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ローマ~プラハ 電車で3週間の無計画女子一人旅 19日目

2019年3月23日

ブルノ3日目の朝。
今日はいよいよゴールの地・プラハへの移動日。

さて、まずは朝食。
キャベツ広場にある新しいオシャレなカフェへ。

注文したのはエルダーフラワーシロップの入った季節のフルーツソーダ。
それとソーセージプレート。

フルーツソーダは地元で採れたリンゴやブドウが入っている。
果物は日本のものより甘さは控えめだけど、果物本来の味が強く感じられる気がする。エルダーフラワーのシロップの風味と相性バッチリで上品。

ソーセージプレートはシンプルを極めた盛り合わせ。
この潔い盛り合わせを見ると中欧って感じがしてテンションが上がる。
ソーセージも地元で作られたらしく、フレッシュ。肉汁ジュワジュワというよりも肉がギッチリ詰まってるタイプ。

こういうシンプルな朝食を食べると元気が出るね。

さて移動!
ブルノは2つ駅が分かれおり、路線や目的地によって異なる。
2つの駅は結構距離が離れているが、直通バスがあるのでそれで移動できる。最近、2駅を合併してブルノ中央駅に集約する計画があるらしいので、次に行くときはより便利になっていると思う。

電車で約3時間ほど。
途中で乗っている電車が間違っていたことに気づくというハプニングはあったものの、無事にゴールのプラハに到着。

今回の宿泊先は旧市街が目と鼻の先という好立地なアパート。
螺旋階段の合間合間に部屋がある古い作り。
下がアート作品を売るお店なのも相まって、昔ながらのアパートといった雰囲気がいっぱい。

部屋はシンプル。1人では持て余してしまう2部屋付き。

なんだか外がにぎやかだなと思って見るとパレードが行われている。
よく見ると「静岡大学」と書かれた旗を持った人たちも。
学生たちの何か催し物でもあったのかな?

さて、ランチがてら甘いモノを食べに行きます。
行くのはプラハでも屈指のお気に入りカフェ!

カフェ・スラヴィアは1881年に創業された老舗のカフェ。
国民劇場が目の前にあるため、昔から俳優、劇作家、音楽家などのアーティストから政治家まで、地元の著名人が多く通っていたらしい。

ブルタヴァ川を挟んだ向かいにプラハ城も見えるロケーションなので、窓際が空いていたらそこに座るのをオススメする。

注文したのはお店の看板メニューでもあるイチゴのクレープ。
その名も”スラヴィア”。
ドリンクは毎度おなじみのラテ・マキアート。

ここのは見栄え的に一番美しいラテ・マキアートかも。
ミルクだけの層とコーヒーの層、そしてフワフワのクリームの3層が美しく分かれている。

クレープもこれまたオシャレな見栄え。
たっぷりのイチゴに容赦ない生クリーム、その影に隠れて見えないがイチゴのアイスクリームも添えられている。
シンプルな組み合わせなのに幸福感がすごい。食べごたえもバッチリなので、甘いランチにピッタリ。

ちなみにここ、食事系メニューも充実しており味も最高に美味しいのでしっかりゴハン食べたいときにもオススメ。

過去に食べたことあるタタルスキー・ビフテックと季節限定メニューで出ていたカボチャとポルチーニのリゾットも紹介しておく。
これらも最高に美味しかったので、ぜひ行ってほしい。
もちろんケーキも絶品!

食べ終わったら今日はペトシーンの丘を登って、ずっと気になってたけど勇気がなくて行っていなかった場所に行く。

その道中。
「飢えの壁」近くにある銅像のアート作品。
夜中に見たら絶対声出てしまうわ。

道沿いには桜が咲き始めている。
日本もそろそろ咲く頃だろうか。

丘の中腹あたりまで登ってきた。
夕焼けの色合いと相まって、美しいプラハの町並みが浮かんでくる。

さて、目的地に到着。

通りがかってはその怪しい雰囲気が気になったものの、怖くてちょっと避けていたんだが、今回は勇気を出して中に入る。


レオン・アルゴディアンというアーティストの作品が所狭しと並べられた奇妙な洞窟のような屋内。
幻想的だがどこかグロテスクな雰囲気。あと、フリードリンク付き。

何種類かのジュースが置いてあったので、のんびり飲みながら鑑賞も楽しめるということらしい。座り心地の良いソファも置いてあったけど、作品が怖い感じのが多いので、落ち着くことはできない。

店番をしていた若いお兄ちゃんが「日本人、大勢でツアーして歩いてるのになんでこの美術館寄らないの?」と嘆いていた。

ちなみに「キミもツアーで来たの?」と聞かれて「いや1人でイタリアから来たんだよ」と行ったら「そうか、キミちょっとおかしいんだね」と言われた。失礼なやっちゃな。

公園内を歩いてプラハ城まで到着。
すっかり日も暮れて、聖ヴィート大聖堂もライトアップされていた。
ちなみに、プラハ城は基本的に敷地内への入場は無料。
入り口で手荷物検査があるだけ。
大聖堂やお城の中などを見学する場合は別途でチケットの購入が必要になるけど、かつて錬金術師やフランツ・カフカが住んでいたとされる黄金の小径は夕方5時以降になると無料で出入りできるようになるので、見るだけならそれくらいを狙ったほうが良いかも。

美しい夜景を眺めながら、旧市街へと降りていく。

遠目に見た時に、なんだかルドルフィヌムの辺りが賑やかだったので立ち寄ってみる。どうも音楽祭的なイベントが行われていたようだ。
レッドカーペットに続々と著名人たちが集まっているようで、パパラッチのたくフラッシュが眩しい。
周りの話し声に耳をすますと、セリーヌ・ディオンが来ていたらしい。

さて、夕飯は旧ユダヤ人街にあるお肉屋さん。



乾燥熟成肉を使用したソーセージやハムなどの加工品や、ステーキ、ハンバーグなども売られている。
店内での飲食もテイクアウトも可能で、ここ最近で地元の人からかなり人気を集めているようだ。

この日の注文は乾燥熟成肉を使用したハンバーガーと大きめの赤ワイングラス。

正直言って、世界中のどのハンバーガーよりもここのが美味いと思ってしまう味。肉の味がとにかくガツンと来る!しかもそれが臭みもなく、とにかく旨味の塊みたいな感じなのだ。
噛めば噛むほどに肉の味が染み出してくる。少しレアめな焼き加減も嬉しい。脂も程よいので、これなら2個は食えたなと後悔。
とにかくチェコって肉が美味しいんだよなぁ。

店員さんがワインの開封に失敗したせいで、コルクの破片が混じりまくったワインを飲みながら、ブラブラと夜のプラハを散歩しながら宿へと帰ります。

明日もう1日プラハの街を堪能したら、明後日にはいよいよ帰国。
楽しかった日々の終わりを感じて、寂しい気持ちになってきた。

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