼び止められた。「はい、お兄さんのアドバイス通り、▲▲通りのお店に行ったらありました!先ほどはご助言ありがとうございました」と言ったら、「よかったね!」と嬉しそうに言ってくれた。本当は競合関係だろうに、こういう助言をドイツの職人さんたちは普通にしてくれるのが素晴らしいと思った。

今日はなんだかついているのか!?笑

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今回の自転車屋さん、ワークショップ巡りで足はかなり使ったが、いろいろ学べてよかった!

大きなお店が商品展開が良い、顧客対応が良いとは限らないこと!(小規模店でも超プロフェッショナルなサービスが得られる可能性がある)
商品(とりわけ特殊なもの)を探すとき、お店の人に「その商品はない」と言われたら、「他にありそうなお店を教えてください」と聞いてみること!(困っている顧客からであれば、失礼な質問とはとられない模様。聞いてみるだけ聞いてみるのはあり。お礼は必ず言う)
ドイツはやはり職人の国であり、自転車の国だった!(シュツットガルトはポルシェ、ベンツの本拠地ということもあり自転車道はオランダ、ミュンヘン、ベルリン等に比べると圧倒的に少ないものの、自転車屋さんとワークショップの充実ぶりを今回初めて実際に体験しました。そして待っているドイツ人客と話したら、20年近く乗ってるよーと愛車を語っていました🚴‍♂️ )

修理が終わった愛車、定位置に戻りました!

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