ローマ~プラハ 電車で3週間の無計画女子一人旅 20日目
2019年3月24日
さて、今日は複数回のプラハ通いを経てもなお、まだチェックしていない美術館や現地の人に勧められた場所などをチェックしながらブラブラのんびり過ごす。
プラハで過ごす最後の日、楽しんでいきましょう。
さて、まずは朝食。
こちらも老舗のカフェ・ルーブル。
プラハの王道朝食メニューも注文できるが、今日はシンプルにベリーとオレンジのミックスジュースとハムエッグのプレートを注文。
ミックスジュースはフレッシュなフルーツ感を十分に味わえて大満足!
ビタミンたっぷりって感じで元気がでるぞ。
シンプルなハムエッグも良い!
卵3つでボリュームも満点、セットのパンも焼き立てで香ばしく、食べごたえ十分。こういうのでいいんだ、いいや、こういうのがいいんだ(C)井之頭五郎
さて、朝食を食べたカフェからブラブラ歩いて旧市街広場へ。
天文時計やティーン聖母教会などがランドマーク的ですね。
そのすぐ目の前にあるセントラルギャラリー「GOAP」へ。
チェコを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャのほか、サルバドール・ダリ、アンディ・ウォーホルの作品が揃う美術館。
ミュシャが手掛けたビスケットのパッケージから、ダリがデザインしたパフュームボトルなどなど、絵画とは異なった作品もかなりの点数飾られているのでかなり見応えアリ!
ティーン聖母教会の目の前なので、美術館を見てから教会の見学へ。
しかし、この日は内部公開はされていなかったため、窓から中を覗き見るに留めておく。しかし豪華だ……
次に、恒例の絵葉書を出すためにプラハ中央郵便局へ。
ここはとにかく内装がキレイ!
高い天窓から注がれる陽光が、壁面の装飾を照らして郵便局とは思えない優雅な空間。オリジナルの切手や絵葉書もあるので、お好きな方にはぜひオススメ!
さて、ランチの時間は U Parlamentu へ。
いわゆるホスポダ(居酒屋)だけど、チェコは居酒屋だろうと昼間からオープンしているのだ。なぜなら昼からビール飲む人が多いからね。
現地の人にならって私も昼ビールを注文。
黄金のピルスナー・ウルケル。最高だ……
メインは国民食のグラーシュ。
グラーシュはスパイスの効いたビーフシチューのようなもの。
濃ゆーい味付けがビールに合う!
お店ごとに味付けが異なるので、食べ比べもオススメ。
ここのは少し野菜を焦がしたような香ばしさが特徴的。
さて、今度は新市街の方へブラブラ。
途中で壁にハマった男性の下半身を発見。
何事……?
次に来たのは錬金術師博物館。
なかなかのB級スポットでいいぞとオススメされたのだ。
珍スポット好きにはたまらん香り……
中庭にはおそらく全く関係ない彫刻作品が陳列
中空で抱擁しようとしている男女のカップル。
巨大なクマムシ。
ううん、独特な雰囲気でワクワクする。
こういところにチェコらしさを感じるなぁ。
博物館内部へ。
錬金術師の伝説が豊富に残るチェコならではの展示。
伝承内容に基づいた展示が並ぶ、少し怪しい空間。
魔法陣を描いてメフィストフェレスを呼ぼうとするファウスト博士
用途不明な薬品の並んだ棚
生まれたてのホムンクルス
小さな机と椅子のならんだ窓辺の研究スペース……
全体的に暗がりの中で研究が進められた怪しい雰囲気が再現されていて、当時の雰囲気を味わえるわね。
博物館を出てから、新市街をさらにブラブラ。
新市街の方、特にフラッチャニはお気に入りの通りが多い。
例えば、新世界通りと呼ばれるここ。
正直、プラハ市内は歴史的建造物が多いのに落書きが多いのが残念なところ。でも、ここの通りは落書きもなく、人も少なくて静か。
個人的に大好きなチェコの映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルの旧宅があるのもこの通り。昔は美術館として公開されていたらしいが、今はご本人の引っ越しに伴い空き家らしい。
でも、窓辺に映画内で見たような古いおもちゃとかが飾られているのが見えるので、ファンには嬉しい。
バルコニーには奥様の作品であるご夫婦の顔をかたどった植木鉢が並んでいる。いい雰囲気だし、家もキレイで好き。
さて、プラハ城すぐ横の階段を降りていく。
ストリートミュージシャンの若い女性はハープを引きながら美声を披露している。天使のような佇まい。こういう光景を見られるから、プラハの散歩はやめられないんだよなぁ……
ブラブラ歩いてカンパ島を通過。
顔の潰れた巨大な赤ん坊がいる……
さて、もう1件お気に入りのカフェがあるのでそちらへ。
ここも老舗、Cafe Savoyです。
19世紀末に建てられた壮麗な内装は、何もせず席に座っているだけで思わずうっとりしてしまう……
しかもケーキ、軽食、飲み物、全部美味しい!
ここも朝食があるので、ここで食べるのもオススメ。
今日は店名が名付けられたケーキに紅茶。
シンプルだけど可愛らしい見た目。中は素朴だけど、ちょっと高級感ある味わいで美味しい。ヨーロッパらしく、モソッとした食感が嬉しい。
橋を渡って旧市街をブラブラ。こっちの町並みもキレイでいいなぁ。
さて、今日の夕食は最近地元で流行っているというレストランへ。
KANTYNAというお肉料理がメインのお店。
元々銀行だった古い建物を活かして、作られたお店らしい。
入り口でもらう紙に、自分の注文した料理や飲物を書いてもらい、最期にお会計するというシステム。
料理などを注文できるカウンターが周りにぐるっと並んでおり、欲しいものがあればそこで注文できる。
ステーキやローストビーフにグリル野菜とよりどりみどり。
特に人気なのはタタルスキービフテックとカルパッチョ。
新鮮な生肉を使用したこのメニュー、チェコならではですな。
今回注文したのはタタルスキービフテックと小さめにカットした(とはいえ現地人サービスでデカデカ……)ステーキ、グリル野菜。
カルパッチョも気になったけど、タタルスキー好きなので脊髄反射的に注文しちゃった。
新鮮なお肉はどれも美味しい!
ちなみに、タタルスキーとカルパッチョは料理の並んだカウンターから別途注文が必要。
量が多いが、テイクアウトもあるので食べきれない分はお店の人にお願いすると良い(ただし、生肉系はテイクアウトできないので気合で食べきろう)
そんなとき。
隣の席で食事をしていた日本人の夫婦が英語で話かけてきた。
「どこから来ましたか?」
「日本から」
「あら、日本人なの?お願いがあるんだけど、私達もうお腹いっぱいになっちゃって、このカルパッチョの残り食べてもらえると嬉しいんだけど」
あら、ラッキー。
カルパッチョも気になってたから味わえて嬉しい。
カルパッチョはソースが上品なのに、パンチが効いててあとを引く。赤ワインに合うぞー、合うぞー。
「こちらに住んで長いんですか?」
「え?旅行ですよ」
「旅行なんですか。お一人で?」
「はい。ローマから電車でずっと来て、明日帰るんです」
「はぁー……」
再びのこの「あら、この人おかしいのね」の目線。
この旅で3回目だろうか。いやいや、快感ですわ。
さすがにお腹いっぱいでステーキと一部のお野菜は持ち帰り。
明日の朝ごはんにしましょう。
腹ごなしのためにブラブラ旧市街を歩く。
再び朝通りがかった旧市街広場から市民会館へ。
ライトアップされた市民会館は相変わらず美しい……
ふと見ると、天文時計台の横の扉が開いているので中を覗き込んで見ると内部に美しい天井画が。プラハ誕生の伝説に基づくミュシャ風の絵だ。
ヴィシェフラッドの丘からペトシーンの丘の上にプラハ城が作られる様子を見る巫女とその集団。
思わずカレル橋まで行って、似たような景色を見に行ってしまった。
プラハ最終日は必ずこの光景を見に行くようにしている。
次に行けるのはいつだろうかな……
最終日、とてつもなく寂しい気持ち。
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