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スターバックの本棚・「13坪の本屋の奇跡 闘い、そしてつながる

『13坪の本屋の奇跡 闘い、そしてつながる』
木村元彦著 (ころから刊)

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今回、お薦めする本、これは隆祥館の70年の歴史を刻んだノンフィクションですので手前味噌と思われるかもしれませんが、実は多くの方に知って頂きたい大切な?本の流通の仕組み?が記されているので敢えて推させて頂きました。

私は4年前に小野雅裕さんの「宇宙を目指して海を渡る」という本に感動し、ト-クイベントを企画しました。イベント後も、お薦めし、結果的に「宇宙を…」の販売実績のランキングは、1位.アマゾン、2位.隆祥館、3位.楽天、4位.紀伊国屋新宿店で、リアル書店では日本一でした。

それにも関わらず小野さんの二作目「宇宙に命はあるのか」が配本で入ってきたのはなんと「1冊」でした。ランク配本という仕組みで店の規模によって自動的に配本冊数が決められてしまうのです。そこから編集の坂口さんにお願いして100冊を仕入れましたが、小さな書店は、売りたい作家の本の販売実績が、どれだけあっても後回しにされてしまうのです。

宇宙関連の良書をお客さんにお届けするためにも、本の文化を守るためにも、ぜひ本書をお読み頂いて、その仕組みを知っていただきたいと思います。どうか宜しくお願い致します。

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二村 知子 | Tomoko Futamura
隆祥館書店店主 井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として2年連続世界第3位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称したト-クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ-ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。

隆祥館書店:http://atta2.weblogs.jp/ryushokan/

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