Daigo Sakane

坂根大悟 / 映像作家 / 歴史と都市と映像を組み合わせながら複数の可能性が共存した陰陽太極図的映像空間を探求しています。 https://www.instagram.com/daigorere/

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坂根大悟 / 映像作家 / 歴史と都市と映像を組み合わせながら複数の可能性が共存した陰陽太極図的映像空間を探求しています。 https://www.instagram.com/daigorere/

最近の記事

インドネシアの路上アート図鑑 2024

今年の8月にインドネシアのバンドンとジョグジャカルタに旅行へ行った。 街中にはインドネシア独特のグラフィティや落書き、ウォールペイントが溢れており、ここで紹介したい。 インドネシアではアーティスト集団の総称であるアート・コレクティブも盛んだ。コレクティブが盛んとなった背景にはインドネシア独特の政治背景や文化慣習、大学と地域の関係などが挙げられるが、別の機会に記したい。 インドネシアの位置関係 東京タワーからインドネシアまでは徒歩で4000時間=約166日くらいの距離だ。

    • さいたま国際芸術祭で和紙障子PJ「大宮曼荼羅」を発表します

      大学時代、東京23区の郷土資料館を全て巡るという酔狂なことをしていた。 北区飛鳥山博物館では中世の歴史が分厚かったり、杉並区では関東大震災以降に街としての特徴が芽生えていることがわかる。地域の歴史を数時間かけ、頭に叩き込んだ後、現在の街を歩くと風景がガラッと変わって見えた。 料亭街が広がっていた場所は公園として整備され、跡形もなかったり、雑木林が広がっていた地には住宅地が林立している。 だが、街は忘れていても地名や道は覚えているもので、かすかに痕跡を追えたりする。古道を

      • 映画の次の「物語デバイス」は何か

        映画が誕生して120年。日々、様々な新作映画が公開されている。映画の興行収入は一度は落ち込みながら、90年代後半のシネコン(大型映画館)開業とともに、右肩上がりを続け、コロナ禍による影響を除けば、最悪の時期は脱したといえる。だが、映像メディアが誕生した当初から映画が唯一絶対の物語デバイスであったかといえばそうではない。今回は映画の歴史を振り返りながら、今後、登場するであろう新しい物語デバイスについて考えてみたい。 映画とはなにか? 映画とは物語を伝えるための唯一絶対不変の

        • 羊文学「光るとき」にみる希望としての無常

          万物は流転する。動的平衡。色即是空。 古今東西の哲学者によって語られてきた常無らないことのたとえ「無常」 その代表とも言えるのが平家物語。 この平家物語が1月アニメ化された。英雄譚として源氏の側から描かれることの多かった平家物語が平家視点で描かれるという。 その主題歌には羊文学「光るとき」が選ばれた。 そこで展開された歌詞世界は平家物語が持つ「諸行無常」「盛者必衰」とリンクしているが、それだけに留まっていない。 「無常」を「希望」として軽やかに歌い上げた美しさがそこ