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久しぶりに難所ドイツ税関へ

春、夏の一時帰国が叶わない中、化粧品など現地化を試みているが、8月某日海外発送をしてくれる日本のオンラインストアでサプリを注文してみました。ヘアクリーム一つとってもアジア人の髪質が合うものを探すのは結構大変。

サプリのそのオンライストアはしっかりしていて注文後、「ドイツはサプリを通関できず没収か日本への送り戻しがあるかもしれませんが、キャンセルされますか?どうされますか?」と確認メールが来た。一時帰国も早くて年末(希望)だし、没収リスク覚悟で注文を確定。お店の人も「無事に届くことを祈っています」と本当に親切なメールをくれた。

無事到着したらOK程度だが楽しみに待つこと数日、EMSを追跡したら案の定、明らかに税関提示でひっかかっていた。

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さらに数日後に税関から手紙が到着。内容は「あなた宛の物品を保管しています。①受取に直接税関に来るか、②DHLで自宅へ送付(必要な書類あり)、③返送のオプションがあります」とのこと。以前アメリカから本を送った時にも一度同じ手紙をもらったことがあるが(無事受け取った)、その時にしたように領収書、内容物のコピーなどを用意して税関に今回も行きました。今回はサプリの内容物を示す英文コピーを製薬会社のホームページからプリントアウトしていざ税関へ。朝7時30分から開いています。ドイツの朝は早い。

税関はだいたい街の外れのような場所にある。今回は冒頭写真の割と小規模な税関だった。さっそく送付物を受け取りたいことを係官に伝えた。係官はダンポールを出してきた。

係官「中身は何ですか?このカッターで開けてください。」

花村「サプリです」

係官「サプリは厳しいよ。タブレットフォームはだいたいダメ。」

花村「えー!これが内容物を記載したメーカーの英文説明です。領収書も」

係官「日本などの国からのサプリは内容が読めないから通関できないのよ。法定翻訳が必要になるの」

花村「そうですか。コロナで一時帰国が困難な状況で飲み慣れたサプリがあると助かるので注文しましたがとても残念です」

係官「ごめんね。規則だからね。私たちが日本語読めたらいいんだけど!」

というドイツの係官にしてはとってもフレンドリーな会話をして受け取りできませんでした。結局、その後のオプションで没収か返送(+返金)と言われて後者を選択。

ドイツ税関といえば、一時期音楽家の楽器への課税なども話題になりました。今でも私は一時帰国からドイツに戻る時、たまに税関で止められて「パソコンとスマホ見せて」と言われて日本で新規購入していないか確認されることがあります。

今回のサプリは規則だし、モノを実際に見ながら受け取れなかったのは残念でしたが、係官は最後にStuttgartにある海外薬品を扱う薬局International Apothekeの存在を教えてくれました(が私が欲しいサプリはなさそう)。勉強になったし、なんだか救われた気がしました。

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