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久しぶりに南ドイツ・with コロナアップデート

ヨーロッパはどこもかしこもコロナの陽性者が激増しています。ここ、ドイツも新規陽性者はいまや1日に1万人超え。隣のスイスも6千人超え、フランスに至っては4万人超え。日本は落ち着いているように報道からは見えるのに、ヨーロッパは春に逆戻りの様相を呈している。

国境は開いているが…
EU、シェンゲン域内は国境はコントロールはないが、今はそれぞれの国が隔離が必要なリスク地域を指定しているため、実質的には国境超えは難しくなっている。例えば、ドイツはフランス、スイス等かなりのヨーロッパの国をリスク地域に指定した。リスク地域からドイツに戻る際は地元行政機関に報告し、コロナPCR検査を受けないとならない。このため、私はまたスイスやフランスに行けなくなってしまった。PCR検査はリスク地域から戻ったエビデンスがあれば(列車、飛行機などのチケット)、空港などで予約なしで受けられる。

ハムスター買い(買い溜め)再来
冒頭写真は今日行ったドラッグストアの写真。またトイレットペーパーの買い溜めが起きています! 心理的にも春の状況に戻りつつあるのか…。

厳しい規制がまたはじまった
一方、フランスは54の県で夜間外出禁止令を出したが、ドイツは今のところこうした戒厳令に近い行政命令は出されていない。ただ、州により、夜間のアルコール販売禁止など実施中だ。スイスは州によりマスク義務を強化している。

しかし、日常生活では電車などではマスクなしや、マスクを正しくつけず、コントローラーがきたら鼻まで覆う人をかなりの頻度で見る。商店の入り口の消毒液を使う人はあまり見なくなったし、店を出るときに使う人を見たりする。
結局のところ、他の人に迷惑をかけない、という発想よりは、とにかく自分がウイルスに罹らないため(プラスチックのごついマスクをしている人もちらほら)、罰金をとられないため、という発想がヨーロッパはまだ多いのではないかと感じる。もちろん一般化はいけないし、マスクが全てではないが、戒厳令や罰金の前に、なんでマスクを正しくつける必要があるのかなど衛生観念の教育からはじめた方が早いのでは、と思う。

アジア地域はウイルス対策慣れしていると感じるが、ヨーロッパはウイルスの共存という発想に乏しいのか…西洋言語独特の表現かもしれないが、「コロナウイルスとの戦い」という言い回しをたまに見る。
戒厳令、ミニロックダウンのようなハードな対策は長くは続けられない。ハードな規制前はギリギリまでパーティー、そして規制解除の度にまたパーティーで感染悪化し、ただ経済が疲弊していくんじゃないだろうか…と、空き店舗や客がいないカフェを見て感じる。
冬の名物、クリスマスマーケットの中止を決めている自治体も少なくない。ドイツのフライブルクはアルコールなしで開催する予定らしいし、フランスのストラスブールはシャレーなしでイベントのみ、事実上の中止を決めた。クリスマスマーケットは季節労働者含め、地域の重要な商業活動なので、中止となればインパクトは大きい。今年の冬はいつもより長くて暗く感じるかも。

ちなみに、フランスの外出禁止令はワンコの散歩はOKだとか。フランスでは犬を飼いたくなる人が増えるかも?!

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