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立ち上がれ、アパートの一室から

働きたくないなあ、と思ってきたし、それは今も変わらない。

仕事の存在圧みたいなものを感じていた。そこにある仕事の量以上に、仕事があるということそのものに圧を感じる。それはいつでも待ち構え、いつ襲いかかってくるか知れない猛獣のように思われた。しかし私の食べ物は猛獣の足下にあり、私はそれを取りに行かねばならない。

仕事とは私にとって、「自分を自分でないものにする力」の象徴だった。


ここから先は浮世によくある話ではあるが、個人的な痛みを少々ともなう記述である。読まれる方からは、100円ばかりいただきたい。

ちなみに、前フリが仕事の話のわりに、本題はぜんぜん仕事の話ではなく、ごく私的な認知の世界にまつわる話です。


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