祈い


近頃は見たい夢が無いので眠れない。このまま朝を待つ方が楽だと思った。考えたいことよりも胸のざわめきの方がうるさくて、きっと夜が静かすぎるせいだなんて考えてた。やめたタバコに手を伸ばす瞬間が、一番、孤独で、きみはそれを知らないまま、このまましあわせに生きていけると思っている。多分、そうだと思うよ。だって、この言葉を聞くときっと君は死にたくなると思う。どうか気付きませんように。でも、ずっと私がそうしたかったように、きみも同じ気持ちになればいい、なんて、ほんの少し思っている。

2020.8.31

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